伝統生活

【6月といえば】日本の伝統行事・食べ物・風物詩【歳時記】

【6月といえば】日本の伝統行事・食べ物・風物詩【歳時記】 伝統
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6月の旬【魚】

【鮎】
清流の女王アユは、天然物で味がのってくるのは7~8月、養殖物は4月から。アユの味わいはその香りで、香魚とも呼ばれ、殊に腹ワタの香りとほろ苦さが魅力。
その香りは水苔を食べることによるが、川によって水苔の種類も変わるので、アユの味も生息する川によって異なってくる。

【鰹】
旬は初夏から初秋。初ガツオは5月上旬房総沖にくる。表面を少しあぶってタタキにし、ニンニクのスライスやネギを薬味にすると美味。市場には近海ものと南洋ものが出回り、出回りが遅れる南洋ものは味が落ちる。鮮度の落ちたものは刺身にせず、煮たり、焼いたりするのが無難。

【鰺】
旬は春から夏。種類が多く、一般に口にするのが大衆魚のマアジ。塩焼き、たたき、フライにするが、獲れたてをせごしにして酢みそで食べるのは通。
ムロアジはクサヤにする。シマアジは最高級魚ですし種、刺身にすると甘みが口の中でふわっとする。 【鰌(どじょう)】旬は卵を持ち、脂ものってくる夏。
夏バテには格好のスタミナ源で、ウナギと比較してビタミンB2、D、カルシウムや鉄分を多く含み、特にカルシウムの含有量はウナギの10倍近い。

 

6月の旬【野菜】

【アスパラガス】
年間を通して出回っているが、最盛期は5月~6月。アスパラギンを多量に含んでいるため、他のアミノ酸の代謝とタンパク質の合成に重要な働きをする。芽の部分にはビタミンEが多く含まれ、ビタミンAやC、鉄なども含んでいる。
ビタミンA・C・Eは、一緒にとることで抗腫瘍作用が期待できる。

【じゃがいも】
旬は夏。丸く大型の男爵、紡錘形のメークインが代表的種類。和洋中すべての料理に欠かせない重要な野菜。ホクホクにゆだったジャガイモにバターをつけて食べるのが美味。ビタミンCが多く、低カロリー食品でもある。芽には有毒物質が含まれているため必ずとる。

【たで】
栽培種の青タデと野生種の赤タデがある。いずれも特有の香気と辛みがあり、双葉の頃から刺身のつまなどに用いる。青タデの若葉をすって酢と合わせたタデ酢は、鮎の塩焼きにつきもの。

【らっきょう】
ユリ科の野菜で、主な種類は一般的なラクダと、両端を切り取って花ラッキョウにも用いる八つ房。塩漬けにしておき、食べる直前に酢漬けにすると保存がきく。
もともとは薬用に使われ、やけど、風邪、水虫などに効用があり、漢方に用いられる。粒が揃って、かたく締まったものが良質。

【ししとうがらし】
青唐辛子ともいう。味のよいしっかりとした路地物は初夏から秋口までが旬。
へたを切らず、中央部に縦に包丁目を入れ、そこから種を抜いて使うと見映えがよい。

【紫蘇(しそ)】
シソの葉の旬は7月~9月。ビタミン類、無機質ともに多く、特にカロチンとカルシウムの含有量が高い。シソが持つ独特の香りは強い防腐力を持ち、刺し身のつまに用いると魚の生臭みを取り、防菌性を利用して食中毒を防ぐ。

【さやいんげん】
生育が早く、年に3回も収穫できることから、関西では三度豆と呼ぶ。早生のツルナシ、細くて短いキヌガサ、太くて長いドジョウインゲンが主要品種。いずれも青くさみが強いので、塩茹でして用いる。

【南瓜(かぼちゃ)】
冬至に南瓜を食べる習慣のせいか、冬野菜と思われがちだが、旬は6月~9月。
カロチン、ビタミンA、B1、B2、Cが含まれ、ビタミンの宝庫。ビタミンAは青菜類に劣らない効力を持っている。ビタミンAは、目の粘膜の正常な働きを保ち、病原菌への粘膜の抵抗力をつける働きがある。

 

6月の旬【果物】

【さくらんぼ】
ピークは6月、早生の「日の出」、中生の「高砂」と続いて「佐藤錦」は、6月の中旬から下旬が最盛期。このあと晩生種の「ナポレオン」、北海道の「水門」となる。カリフォルニア産の「アメリカンチェリー」は5月~6月が旬。日本で人気が高いのは「佐藤錦」と「ナポレオン」でカリフォルニア産の「アメリカンチェリー」も濃厚な甘みで好評である。

【プラム】
スモモと同じ仲間で品種は数多い。皮が深紅色に熟して柔らかいのは、果汁が多くて甘く、皮が緑色でかたいものは酸味のあるしゃきしゃきした歯ざわりが楽しみ。かためのうちに果実酒にするとさっぱりした風味に仕上がる。

【梅】
5月下旬から出始め、6月に多く出回る。生食はせずに加工して使われるが、家庭で用いられるのは、梅酒の原料として用いる割合が高い。梅酒は暑気あたり、水あたりに効果がある。

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