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仏像の種類とご利益一覧|仏像の特徴や役割と意味は?

仏像の種類一覧とご利益一覧 一覧
仏像の種類一覧とご利益一覧
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仏像とは?

仏像は、仏教の信仰対象である仏の姿を表現した像のことです。

仏(仏陀、如来)は、「真理に目覚めた者」「悟りを開いた者」という意味で、仏教の開祖ゴータマ・シッダールタ(釈尊、釈迦如来)のことを指していました。

その後 大乗仏教の発達とともに、釈迦如来、阿弥陀如来などの様々な「仏」の像が造られるようになり、菩薩像、天部像、明王像、祖師像などの仏教関連の像全般を総称して「仏像」と言われるようになりました。

如来以外の仏像は後の人間が考え造ったものであり、本来の仏像とは如来だけです。

如来の超人的な「力」の一部に特化し、それを具現化して作ったのが明王や天であり、化仏(化身)と言われます。

彫像の材質は、金属製、石造、木造など様々あります。

 

ちなみに、仏像は英語で

statue of Buddha

といいます。 読み方は「スタチュー オブ ブッダ」です。

statue は、彫像、塑像という意味で、ブッダの像で『仏像』となります。

 

仏像の種類一覧

如来

悟りを開いた存在。仏さま・ブッダと同義で、最高位の仏。

サンスクリット語(梵語)で「真実から来た者」の意味で、その姿はお釈迦様と同様、質素なのが特徴です。

釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来など

 

菩薩

菩薩とは、悟りを求めて修行している者で、悟りの一歩手前で修行中の存在です。

如来の慈悲行を実践して衆生に手を差し伸べて救済をしてくれます。

サンスクリット語(梵語)で「悟りを求める者」の意味という意味です。

観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩など

 

明王

如来の化身で、如来の命により、一切の魔障を屈服させる。

怒った顔つきをして悪魔を降伏(ごうぶく)し、仏法を守護する神。

サンスクリット語(梵語)で「真実を伝える者」の意味。

不動明王、愛染明王、孔雀明王など

 

天上世界に住む鬼神(仏教に帰依した神々)を意味します。

バラモン教やヒンズー教などの異教の神で、 仏教に取り入れられ、仏法を守護する護法神とされました。

サンスクリット語(梵語)で、「超人的な力を持った神」を意味する。

梵天、帝釈天、吉祥天など

仏像のご利益

それぞれの仏像にはそれぞれの役割が決まっています。

そのため、ご利益を享受するためには、その役割持った仏像に願いを託さなければいけません。

ここでは、各々の仏像(仏尊)から、得られるご利益について説明します。

如来の部

 

如来は、釈迦が出家後に粗末な衣一枚で宝冠、装飾品を身につけない姿です。

如来像は 螺髪(らはつ)、光背(こうはい)、衲衣(のうえ、粗末な衣一枚)、九品印(くぽんいん)、蓮の台座(だいざ ※れんげざ)が特徴です。

 

仏像 ご利益
釈迦如来 悟りを開かせる。
薬師如来 病気平癒・除病延寿・災難除去・現世利益
阿弥陀如来

敬愛・延命祈願・極楽往生・現世安穏

戌年生まれ、亥年生まれ十二支守り本尊

毘盧舎那如来 全ての仏尊のご利益の本源
大日如来

一切成仏・現世安穏・所願成就

未年生まれ、申年生まれ十二支守り本尊

阿閃如来 病気平癒

 

菩薩の部

菩薩は、身近な願いを聞き入れてくれます。

菩薩は、釈迦が出家前に釈迦族の王子だったころの豪華な衣装、宝冠、装飾品をまとった姿で、髻(けい)、白毫(びゃくごう)、瓔珞(ようらく)、腕釧(わんせん)、臂釧(ひせん)、天衣(てんね)が特徴です。

 

仏像 ご利益
聖観音

除災。

臨終には極楽から 迎えにきてくれる

十一面観音

除災、除疫。

あらゆる方向からの願いを聞き入れる

千手観音 敬愛、除病、破地獄(地獄からの救済)
不空羂索観音 難事成就、美容
如意輪観音 福徳、良縁、子授け、安産
馬頭観音 畜類救済、息災、降伏
准胝観音 安産、延命、夫婦和合、聡明
文殊菩薩 知恵、学問
普賢菩薩 滅罪
勢至菩薩 家内安全、除災招福
虚空蔵菩薩 記憶力増強、福徳、知恵、学問。仏智悟入
地蔵菩薩

