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『尺』を使った四字熟語・慣用句・ことわざ・言葉 一覧

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『尺』を使った熟語・慣用句・ことわざ・文 一覧
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日本で古来から使われている長さの単位に『尺』というものがあります。

尺は、およそ30.3cmで、今でも大工さんが使っている尺貫法と言われる単位の一つです。

この尺ですが、たくさんのことわざや慣用句などに使われています。 少し考えただけでもいくつか頭に浮かんできませんか?

ここでは、その『尺』にまつわる言葉を紹介していきます。

 

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『尺』を使った言葉

 

尺を打つ・尺を取る

距離などをはかる。測量する。

 

尺寸(しゃくすん)

ごくわずかばかりのこと。

 

尺の牛(しゃくのうし)

前脚の地に接している部分からたてがみの下端までを測った体高が4尺ある牛。

 

尺一木綿(しゃくいちもめん)
輸出向けの幅一尺一寸の白木綿。

 

尺三木綿(しゃくさんもめん)

幅一尺三寸の厚地の白木綿。愛知・奈良などから産出。

 

三尺の秋水(さんじゃくのしゅうすい)

長さ三尺(約90cm)ほどの、とぎすました長刀。

 

三尺の童子(さんじゃくのどうじ)

身のたけ三尺ほどの子供。すなわち、幼児。また、無知な者にたとえる。
子供にもわかる当たり前のこと。

 

三尺店(さんじゃくだな)

間口三尺ほどの店。小さな店。

 

三尺高し(さんじゃくたかし)

罪人の足を地上3尺の所に縛りつけたところから磔 (はりつけ) に処せられること。

 

三尺手拭(さんじゃくてぬぐい)

長さ鯨尺(くじらじやく)三尺(約113.6cm)ばかりの木綿の布。 鉢巻・頬かぶり・置手拭・腰帯などに用いた。

 

三尺帯(さんじゃくおび)

男物の帯の一種。鯨尺で三尺の長さしかないためこの名がある。子供用の兵児帯の呼称。

 

三尺頭巾(さんじゃくずきん)

三鯨尺で三尺(約114センチメートル)ほどの木綿の布で、ほおかぶりをすること。三尺帽子。

 

五尺の身(ごしゃくのみ)

人ひとり。特に、男一人の意でいう。

 

五尺の童子(ごしゃくのどうじ)

12、3歳の子供。また、一般に子供のことをいう。

 

六尺棒(ろくしゃくぼう)

古典落語の演目の一つ。

樫(かし)などでつくった六尺(約1.8m)の棒。罪人を捕える時、防御などに用いる。

 

陸尺・六尺(ろくしゃく)

輿こしや駕籠かごをかついだ人足。雑役夫、下僕の称。

 

陸尺裹・六尺裹(ろくしゃくづつみ)

かごかきなどのする鉢巻または頬かぶり。

 

六尺帯(ろくしゃくおび)

丈(たけ)が鯨尺で6尺(約2.3メートル)ほどの兵児帯(へこおび)。

 

六尺袖(ろくしゃくそで)

両袖に用いる布地の総丈が鯨尺で六尺の振袖。

 

六尺褌(ろくしゃくふんどし)

長さ約180cm〜300cm程度、幅約16cm〜34cm程度のさらしの布を用いた日本人男性用の下着。

 

尺八(しゃくはち)

日本の管楽器。竹の、根に近い部分で作った縦笛。

 

一尺三寸(いっしゃくさんずん)
懐剣の異称。刃渡りが一尺三寸(約四〇センチメートル)ある。

 

一尺八寸(いっしゃくはっすん)

江戸時代、揚げ代が18匁(もんめ)であったところから囲ひ女郎の異称。

笠(かさ)の直径が1尺8寸(約54.5センチ)であったところから笠雲の異称。

 

尺蠖(おぎむし)

尺取虫(しゃくとりむし)の古名。

 

咫尺(しせき)

ごく近い距離でも見分けがつかない。

 

矩尺(かねじゃく)

工・建具職人などが用いる直角に曲がった金属製の物差し。

 

尺地(せきち)

わずかな土地。せまい土地。わずかの領分。尺土。

 

尺鉄(せきてつ)

短い刃物。わずかな武器。

 

尺楮(せきちょ)

短い手紙。また、自分の手紙をへりくだっていう語。

 

『尺』を含む四字熟語

 

百尺竿頭(ひゃくせきかんとう)

