『雪』の付くことわざ 一覧
■ 会稽の恥を雪ぐ
(かいけいのはじをすすぐ)
敗戦の屈辱を晴らすこと、
■ 冬の雪売り
(ふゆのゆきうり)
品物をたくさん持っていても、買い手がいないこと。
■ 天地 夏冬 雪と墨
(てんち なつふゆ ゆきとすみ)
真逆なこと。いちじるしい差のあること。
■ 宿取らば一に方角、二に雪隠、三に戸締り、四には火の元
(やどとらばいちにほうがく、ににせっちん、さんにとじまり、しにはひのもと)
旅先で宿に泊まった時、必ず確認しておくべき事柄を順序だてて覚えるように工夫したことば。
■ 年寄りの達者、春の雪
(としよりのたっしゃ、はるのゆき)
年寄りの丈夫なのは、春の雪の消えやすいのと同じで、あてにならないことをいう。
■ 我が物と思えば軽し笠の雪
(わがものとおもえばかるしかさのゆき)
笠に雪が積もっても、自分のものだと思えば重く感じない。辛いことも、自分のためだと思えば気にならないこと。
■ 春の雪とおばの杖は怖くない
(はるのゆきとおばのつえはこわくない)
春の雪は大雪でもすぐに解ける。また、おばが杖で叩いても力が弱い。恐れるに足りないこと。
■ 月雪花は一度に眺められぬ
(つきゆきはなはいちどにながめられぬ)
月は秋、雪は冬、花は春、四季折々の月と雪と花。これら自然の美しい風景を同時に楽しむ事が出来ないように、良い事が全部いっぺんに揃う事は有り得ない。
■ 柳に雪折れなし
(やなぎにゆきおれなし)
柔軟なものの方が耐える力が強いことを意味する。
■ 空き家の雪隠
(あきやのせっちん)
人の家を訪ねていって、いくら呼びかけても返事が返ってこないという意味。
■ 考えは雪隠
(かんがえはせっちん)
雪隠(せっちん)とは厠(かわや)、つまりトイレのこと。よい考えを得るには、誰にも邪魔されずにゆっくり考えることができる便所がいいということ。
■ 蛍雪の功
(けいせつのこう)
苦労して勉学に励んだその成果。
■ 蛍雪
(けいせつ)
苦労して学問をすること。
■ 闇夜に烏、雪に鷺
(やみよにからす、ゆきにさぎ)
見分けがつかないこと。真っ暗な闇夜に黒い烏、真っ白な雪の中に白い鷺がいても分からない意から。
■ 雪と墨
(ゆきとすみ)
物事の正反対であること。二つのものの違いがあまりに大きすぎて、比較にならないことのたとえ。
■ 雪に白鷺
(ゆきにしらさぎ)
見分けがつかないこと、また、目立たないことのたとえ。
■ 雪の上に霜
(ゆきのうえにしも)
十分にあるものにさらに同じようなものを加えることのたとえ。
■ 雪の明日は裸虫の洗濯
(ゆきのあしたははだかむしのせんたく)
雪の降った翌日は、たいがい晴れとなるので、あまり衣服を持っていない貧乏人でも、洗濯に精を出すことをいう。 「裸虫」は貧しくて着る物がろくにない人のこと。
■ 雪は豊年の瑞
(ゆきはほうねんのしるし)
雪が多く降った年は水不足になる心配がない。
■ 雪上に霜を加う
(せつじょうにしもをくわう)
物の多くある上にさらに似た物を加えること。
■ 雪仏の水遊び
(ゆきぼとけのみずあそび)
雪仏(雪だるまの古称)は水に入ると溶けてしまうことから、自ら身を滅ぼすことの例え。
■ 雪辱を果たす
(せつじょくをはたす)
「雪辱」とは「辱(はじ)を雪(すす)ぐこと」。「勝負などで前に負けた(辱めを受けた)相手に勝ち、前に受けた恥をそそぐ(除きさる)」という意味。
■ 雪隠で饅頭
(せっちんでまんじゅう)
便所でひそかに饅頭をほおばることで、空腹を満たすのに場所をかまわないことのたとえ。 また、人に隠れてひっそりと自分だけいい思いをすることのたとえ。
■ 雪隠詰め
(せっちんづめ)
将棋で、王将を盤の隅に追い込んで詰めること。逃げ場のない所へ追い詰めること。
■ 雪駄の土用干し
(せったのどようぼし)
雪駄を干すと反り返るところから、そっくり返っていばっている人のこと。
■ 雪駄の裏に灸
(せったのうらにきゅう)
長居する客を早く帰らせるおまじない。
■ 鱈汁と雪道は後が良い
(たらじるとゆきみちはあとがよい)
鱈汁は煮込むほどおいしくなるので、後から食べるほうがいい、雪道は人が歩いた後の方が歩きやすいということ。
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