北海道の地名はアイヌ語由来のものがたくさんあります。そのため難読漢字の地名が数多くあり、北海道外の人は、なかなか読めないかもしれません。ここではそれらの地名とアイヌ語とその意味を紹介していきます。
アイヌ語地名一覧表
※地名の由来には諸説あります。
参考・出典:各市町村ホームページ・Wikipedia – アイヌ語地名
- 赤平(あかびら)
[アカピラ]赤い崖・山稜の崖 - 旭川(あさひかわ)
[チュプペッ]朝日が昇る川 - 芦別(あしべつ)
[ハシュペッ]低木の中を流れる川 - 足寄(あしょろ)
[アシュロペッ]下る川 - 厚岸(あっけし)
[アッケシイ]カキのいるところ - 厚沢部(あっさぶ)
[ハッチャム・ペッ]桜鳥のいる川 - 厚田(あつた)
[アツシ]アツシ (オヒョウの樹皮を原料とした織物) がとれた所 - 厚別(あつべつ)
[アッ・ペッ]オヒョウ(アツシ=織物の原料)のある川 - 厚真(あつま)
[アツマト]湿原にアシの茂る所 - 網走(あばしり)
[ア・パ・シリ]我らが見つけた土地 - 虻田(あぶた)
[アプタペッ]釣り針を作り魚を釣った川 - 硫黄山(いおうざん)
[イワオヌプリ]硫黄の山 - 伊香牛(いかうし)
[イイカウシイ]いつもあふれるところ - 幾春別(いくしゅんべつ)
[イクシュンペッ]その向こうにある川 - 生田原(いくたはら)
[イクタラ]笹の多いところ - 石狩(いしかり)
[イシカラペツ]曲がりくねって流れる川 - 一巳(いっちゃん)
[イチャン]鮭の産卵場 - 糸魚沢(いといざわ)
[チライ・カリ・ペッ]イトウのいる川 - 岩尾別(いわおべつ)
[イワオペツ]硫黄の流れる川 - 有珠(うす)
[ウシ]入江、湾 - 臼尻(うすじり)
[ウセイシリ]何もない島 - 歌志内(うたしない)
[オタウシュナイ]砂のたくさんある沢 - 歌登(うたのぼり)
[ウタヌプリ]砂・山 - ウトロ]ウトゥルチクシ]その間を我々が-通る所
- 卯原内(うばらない)
[オバラナイ]川口・広い・川 - 浦臼(うらうす)
[ウライウ ナイ]簗が・ある・川 - 浦幌(うらほろ)
[ウラ ポロ]大霧 - 雨竜(うりゅう)
[ウリロペッ]鵜の川 - 江差(えさし)
[エサシ]昆布・突き出した岬 - 枝幸(えさし)
[エサシ]昆布・突き出した岬 - 絵鞆(えとも)
[エンルム]岬 - 択捉(えとろふ)
[エトウルプ・イトルップ?]エトウ(鼻)ルプ(頭)のあて字 - 恵庭(えにわ)
[エエン・イワ]頭尖っている山 - 江部乙(えべおつ)
[ユペオッ]チョウザメの多いところ - 江別(えべつ)
[ユベオツ]チョウザメのいる川 - 襟裳(えりも)
[エンルㇺ]岬 - 遠軽(えんがる)
[インガルシュ]眺望するところ - 遠別(えんべつ)
[ウエベッ]二股の川・さわがしい川 - 大岸(おおきし)
[オプシケウペッ]いつも槍を削る川 - 大沼(おおぬま)
[ポロト]大きい沼 - 奥尻(おくしり)
[イクシュンシリ・オクシリ]向こうの島 - 置戸(おけと)
[オケツウンナイ]鹿の皮を乾かすところ - 興部(おこっぺ)
[オウコッペ]川尻の合流するところ - 長都(おさつ)
[オサット]川尻の乾いたところ - 長万部(おしゃまんべ)
[オシャマンペ]カレイの居るところ - 忍路(おしょろ)
[オショロ]尻をついたような形の湾 - 尾岱沼(おだいとう)
[オタエト]砂の岬 - 大楽毛(おたのしけ)
[オタノシケ]砂浜の中央 - 小樽(おたる)
[オタルナイ]砂浜の中の川 - 落石(おちいし)
