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戦いの神『日本の軍神・武神』15神 一覧とご神徳・ご利益

軍事・戦争を司る神『日本の軍神・武神』一覧 寺・神社
軍事・戦争を司る神『日本の軍神・武神』一覧
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神武天皇 じんむてんのう

月岡芳年「大日本名将鑑」より「神武天皇」

月岡芳年「大日本名将鑑」より「神武天皇」

第1代の天皇。名は神日本磐余彦(かんやまといわれびこ)。日向(ひゅうが)を出て瀬戸内海を東へ進み、大和を平定して前660年橿原宮(かしはらのみや)で即位したと伝えられ

大和朝廷を建国するまでの征服戦争として知られている「神武東征」で有名。

神武東征においての活躍から軍神として広く知られていますが、「穂穂手見(ホホデミ)」という別称を持ち、農業神としての側面も持ち、さらに、神武天皇の母であるタマヨリヒメが海神の娘である事から神武天皇にも海神としての性格も備わっていると言われています。

神格
軍神、農業神、海の神

別称
神倭伊波礼毘古命(やむやまといわれびのみこと)、豊御毛沼命(とよみけぬのみこと)、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)、豊毛沼命(とよけぬのみこと)、神日本磐余彦火火出見尊(かむやまといわれびこほほでのみこと)

神徳
延命長寿、開運将来、病気治癒

祀られている神社
橿原神宮(奈良県橿原市久米町)
宮崎神宮(宮崎市神崎町)
狭野神社(宮崎県西諸郡高原町)

 

建御雷神 たけみかづちのかみ

「地震のおかげで普請が増え、大工が儲けて大喜びしている」という、地震よけの歌にかこつけた風刺画(安政2年10月の瓦版)

「地震のおかげで普請が増え、大工が儲けて大喜びしている」という、地震よけの歌にかこつけた風刺画(安政2年10月の瓦版)

火の神カグツチの血から生まれた神。

日本神話に登場する神。雷神、かつ剣の神とされる。相撲の元祖ともされる神である。

『古事記』では「建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)」や「建御雷神(たけみかづちのかみ)」、『日本書紀』では「武甕槌」や「武甕雷男神」などと表記される。単に「建雷命」と書かれることもある。『古事記』では「建布都神(たけふつのかみ)」や「豊布都神(とよふつのかみ)」とも記される。

鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)の主神として祀られていることから鹿島神(かしまのかみ)とも呼ばれる。鯰絵では、要石に住まう日本に地震を引き起こす大鯰を御するはずの存在として多くの例で描かれている。

鹿島神宮、春日大社および全国の鹿島神社・春日神社で祀られている。

 

神格
剣神、武神、軍神、雷神

別称
武甕槌命(たけみかづちのみこと)、鹿島神(かしまのかみ)、鹿島様(かしまさま)、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)、布都御魂神(ふつのみたまのかみ)、建布都神(たけふつ)、豊布都神(とよふつ)

神徳
武道守護、殖産興業、国家鎮護、芸能上達、豊漁、航海安全、安産、病気平癒、厄除け、縁結び、延命長寿、交通安全

祀られている神社
鹿島神社(茨城県鹿島町)
春日大社(奈良市春日野町)
石上神宮(奈良県天理市布留町布留山)
真上神社(秋田県男鹿市)
古四王神社(秋田市寺内字児桜)
塩釜神社(宮城県塩釜市一森山)
椋神社(埼玉県秩父郡吉田町)
大原野神社(京都市西京区大原野南春日町)
吉田神社(京都市左京区吉田神楽岡町)
枚岡神社(大阪府東大阪市出雲井町)など

 

建御名方神 たけみなかたのかみ

諏訪大社(長野県諏訪市ほか)の祭神として祀られ、諏訪明神、諏訪大明神、お諏訪さま等とも呼ばれる。

『古事記』『先代旧事本紀』では「建御名方神(たけみなかたのかみ)」、他文献では「南方刀美神(みなかたとみのかみ)」・「御名方富命」・「建御名方富命」等とも表記される。

