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偉人たちの辞世の句 一覧 【偉人292名】|日本の美しい言葉

偉人たちの辞世の句一覧|日本の美しい言葉 一覧
偉人たちの辞世の句一覧|日本の美しい言葉
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51. 在原業平

つひに行く道とはかねて聞しかど 昨日今日とは思はざりしを

 

52. 坂 英力

うきくもを払ひかねたる秋風の 今は我か身にしみぞ残れる

 

53. 薩摩守平忠度

さざなみや志賀の都は荒れにしを 昔ながらの山桜かな
行きくれて木の下のかげを宿とせば 花や今宵の主ならまし

 

54. 三浦義同

討つ者も討たるる者も土器よ くだけて後はもとの塊
うつものもうたれるものもかわらけよ くだけて後はただの土くれ

 

55. 三好長治

極楽も地獄もさきは有明の 月の心にかかる雲なし
三好野の梢の雪と散る花を 長き春とや人のいふらん

 

56. 三村元親

人といふ名をかる程や末の露 きえてぞかへるもとの雫に

 

57. 三村勝法師丸

夢の世に幻の身の生れ来て 露に宿かる宵の電(いかづち)

 

58. 三島由紀夫

益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐へて今日の初霜
散るをいとふ世にも人にもさきがけて 散るこそ花と吹く小夜風

 

59. 三遊亭一朝

あの世にも粋な年増がゐるかしら

 

60. 山岡鉄舟

腹いたや苦しき中に明けがらす

 

61. 山下奉文

待てしばし勲残して逝きし戦友 後な慕いて我も行きなん

 

62. 山崎宗鑑

宗鑑はいづこへ行くと人問はば ちと用(癰)ありてあの世へといえ

 

63. 山上憶良

士やも空しくあるべき万代に 語りつぐべき名は立てずして

 

64. 山川唐衣

我ながら何に名残を惜しむらむ 思ひおくべきこともなき世に

 

65. 山村通庵

本来の宗風端無く達通す 眼光落地 自性真空

 

66. 山田風太郎

いまわの際に言うべき一大事はなし

 

67. 山之手殿(寒松院)

五行をばその品々に返すなり 心問わるる山の端の月

 

68. 山本五十六

天皇の御楯とちかふ真心は とどめおかまし命死ぬとも
弓矢とるくにに生れし益良雄の 名をあらはさむときはこのとき

 

69. 司馬江漢

江漢が年が寄ったで死ぬるなり 浮世に残す浮絵一枚

 

70. 柴田勝家

夏の夜の夢路はかなき跡の名を 雲居にあげよ山郭公(やまほととぎす)

 

71. 車持娘子

我が命は惜しくもあらずさにつらふ君によりてそ長く欲りせし

 

72. 十返舎一九

この世をばどりゃお暇せん香の 煙とともに灰さようなら

 

73. 緒方襄

すがすがし花の盛りにさきがけて 玉と砕けむ大丈夫は
死するともなほしするとも我が魂よ 永久にとどまり御国まもらせ

 

74. 小西来山

来山はうまれた咎で死ぬる也 それでうらみも何もかもなし

 

75. 小堀遠州

昨日といい今日とくらしてあすかがは(飛鳥川) 流れてはやき月日なりけり
昨日といひ今日とくらしてなす事も なき身の夢のさむる曙

 

76. 小林一茶

盥(たらい)から 盥へうつる ちんぷんかん

 

77. 松前公広

来し道も帰る道にも只独り のこる姿は草の葉の露

 

78. 松尾芭蕉

旅に病んで夢は枯野をかけ巡(廻)る

 

79. 上杉謙信

四十九年一睡の夢 一期の栄華一杯の酒
極楽も地獄も先は有明の 月の心に懸かる雲なし

 

80. 織田信孝

昔より主をうつ海の野間なれは尾張を待てや羽柴筑前(勢州軍記)
むかしより主をうつみのうらなれは むくいをまてやはしはちくせん(川角太閤記)
昔より主をうつみの野間なれば おはりを待や羽柴筑前(北畠物語)
むかしより主をうつみの野間なれば むくひをまてや羽柴筑前(張州府志)
いにしへも主を内海の縁(浦)あれば むくいをまてや羽柴筑前(三河後風土記)
昔より主を内海の浦なれば尾張を待てや羽柴筑前(氏郷記)

 

81. 新門辰五郎

おもいおくまぐろの刺身河豚の汁 ふっくらぼぼにどぶろくの味

 

82. 森鴎外

余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス

 

83. 真木和泉

大山の峯の岩根に埋めにけり 我が年月の大和魂

 

84. 神保長輝

帰りこん時ぞと母の待ちしころ はかなきたより聞くべかりけり

 

85. 親鸞

我なくも法は尽きまじ和歌の浦 あをくさ人のあらん限りは
常陸の人々ばかりぞ この者どもをも御あはれみ あはれ候ふべからん いとをしう人々あはれみ思しめすべし

 

86. 諏訪頼重

自ずから枯れ果てにけり草の葉も 主あらばこそ又ぞ結ばめ

 

87. 正岡子規

糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
痰一斗糸瓜の水も間にあはず
をとゝひのへちまの水も取らざりき

 

88. 清河八郎

魁けてまたさきがけん死出の山 迷ひはせまじすめらぎの道

 

89. 清水宗治

浮世をば 今こそ渡れ 武士(もののふ)の名を高松の 苔に残して

 

90. 西行法師

捨て果てて身儚きものと思いしも 雪の降る日は寒くこそあれ
願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
世の中を思へばなべて散る花の わが身をさてもいづちかもせむ
花さへに世を浮き草になりにけり 散るをおしめばさそふ山水
そらになる心は春の霞にて 世にあらじともおもひ立つかな
花よりは命をぞなお惜しむべき待ちつくべしと思ひやはせし

 

91. 石川五右衛門

石川や浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ

 

92. 石田三成

筑摩江や芦間に灯すかがりびと ともに消えゆくわが身なりけり

 

93. 絶海中津

虚空地に落ち 火星乱れ飛ぶとも 筋斗を倒打して 鉄囲を抹過せん

 

94. 千利休

人世七十 力圍希咄吾這宝剣 祖仏と共に殺す
堤ぐる我が得具足の1つ太刀 今この時ぞ天に抛

 

95. 川端茅舎

朴散華即ちしれぬ行方かな

 

96. 川島芳子

家あれども帰るを得ず涙あれども泣く所を得ず

 

97. 泉鏡花

露草や赤のまんまもなつかしき

 

98. 浅野長矩

風さそふ花よりもなほ我はまた 春の名残をいかにとやせん

 

99. 前田夕暮

雪の上に春の木の花散り匂ふ すがしさにあらむわが死顔は

 

100. 鼠小僧次郎吉

天が下古き例はしら浪の 身にぞ鼠と現れにけり

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