[オクチシ]人の首の付け根のくぼみ - 音威子府(おといねっぷ)
[オトイネプ]川口に泥の多い川 - 落部(おとしべ)
[オテシウンペッ]川尻に梁のある川 - 音更(おとふけ)
[オトプケ]髪の毛 - 乙部(おとべ)
[オトペ]川口に沼のある川 - 鬼志別(おにしべつ)
[オニウシぺッ]川口に木の多くある川 - 帯広(おびひろ)
[オペレペレケプ]川尻がいくつにも裂けているところ - 雄冬(おふゆ)
[ウフイプ]燃えているもの - 尾幌(おぼろ)
[オポロベッ]川尻の大きい川 - 生振(おやふる)
[オヤフル]他の丘 - 温根別(おんねべつ)
[オンネペッ]大きい川 - 温根湯(おんねゆ)
[オンネユ]大きい温泉 - 音別(おんべつ)
[オンペッ]川口ふさがる - 貝取潤(かいとりま)
[カイエウトル]折岩の間 - 神楽(かぐら)
[ヘッチエウシ]神楽場 - 川汲(かっくみ)
[カックニ]カッコウのいる木 - 上磯(かみいそ)
[カムイソ]神の岩、美しい岩 - 上川(かみかわ)
[ペニウングルコタン]上流に住む人 - 上ノ湖(かみのこ)
[ペンケトウ]上の・湖 - 神居(かむい)
[カムイ]神 - 神居古潭(かむいこたん)
[カムイコタン]神のいる所 - 神威(かもい)
[カムイヌプリ]神 - 神恵内(かもえない)
[カムイナイ]美しい神の沢 - 北見(きたみ)市]ヌプンケシ]ヌプンケシ
- 喜茂別(きもべつ)
[キム・オ・ペツ]山間の川 - 釧路(くしろ)
[クスリ・クシュル・クッチャロ]温泉・薬・通路 - 屈斜路(くっしゃろ)
[クッチャロ]のど元 - 倶多楽湖(くたらこ)
[クッタル・ウシ・トー]イタドリが群生する湖 - 倶知安(くっちゃん)
[クッシャニ]猟人の小屋のある沢 - 久遠(くどお)
[クウントゥ]弓を置く崎 - 黒松内(くろまつない)
[クロマツナイ]和人の女の多くいる沢 - 国縫(くんぬい)
[クンネナイ・クネンプ]黒い沢 - 訓子府(くんねっぷ)
[クンネップ・クンネプ]黒いところ、湿地が多く川の水が黒い - 剣淵(けんぶち)
[ケネペツ]ハンノキの多い川 - 古潭(こたん)
[コタン]村 - 咲来(さっくる)
[サクル]夏の通り道 - 札幌(さっぽろ)
[サッポロペッ]乾燥した大きな川 - 様似(さまに)
[エサマンペッ]カワウソの居る川 - 猿払(さるふつ)
[サロプト]葦の生えた河口 - 沙留(さるる)
[サル・オロ]葦がたくさん生えている原 - サロベツ]サルオペツ]葦原を流れる川
- 佐呂間(さろま)
[サラオマペツ]ヨシが生える川 - 色丹(しこたん)
[シコタン]大きな村 - 支笏(しこつ)
[シコツ]大きな谷 - 静内(しずない)
[シュトナイ・シフッチナイ]ブドウのある沢、祖母の沢、先祖の沢 - 標茶(しべちゃ)
[シペッチャ]大きな川のほとり - 士別(しべつ)
[シペッ]大いなる川 - 標津(しべつ)
[シベツ]大いなる川 - 士幌(しほろ)
[シュウ・ウォ・ロー]広大な土地 - 島牧(しままき)
[シュマコマキ]背後に岩がある - 島松(しままつ)
[シュマオマプ]岩石のあるところ - 清水(しみず)
[ペケレペツ]明るく清らかな川 - 占冠(しむかっぷ)
[シモカプ]清流 - 下川(しもかわ)
[パンケヌカナン]下の川 - 舎熊(しゃぐま)
[イサッケクマ]魚干す棚 - 積丹(しゃこたん)
[シャックコタン]夏の村 - 斜里(しゃり)
[シャル]アシの生えているところ - 朱鞠内(しゅまりない)
