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偉人たちの辞世の句 一覧 【偉人292名】|日本の美しい言葉

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偉人たちの辞世の句一覧|日本の美しい言葉
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101. 足利義輝

五月雨はつゆかなみだか時鳥 わが名をあげよ雲の上まで

 

102. 足利義尚

もしを草あまの袖じの浦波に やどすも心有明の月 出る日のよの国までの鏡山を 思し事もいたづらの身や

 

103. 足利義政

何事も夢まぼろしと思い知る 身には憂いも喜びもなし

 

104. 太宰治

池水は濁りににごり藤なみの 影も映らず雨ふりしきる

 

105. 大田垣蓮月

願わくばのちの蓮(はちす)の花のうえに くもらぬ月をみるよしもがな

 

106. 太田道灌

かかる時さこそ命の惜しからめ かねて亡き身と思い知らずば
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂

 

107. 大久保一翁

なにひとつ世のためはせでまうつしに のこす姿の恥ずかしきかな

 

108. 大高源吾

梅で飲む茶屋もあるべし死での山

 

109. 大西滝治郎

これでよし百万年の仮寝かな

 

110. 大石内藏助

あらたのし思いは晴るる身は捨つる 浮世の月にかかる雲なし
極楽の道はひとすぢ君ともに 阿弥陀をそへて四十八人

 

111. 萱野三平重実

晴れゆくや日頃心の花曇り

 

112. 大前田英五郎

あら嬉れし行く先知れぬ死出の旅

 

113. 大谷吉継

契りあれば六つの衢に待てしばし 遅れ先だつことはありとも

 

114. 大津皇子

ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや雲隠りなむ

 

115. 大田南畝

ほととぎす鳴きつるかたみ初鰹 春と夏との入相の鐘

 

116. 大島澄月

澄む月のしばし雲には隠るとも 己が光は照らさざらめや

 

117. 大道寺政繁

後の世のかぎりぞ遠き弓取りの いまはのきはに残す言の葉

 

118. 大内義長

誘ふとて何か恨みん時きては 嵐のほかに花もこそ散れ

 

119. 大内義隆

逆ならぬ君の浮名を留めおき 世にうらましき春の浦波
討つ人も討たるる人も諸共に 如露亦如電 応作如是観
大葉子 韓国の城(き)の上に立ちて大葉子は 領巾(ひれ)振らすも大和へ向きて

 

120. 瀧沢馬琴

世の中の厄をのがれて元のまま かへすは天と地の人形

 

121. 沢庵和尚

かかる時さこそ命の惜しからめ かねて亡き身と思い知らずば
全身を埋めてただ土を覆うて去れ 経を読むことなかれ
百年三万六千日 弥勒観音幾是非 是亦夢非亦夢 弥勒夢観音亦夢 仏云応作如是観

 

122. 叩々老人

五斗(醤油のかす)はおき後生(来世)も乞わぬ我が腰を 折りて今日はい左様なら

 

123. 但木土佐

雲水の行方はいづこむさし野を ただ吹く風にまかせたらなん

 

124. 池田和泉守

露の身の消えても心残り行く 何とかならんみどり子の末

 

125. 竹久夢二

日にけ日にけ かっこうの啼く音ききにけり かっこうの啼く音はおおかた哀し

126. 中山信名

酒も飲み浮かれ女も見つ文もみつ 家も興して世に恨み無し

 

127. 中野貫一

無理おごり朝寝かけ事慎みて なりはひはげめ国は栄えん

 

128. 中野竹子

武士の猛き心にくらぶれば 数にも入らぬ我が身ながらも

 

129. 朝倉義景

七転八倒 四十年中 無他無自 四大本空
かねて身のかかるべしとも思はずば 今の命の惜しくもあるらむ

 

130. 長野業盛

陽風に梅も桜も散りはてて 名にぞ残れるみわの郷かな

 

131. 鳥居強右衛門勝商

我が君の命に代わる玉の緒を 何いとひけむもののふの道

 

132. 弟橘比売

さねさし相模の野に燃ゆる火の ほむらに立ちて問いし君はも

 

133. 天狗小僧霧太郎

生涯を賭けて盗めど今までに 身に付く金は今日の錆び槍

 

134. 田中河内介

ながらへてかはらぬ月を見るよりも 死して払はん世々の浮雲

 

135. 土肥原堅二

わが事も全て了りぬいざさらば さらばさらばではい左様なら
有無の念いまは全くあと立ちて 今日このころの秋晴れの如し

 

136. 土方歳三

叩かれて音の響きしなずなかな
よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東(あずま)の君やまもらむ

 

137. 島津義久

世の中の米と水とを汲み尽くし 尽くして後は天津大空

 

138. 島津義弘

春秋の紅葉はついに留まらず 人も虚しき関路なりけり

 

139. 島木赤彦

我が家の犬はいづこにゆきならむ 今宵も思ひいでて眠れる

 

140. 東郷茂徳

いざ児らよ戦うなかれ戦わば 勝つべきものぞゆめな忘れそ

 

141. 東条英機

たとへ身は千々に裂くともおよばじな 栄しみ世をおとせし罪は
さらばなり苔の下にてわれ待たん 大和島根の花薫るとき
我ゆくもまたこの土地にかへり来ん 國に酬ゆることの足らねば
明日よりはだれにはばかるところなく 弥陀のみもとでのびのびと寝む

 

142. 陶晴賢

何を惜しみ何を恨まん元よりも この有様の定まれる身に

 

143. 道元

渾身求むるところなく 活きながら黄泉に陥つ

 

144. 徳川家康

人生とは重き荷を背負いて遠き道を行くが如し
嬉しやと二度さめて一眠り うき世の夢は暁の空
先に行くあとに残るも同じこと 連れていけぬをわかれとぞ思う

 

145. 細川幽斎

いにしへも今もかはらぬ世の中に こころの種を残す言の葉

 

146. 内藤信順

世の中は時雨となりてきのふ今日 ふみとどむべき言の葉もなし

 

147. 楠木正季

七生まで只同じ人間に生まれて 朝敵を滅ぼさばや

 

148. 楠木正行

返らじとかねて思えば梓弓 亡き数に入る名をぞとどむる

 

149. 日野俊基

古来の一句死も無く生も無し 万里雲尽き長江水清し
秋を待たで葛原岡に消える身の 露のうらみや世に残るらん

 

150. 乃木希典

うつし世を神さりましし大君の あとしたがひて我はゆくなり

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