百尺もある竿の先端。転じて、到達しうる極限。

 

零絹尺楮(れいけんせきちょ)

書画の小さな切れ端やかけらのこと。

 

尺寸之地(せきすんのち)

ほんの少しということのたとえ。

 

尺寸之柄(せきすんのへい)

ほんの少しの権力のこと。

 

尺沢之鯢(せきたくのげい)

視野が狭く見識が浅いこと。

 

尺短寸長(せきたんすんちょう)

人や物は、それぞれ長所と短所があって、時と場合で評価も変わるということ。

 

三尺秋水(さんじゃくしゅうすい)

3尺の長さの、研ぎ澄まされた刀。

 

三尺童子(さんせきのどうじ)

背の高さが3尺ほどの子供。

 

尺山寸水(せきざんすんすい)

高い山の上から見下ろした景色。

 

尺寸之功(せきすんのこう)

ほんのわずかの功績のこと。

 

尺璧非宝(せきへきひほう)

大きな宝石も時間に比べるとたいして貴重ではないという意味。

 

秋霜三尺(しゅうそうさんじゃく)

研ぎ澄まされた刀剣。

 

垂涎三尺(すいぜんさんじゃく)

物を非常に欲しがることのたとえ。

 

寸善尺魔(すんぜんしゃくま)

この世の中には、よいことが少なく悪いことばかりが多いたとえ。

 

寸田尺宅(すんでんしゃくたく)

少しの財産のこと。

 

天威咫尺(てんいしせき)

天子のそば近く仕えること。

 

枉尺直尋(おうせきちょくじん)

大きな利益を得るためには、多少の犠牲は仕方ないということのたとえ。

 

寸進尺退(すんしんしゃくたい)

少し進んで、大きく後退してしまうこと。

 

眉間一尺(びかんいっしゃく)

眉の間が広い、賢人の相とされる。

 

咫尺之書(しせきのしょ)

ごく短い手紙のこと。簡単な書状。

 

喙長三尺(かいちょうさんじゃく)

口が達者なことのたとえ。

 

『尺』を含むことわざ

 

七尺去って師の影を踏まず(しちしゃくさってしのかげをふまず)

三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)

師について歩く場合、弟子は師の影を踏んではならない。
目上の人に対して礼儀を忘れないようにしろという戒め。

 

尺も短き所あり、寸も長き所あり(しゃくもみじかきところあり、すんもながきところあり)

場合によっては賢い者も劣ることがあり、愚かな者が勝る場合もあるというたとえ。

 

尺を枉げて尋を直くす(しゃくをまげてじんをなおくす)

大事のためには、小事を犠牲にすることのたとえ。

 

秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる(あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる)

秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くし喜ぶということ。

 

咫尺を弁せず(しせきをべんせず)

ごく近くのものも見分けが付かないこと。

 

寸を曲げて尺を伸ぶ(すんをまげてしゃくをのぶ)

小さいことは犠牲にして、大きな利益を得るたとえ。

 

百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)

すでに目標に到達して、さらに向上しようと努力するたとえ。

 

間尺に合わない(ましゃくにあわない)

割りに合わないこと。

 

尺蠖の屈するは伸びんがため(せっかくのくっするはのびんがため)

将来の成功のために、一時的に不遇に耐え忍ぶことのたとえ。

 

人間は万物の尺度(にんげんはばんぶつのしゃくど)

人は万物の尺度なり(ひとはばんぶつのしゃくどなり)

この世のすべての物事は、人間を基準にして測られるものであるということ。

 

人の一寸、我が一尺(ひとのいっすん、わがいっしゃく)

他人の欠点なら小さなことでも見落とさないが、自分の欠点は、大きな欠点でも気がつかないこと。

 

九尺二間に戸が一枚(くしゃくにけんにとがいちまい)

六畳ほどしかない広さに出入りのための戸が一枚だけついている、という意味で、粗末で小さな住まいのこと。

 

三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)

不用意な発言や弁舌によって災いを招き、わが身を滅ぼすことをいう。

 

以上、《『尺』を使った熟語・慣用句・ことわざ・言葉 一覧》を紹介しました。

長さの単位である『尺』は、現在でも建築分野などで使われている単位です。尺はおよそ30cmほどの長さを表しますが、この30cmという長さを匠に使った言葉がたくさんありますね。

また、同様に長さの単位である『寸』と合わせて、長い・短いをうまく使った言葉も結構あるようです。

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