[シュマリナイ]石の多い川 - 白老(しらおい)
[シラウオイ]アブの多いところ - 知内(しりうち)
[チリオチ]タカのいるところ - 後志(しりべし)
[シリペツ]山の川 - 尻別(しりべつ)
[シリペツ]山の川 - 知床(しれとこ)
[シリエトク]地の果て - 新得(しんとく)
[シントク・シントコ]山の肩、漆器を作る所 - 寿都(すっつ)
[シュプキペツ]川の名 - 砂川(すながわ)
[オタウシナイ]砂の多い川 - 瀬棚(せたな)
[セタルペシュペナイ]犬が泳ぎ渡る川 - 層雲峡(そううんきょう)
[ソウウンベツ]滝の多い沢 - 壮瞥(そうべつ)
[ソウペツ]滝のある川 - 空知(そらち)
[ソーラプチ]滝下る所 - 大樹(たいき)
[タイキウシ]大木が群生するところ - 滝川(たきかわ)
[ソラプチペツ]滝下る所 - 多度志(たどし)
[タツウシナイ]樺の木の多い沢 - 多寄(たよる)
[タイオロオマペツ]森の中にある川 - 端野(たんの)
[ヌッケシ]野の端 - 近文(ちかぶみ)
[チカプウンニ]鳥のいるところ - 築別(ちくべつ)
[チュクベツ]秋の川 - 秩父別(ちっぷべつ)
[チックシベツ]通路のある川 - 千歳(ちとせ)
[シコツ]大きな窪地 - 忠類(ちゅうるいぺつ)
[チュウルイペツ]波の立つ川 - 対雁(ついしかり)
[トイシカラ]回流沼 - 津別(つべつ)
[ツペツ]二つの川のあるところ - 手稲(ていね)
[テイネイ]湿地 - 天売(てうり)
[テウレ]魚の背腸 - 天塩(てしお)
[テシウ]やな(魚を捕獲する仕掛けのこと) - 弟子屈(てしかが)
[テシュカガ]岩の上 - 手宮(てみや)
[テムムンヤ]海藻のが寄る海岸 - 問寒別(といかんべつ)
[トイカムペツ]土のかぶさる川 - 戸井(とい)
[トイ]土 - 当別(とうべつ)
[トーペツ]沼のある川 - 当麻(とうま)
[トウオマ]沼の中 - 徳舜別(とくしゅんべつ)
[トクシウンベツ]アメマスの居る川 - 常呂(ところ)
[トーコロ]沼、湖水のあるところ - 椴法華(とどほっけ)
[トトポケ]岬の陰 - 十弗(とふつ)
[トプツ]沼の口 - 苫小牧(とまこまい)
[トーマコマナイ]沼の奥にある川 - 苫前(とままえ)
[トマオマイ]エゾエンゴサクの花のある地 - 泊(とまり)
[ヘモイトマリ]マスがはいる湾 - 豊頃(とよころ)
[トエコロ]大きなフキが生えていた ところ - 豊平(とよひら)
[トイェ・ピラ]崩れた崖 - 頓別(とんべつ)
[トウンペツ]湖のある川 - 長沼(ながぬま)
[タンネトー]長い沼 - 長和(ながわ)
[オサルウスンぺツ]川口にヨシ原のある川 - 名取(なとり)
[ヌタトリ]湿地 - 七飯(ななえ)
[ナムナイ・ヌアンナイ]冷たい川・豊かな沢 - 新冠(にいかっぷ)
[ニカプ]オヒョウの木の皮 - 根室(ねむろ)
[ニムオロ・ネモロ]樹木が繁茂するところ - 野花南(のかなん)
[ノッカ・アン]仕掛け弓の糸を置くところ - 野付(のつけ)
[ノッケウ]あご - 野辺地(のへじ)
[ノンベチ]野中を流れる清い川 - 登別(のぼりべつ)
[ヌプルペツ]色の濃い川 - 函館(はこだて)
[ウスケシ]湾の端 - 発寒(はっさむ)
[ハチャム]桜鳥が多い - 花咲(はなさき)
[ポロノツ]大きな岬 - 羽幌(はぼろ)
[ハポロペツ・ハプル]海に注ぐ川 - 浜頓別(はまとんべつ)
[トーウンペツ]沼から出る川 - 浜中(はまなか)