子授け、子育て、滅罪。

夜明け直前に拝むとご利益があると言われている。

弥勒菩薩

未来を救済する。

衆生救済・極楽往生

日光菩薩

病気平癒・身体健全・除病延寿・災難除去 薬師如来を信仰する者を守護

日光菩薩は病根を焼くとされる。

月光菩薩

病気平癒・身体健全・除病延寿・災難除去 薬師如来を信仰する者を守護

月光菩薩は苦熱を除くとされる

薬王菩薩

病気平癒・身体健全・除病延寿

薬をもって病苦から救う。

薬上菩薩

病気平癒・身体健全・除病延寿

薬をもって病苦から救う。

 

如来の知恵を伝える役割を持っていますが、諭しても正しい道に向かわない人に対して、髪を逆立てて怒ったり(忿怒相)、縄で強引に相手を屈服させたりする役割の仏です。

明王像は、迦楼羅焔光(かるらえんこう)、宝剣(ほうけん)、条帛(じょうはく)、装身具(そうしんぐ)が特徴です。

 

仏像 ご利益
五大明王 息災延命、調伏
不動明王

煩悩・悪行を滅する

厄除け災難除去 開運吉祥 酉年生まれ十二支守り本尊

降三世明王 悪霊・怨敵を降伏させる
軍荼利明王 除災
大威徳明王 一切降伏
金剛夜叉明王 悪を打ち砕き調伏する
烏枢沙摩明王

不浄除去、病患、渇水。「トイレの仏様」

世の一切の穢れと悪を焼き付くす明王

男子誕生(烏枢沙摩変成男子法)

愛染明王

敬愛(左手に意中の人の名を書いて持たせれば、恋愛が成就する)

戦勝 息災 男女和合 恋愛成就 夫婦和合 良縁成就染物屋、染色業、水商売守護

太元帥明王

護国、怨敵降伏

必勝祈願 国土安穏 敵国粉砕

孔雀明王

天変地異、蛇除け、解毒

祈雨 止雨 除病 家内安全 安産 息災 調伏 国土安穏

 

天の部

天(天部)は、如来・菩薩の領域と人間(衆生)との中間に位置しますので、人間界のすぐ近くにあり、親しみやすいが、怒らせると怖いのが特徴です。

天部像は、火焔付き輪宝光(りんぽうこう)、甲冑(かっちゅう)、武具(ぶぐ)、沓(くつ)、邪鬼(じゃき)を纏っています。

 

仏像 ご利益
梵天

仏法守護、戦勝

国土安穏・立身出世

帝釈天 仏教守護・武徳守護・農業守護・病気平癒・家内安全・商売繁盛・財宝金銭・厄除け
四天王 仏法守護
吉祥天 福徳、滅罪、天下泰平、五穀豊穣
歓喜天 夫婦相愛、子授け
摩利支天 護身除災・旅行安全・財福授与・開運成功・武徳守護
荼吉尼天

福徳、敬愛

仏教守護・所願成就・金運良好・商売繁盛の福の神・立身出世

伎芸天

芸能成就

芸道守護・諸芸成就・福徳円満

毘沙門天
(多聞天)

福徳、戦勝

仏教守護、開運出世、金運、財宝金銭授与・商売繁盛・智慧明瞭・配偶者獲得

弁才天

弁舌、学問、音楽、子授け子宝、除災得幸

文芸守護、智慧と才能授与、金運、財宝金銭授与・商売繁盛

鬼子母神

子授け、安産、子育て、除病、除災、商売繁盛

子育安産・病気平癒・除病・厄除け・法華経行者守護・所願成就・事業繁栄

大黒天

衣食守護、戦勝、除災

金運良好 資産増加 厨房守護(食べ物に恵まれる) 子孫繁栄

福禄寿 子孫繁栄、富貴繁栄、健康長寿
寿老人 長寿延命、富貴繁栄、身体健全、当病平癒の神
布袋

寛容な精神

金運招福、人格円満、指導者の才能・智慧明瞭

恵比寿

海上交通安全、漁業、水商売守護

貿易、金運、金運良好 商売繁盛。

金剛力士 伽藍守護 寺院興隆 仏教守護 健脚 身体健全
執金剛神 仏法守護

その他の部

仏像 ご利益
八部衆 仏法守護
薬師十二神将 病気平癒・身体健全・除病延寿・災難除去・現世利益
二十八部衆 千手観音の本誓守護

 

以上、『仏像の種類一覧とご利益一覧』を紹介しました。

それぞれの仏像には役割があり、各々の仏像によってご利益が違います。 あなたの願いを託す仏像を選んでご利益を得ましょう。

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