諏訪大社のほか、諏訪大社から勧請された全国の諏訪神社で「諏訪神」として祀られている。この諏訪神は、『梁塵秘抄』に「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」とあるように軍神として信仰されたほか、農耕神・狩猟神としても信仰された。また風の神ともされ、元寇の際には諏訪の神が神風を起こしたとする伝承もある。

神格
軍神、狩猟の神、山の神、農耕神、五穀豊穣の神、風の神

別称
お諏訪様、武南方神

神徳
武運長久、交通安全、盛業繁栄、国土安寧、五穀豊穣

祀られている神社
諏訪大社(長野県諏訪市)など

 

住吉三神 すみよしさんしん

『日本書紀』では主に底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)、『古事記』では主に底筒之男神・中筒之男神・上筒之男神(読み同じ)と表記される3神の総称である。住吉大神ともいうが、この場合は住吉大社にともに祀られている息長帯姫命(神功皇后)を含めることがある。

かつての神仏習合の思想では、それぞれ薬師如来(底筒之男神)、阿弥陀如来(中筒之男神)、大日如来(上筒之男神)を本地とすると考えられた。

『古事記』では黄泉国から戻ってきた伊耶那岐命が、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(あはぎはら)で禊祓をしたときに水中で化成した神々。その誕生にちなんで祓えの神、海の神として航海安全の神として信仰され、新羅征伐の故事から軍神としても信仰された。

住吉三神はいずれも、航海の安全や大漁を守り、転じて商売繁盛、家運隆盛を約束する海の神として、古くから篤く信仰されています。

海の神
ソコツツノオ命(底筒之男命)
ナカツツノオ命(中筒之男命)
ウワツツノオ命(表筒之男命)
の三神の総称。

 

神格
海の神、航海の神、和歌の神

別称
筒之男三神、墨江三神(スミエノサンシン)、住吉大神、大綿津見神(オオワタツミノカミ)、墨江之三前大神(スミノエノミマエノオオカミ)、住吉さん

神徳
海上安全、漁業、航海、海運、貿易、造船、交通安全、航空安全

祀られている神社
住吉大社(大阪市住吉区)
住吉神社(福岡市博多区住吉)
住吉神社(山口県下関市一の宮東町)
住吉神社(長崎県壱岐郡芦辺町)

 

八幡神 やはたのかみ、はちまんしん

日本で信仰される神で、清和源氏、桓武平氏など全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めた。誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、応神天皇と同一とされる。また早くから神仏習合がなり、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称され、神社内に神宮寺が作られた。

 

現在の神道では、八幡神は応神天皇(誉田別命)の神霊で、欽明天皇32年(571年)に初めて宇佐の地に示顕したと伝わる。応神天皇(誉田別命)を主神として、比売神、応神天皇の母である神功皇后を合わせて八幡三神として祀っている。

また、八幡三神のうち、比売神や、神功皇后に代えて仲哀天皇や、武内宿禰、玉依姫命を祀っている神社も多くある。

第二次世界大戦末期の陸海軍の航空基地には「南無八幡大菩薩」の大幟が掲げられたり、「八幡空襲部隊(八幡部隊)」を名乗った部隊もあった。また、航空機搭乗員(特に特攻隊員)の信仰を集めたりもした。

 

神格
剣神、武神、軍神

別称
応神天皇(おうじんてんのう)、八幡神(ハチマンシン)、誉田別尊(ほんだわけのみこと)、大鞆和気命(おおともわけのみこと)、八幡大菩薩(ハチマンダイボサツ)

神徳
成功勝利、教育、交通安全、悪病災難除け、殖産興業、国家鎮護、家運隆昌、縁結び、安産、子宝、子育て守護

祀られている神社
祀られている神社
宇佐神社(大分県宇佐市南宇佐)
石清水八幡宮(京都府八幡市八幡高坊)
鶴岡八幡宮(神奈川県巻暮らし雪の下)
気比神社(福井県敦賀市曙町)
筥崎宮(福岡市東区箱崎)
函館八幡宮(北海道函館市谷地頭町)
盛岡八幡宮(岩手県盛岡市八幡町)
富岡八幡宮(東京都江東区富岡)
護国八幡宮(富山県石動町)
平浜八幡宮(島根県松江市八幡町)
藤崎八幡宮(熊本市井川淵町)など

 

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