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七福神のご利益一覧 – 名前と由来|金運・開運・恋愛・招福・長寿など

七福神のご利益一覧 - 名前と由来|金運・開運・恋愛・招福・長寿など 一覧
七福神のご利益一覧 - 名前と由来|金運・開運・恋愛・招福・長寿など
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七福神とは?

大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七つの神様の総称です。

「あまたの災難はたちまち消滅し、多くの福徳に転ずる」 という仁王経の『七難即滅、七福即生』の説から、七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。

七福神の由来

七福神は、福徳の神として、七難を除き七福を与える神々として信仰されている七神ののことです。

七福神の信仰は、室町時代の末期のころより、農民、漁民の信仰として成長し、現代に至るまで民間信仰として受け継がれてきました。

七福とは?

七福とは下記の七つのことを言います。

  1. 寿命 – 寿老神
  2. 有福 – 大黒天
  3. 人望 – 恵比須神
  4. 清廉 – 布袋
  5. 威光 – 毘沙門
  6. 愛敬 – 弁財天
  7. 大量 – 福禄寿

七難とは?

七難とは次の七つのことを言います。

  1. 日月の難
  2. 星宿の難
  3. 火災の難
  4. 水害の難
  5. 風害の難
  6. 早魃の難
  7. 戦乱盗賊の難

中世の商人社会で福徳施与の神として信仰され、近世以後に及んでいます。七福神は瑞祥の象徴として絵画・彫刻の題材となり、それらを家に飾って拝礼したり、七福神詣でや初夢の宝船などの信仰習俗を広げ現在に伝わっています。

 

七福神のご利益

  • 恵比寿 ・・・ 商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護の神様
  • 大黒天 ・・・ 五穀豊穣、子孫愛育、出世開運、商売繁盛の神様
  • 弁才天 ・・・ 恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与の神様
  • 毘沙門天 ・・ 武道成就、降魔厄除、家内安全、夫婦和合の神様
  • 布袋尊 ・・・ 千客万来、家運隆盛、家庭円満、商売繁盛の神様
  • 寿老人 ・・・ 幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧の神様
  • 福禄寿 ・・・ 財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望の神様

 

 

恵比寿(えびすじん)

商売繁盛・除災招福・五穀豊穣・大魚守護 の神様

生業を守護し福利をもたらす神として、民間信仰のなかで広く受け入れられている神さまです。 烏帽子をかぶりタイと釣り竿を担いだ神像によってもうかがえるように、元来は漁民の間で信仰されていたものが、しだいに商人や農民の間にも受容されたといわれています。

 

大国主命の御子と伝えられていて、「大漁追福」や「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、漁業や商業や農業の神様です。

その釣竿は「釣りして網せず」すなわち暴利をむさぼらない、清い心を象徴しているといわれており、智恵を働かせ体に汗を流して働けばこの神が福財を授けるという信仰の神様です。

 

 

弁財天/弁才天(べんざいてん)

恋愛成就・学徳成就・諸芸上達・福徳施与 の神様

ビワを抱えていることで知られるように音楽をつかさどる古代インド河の神で、サラスパテーという河のさざ波の音を神格化してつくられた神。蛇を従え 財や富をもたらす女神とされています。

仏教に弁才天を登場させたのが「金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)」で、弁才天はこの経を説く人や聞く人に知恵や長寿や財産を授けるとされています。

仏教における智慧、弁舌、技芸の女神。弁天、また妙音天、美音天、大弁才功徳天ともいい、芸術(芸能)・知恵・福徳・財運・弁舌・商売・家内和合の神と知られ、七福神の中の紅一点の女神になります。

 

福禄寿(ふくろくじゅ)

財運招福・延命長寿・立身出世・招徳人望 の神様

幸福と封禄と長寿を兼ね備えるという福神で、短身長頭で左手に宝珠、右手に巻物をくくりつけた杖を持ち、豊かな白髭をたくわえた姿に表現されています。

また、一羽の白鶴を伴い、南極星の化身とも言われ、幸福・福徳・財宝・人徳・長寿の神様です。

福禄寿の名前は、

福=幸福:幸運と子孫に恵まれること

禄=身分:金銭に恵まれること

寿=寿命:長生きすること

からといわれています。

 

大黒天(だいこくてん)

五穀豊穣・子孫愛育・出世開運・商売繁盛 の神様

 

ヒンドゥー教の主神で、青黒い身体をもつ破壊神としてのシヴァ神(大自在天)が仏教に入ったもので、頭に頭巾、体に狩衣をまとい、左肩に袋、右手に福槌を持ち、米俵の上に立ち、福耳といわれる大きな耳が特長です。

の頭につけた頭巾は「上を見ない」という謙虚さ

二つの米俵は「二表で満足」という、欲を張らない清廉な心

を示しています。

飲食を豊かにする神で、日本では有福・福徳を示し商売繁盛の守り神とされています。

 

毘沙門天(びしゃもんてん)

武道成就・降魔厄除・家内安全・夫婦和合 の神様

 