[オタノシケ]砂浜の真ん中 - 早来(はやきた)
[サクルペシペ]夏に越えていく沢 - 張碓(はりうす)
[ハルウシ]食糧の多いところ - 花畔(ばんなぐろ)
[パナウングル]川下の人 - 美瑛(びえい)
[ピイエペツ]油の川 - 鷹栖(たかす)
[チカップニ]大きな鳥の巣があるところ - 比布(ぴっぷ)
[ピオプ]小石が多いところ - 美唄(びばい)
[ピパオイ]カラス貝がたくさんいるところ - 美深(びぶか)
[ピウカ]石が多い場所 - 美幌(びほろ)
[ピポロ]水多く大いなるところ - 平取(びらとり)
[ピラウトルイ]崖の間 - 風連(ふうれん)
[フレペツ]赤い川 - 深川(ふかがわ)
[オオホナイ]深い川 - 二股(ふたまた)
[ペツエウコピ]川がわかれるところ - 富良野(ふらの)
[フラヌイ]においをもつ所 - 古平(ふるびら)
[フィーピラ]赤い崖 - 別海(べっかい)
[ペッ・カイェ]川の折れ曲がっているところ - 別保(べっほ)
[ペッポ]小川 - 穂別(ほべつ)
[ポンペツ]小川 - 幌加内(ほろかない)
[ホロカナイ]逆流する川 - 幌内(ほろない)
[ポロナイ]大きな川 - 幌延(ほろのべ)
[ポロヌプ]大きい原野 - 奔別(ぽんべつ)
[ポンペツ]小川 - 本別(ほんべつ)
[ポンベツ]小川 - 幕別(まくべつ)
[マクウンベツ]山際を流れる川 - 増毛(ましけ)
[マシュケ]カモメの多いところ - 真狩(まっかり)
[マクカリペッ]後ろで曲がる川 - 松前(まつまえ)
[マツ・オマイ]婦人の居るところ - 丸瀬布(まるせっぷ)
[マウレセップ]三つの川の集まる広いところ - 三石(みついし)
[ピットウシ]小石の多い地 - 室蘭(むろらん)
[モルラン]ゆるやかな下り道 - 目梨(めなし)
[メナシュ]東方、東風 - 目梨泊(めなしどまり)
[メナシュトマリ]東風のときの泊地 - 女満別(めまんべつ)
[メムヤムベツ]冷たい泉の湧いている川 - 藻琴(もこと)
[モコト]眠っている沼 - 茂辺地(もへじ)
[モペチ]静かな川 - 森町]オニウシ]樹木の多くある所
- 門静(もんしず)
[モイスッ]入り江の根元 - 紋別(もんべつ)
[モペツ]静かな川 - 門別(もんべつ)
[モベツ]静かな川 - 紋穂内(もんぽない)
[モヌプオナイ]小さい野にある川 - 夕張(ゆうばり)
[ユーパロ]鉱泉のわき出る川 - 勇払(ゆうふつ)
[ユプトゥ]温泉河口 - 湧別(ゆうべつ)
[ユペオツ]サメの住む川 - 遊楽部(ゆうらっぷ)
[ユランペツ]温泉から下る川 - 由仁(ゆに)
[ユウニ]温泉のあるところ - 余市(よいち)
[ユーチ]蛇のいるところ - 羅臼(らうす)
[ラウシ]獣の骨のあるところ - 蘭越(らんこし)
[ランコウシ]桂の木の多い所 - 陸別(りくべつ)
[リクンペツ]危ない高い川 - 利尻(りしり)
[リイシリ]高い島 - 留寿都(るすつ)
[ルスツ]道が山のふもとにある - 留辺蘂(るべしべ)
[ルペシュペ]越えていく路 - 留萌(るもい)
[ルルモッペ]汐が奥深く入る川 - 礼文(れぶん)
[レプウンシリ]沖の島 - 鷲別(わしべつ)
[チワシペツ]波の立つ川 - 稚内(わっかない)
[ヤムワッカナイ]冷たい水の出る沢 - 和寒(わっさむ)
[ワットサム]ニレの木の傍ら - 輪西(わにし)
[ハルウシ]食糧のあるところ
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