ヒンドゥー教では財宝、福徳をつかさどる神となり、夜叉、羅刹を率い、帝釈天に属して北方を守護する神とされています。

多聞天、遍聞天とも言われ、日本では毘沙門天と呼ばれる智恵と勇気の守り神。仏法を守護する四天王の一人として北方防備の任を担い、四天王中、最強の力を誇るとされました。

甲冑を身に着け、憤怒の相をし、左手に宝塔を捧げ、右手に宝棒または鉾を執り、二夜叉(鬼)の上に座る。

もとは古代インドの神話の神であり、インドの財宝福徳を司り、ヒマラヤの北方の山中に住んでインドの北を守る善神とされています。

毘沙門天は七福神の中でただ一人、甲冑に身を包んで厳しい顔をし、右手に槍、左手に宝塔を持っています。戦いの神で、悪霊を退散させ財宝をさずけるといわれ、鎮護国家の神と信仰され福を与える神様です。

 

布袋尊(ほていそん)

千客万来・家運隆盛・家庭円満・商売繁盛 の神様

唯一中国(唐の時代)に実在した禅僧です。いつも大きな袋を持ち、杖をついて市中に喜捨を求め、食物などのもらい物などいっさいを袋の中に入れて歩いたといわれています。

弥勒菩薩の化身ともいわれ、不良長寿・無病息災・開運・良縁・子宝・夫婦円満・金運の神とされております。

 

寿老人(じゅろうじん)

幸福長寿・家庭円満・延命長寿・福徳智慧 の神様

 

中国の宋の元祐年間の人で、星辰信仰に由来する南極星の人格化ともいわれています。

小柄な老人が鹿を伴い、桃を持ち、巻物をつけた杖を携え、うちわで難をはらう健康・幸福・福徳・長寿の神様です。うちわは難を払い、桃は長寿のしるし、鹿もまた長寿の象徴とされることから、長寿延命、富貴長寿の神として信仰されています。

 

七福神の御真言・御詠歌一覧と宝船の回文歌|縁起とご利益

『七福神めぐり』都道府県別 場所一覧|ご利益と縁起

七福神の起源

私たちが知る七福神は、恵比須、大黒天、毘沙門天、布袋和尚、福禄寿、寿老人、そして紅一点の弁才天、という七人の神様ですが、福を招く縁起物という感じがしませんか?

七福神の起源は、恵比寿と大黒天への信仰が庶民の間で始まった平安時代末期といわれています。室町後期には、京都の庶民の間に急速に福の神信仰が広がり、「個人の祈願・信仰」として七福神信仰は、全国へも広がっていきました。

最初から七福神は七人だったわけではありません。

まず海からの恵みをもたらしてくれる神様・恵比須

寺院の食厨(台所)の守護の神様・大黒天

次に女性の神で芸能と財福の神様・弁才天が七福神に加わったとされています。

知恵と武闘の神様・毘沙門天

開運・良縁・子宝の神様・布袋和尚を加え、五福神とし、

さらに

長寿の神様・福禄寿

長寿と幸福の神様・寿老人

を加えて七福神としたといわれています。

当時の庶民が「七福神」にこだわったのには、仁王般若波羅密経にある『七難即滅・七福即生』よるものだといわれています。

この言葉は、仏の教えを守っていれば七つの大難は消滅し、七つの福がえられるという意味なのですが、当時の人々は福を得るために、この七という数字にこだわっていたのかもしれません。

こうして生まれた七福神は、江戸時代に入ると全国的に人気を博することになります。
今も全国各地に残る七福神めぐりという、七福神にちなんだ社寺巡りが人気を博したという記録が残されていて、現在まで庶民のささやかな願望を託す神様として愛されています。

七福神のご利益 まとめ

七福神のご利益や由来を紹介しました。

ご利益をもう一度以下にまとめます。

  • 恵比寿 ・・・ 商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護の神様
  • 大黒天 ・・・ 五穀豊穣、子孫愛育、出世開運、商売繁盛の神様
  • 弁才天 ・・・ 恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与の神様
  • 毘沙門天 ・・ 武道成就、降魔厄除、家内安全、夫婦和合の神様
  • 布袋尊 ・・・ 千客万来、家運隆盛、家庭円満、商売繁盛の神様
  • 寿老人 ・・・ 幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧の神様
  • 福禄寿 ・・・ 財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望の神様

 

七福神唯一の女神である弁才天ですが、同じ女神である吉祥天(きちじょうてん)といわれる神様がいました。仏教では毘沙門天の妃とされており、奈良時代から平安時代にかけての貴族たちは、吉祥天と弁財天を美しい女性の仏として好んでいましたが鎌倉時代以後に吉祥天信仰が後退して、弁財天信仰に吸収されてしまったようです。

また、福神漬は谷中の七福神に由来しており、江戸時代創業の上野にある「酒悦」の先祖が大根、茄子、なた豆、蓮根、瓜、紫蘇、蕪の7種類の野菜を使って考案した漬物とされています。

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