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偉人たちの辞世の句 一覧 【偉人292名】|日本の美しい言葉

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偉人たちの辞世の句一覧|日本の美しい言葉
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151. 乃木静子

いでまして帰ります日のなしと聞く けふの御幸にあふぞ悲しき

 

152. 波多野秀治

冬のきて山はあらはに木の葉散り 残る松のみ峰にさびしき

 

153. 萩原朔太郎

行列の行きつくはては餓鬼地獄

 

154. 板垣征四郎

とこしへにわがくに護る神々の 御あとしたひてわれは逝くなり

 

155. 飯田蛇笏

誰彼もあらず一天自尊の秋

 

156. 飯尾宗祇

眺むる月にたちぞ浮かるる

 

157. 尾崎紅葉

死なば秋露のひぬ間ぞ面白き

 

158. 武川信臣

世にしばし赤き心はみすてども 散るにはもろき風のもみぢ葉

 

159. 武田勝頼

朧なる月もほのかにくもかすみ 晴れて行くへの西の山の端(は)

 

160. 武田勝頼夫人(桂林院)

黒髪の乱れたる世ぞはてしなき 思いに消ゆる露の玉の緒

 

161. 武田信勝

あだに見よたれも嵐のさくら花 咲き散るほどは春の夜のゆめ

 

162. 武藤 章

霜の夜を 思い切ったる門出かな 散る紅葉 吹かるるままの行方哉

 

163. 仏行坊

ゆこうゆこうと思えば何も手につかず ゆこやれ西の花のうてなへ

 

164. 平行盛

ながれての名だにもとまれゆく水の あはれはかなきみはきえぬとも

 

165. 平薩摩守忠度

行き暮れてこの下陰を宿とせば 花や今宵の主ならまし

 

166. 平田篤胤

思う事の一つも神に勤めをへず けふや罷るかあたらこの世を

 

167. 平野国臣

みよや人嵐の庭のもみぢ葉は いづれ一葉も散らずやはある

 

168. 柄井川柳

木枯しや跡で芽をふけ川柳

 

169. 別所長治

今はただ恨みもあらず諸人の いのちにかわるわが身と思えば

 

170. 別所長治・妻(波多野照子)

もろともに消え果つるこそ嬉しけれ おくれ先立つならいなる世を

 

171. 別所友之

命をも惜しまざりけり梓弓 すゑの末まで名を思ふ身は

 

172. 別所友之・妻

たのめこし後の世までに翅をもならぶる鳥のちぎりなりけり

 

173. 豊臣秀吉

露と落ち露と消えにし我身かな 難波の事も夢のまた夢

 

174. 豊臣秀次

磯かげの松のあらしや友ちどり いきてなくねのすみにしの浦
月花を心のままに見つくしぬ なにか浮き世に思ひ残さむ
うたたねの夢の浮世を出でてゆく 身の入相の鐘をこそ聞け
思ひきや雲居の秋の空ならで 竹編む窗の月を見むとは

 

175. 北条基時

待てしばし死出の山辺の旅の道 同じく超えて憂き世語らん

 

176. 北条時頼

業鏡高く懸げ三十七年 一槌にして打ち砕き大道坦然たり

 

177. 北條氏照

天地(あまつち)の清きなかより生まれ来て もとのすみかに帰るべらなり
吹くと吹く風な恨みそ花の春 紅葉の残る秋あればこそ

 

178. 北條氏政

雨雲のおほへる月も胸の霧も 払ひにけりな秋の夕風
我が身いま消ゆとやいかに思ふべき 空より来りくうに帰れば

 

179. 北條氏直

結びして解くる姿はかはれども 氷のほかの水はあらめや

 

180. 堀 光器

神かけて誓ひしことのかなはずば ふたたび家路思はざりけり

 

181. 本因坊算砂

碁なりせば劫(コウ)など打ちて生くべきを 死ぬるばかりは手もなかりけり

 

182. 本間雅晴

戦友ら眠るバタンの山を眺めつつ マニラの土となるもまたよし

 

183. 本居宣長

今よりははかなき世とは嘆かじよ 千代の棲家を求めえつれば

 

184. 夢窓疎石

それ 道に去来生死の相なく また 安危治乱の変なし

 

185. 無抑和尚

傀儡抽牽六三年 喝 春風天を拂う

 

186. 明智光秀

順逆二門に無し 大道心源に徹す 五十五年の夢覚め来れば 一元に帰す
心しらぬ人は何とも言はばいへ 身をも惜まじ名をも惜まじ

 

187. 毛利元就

友を得てなおぞうれしき桜花 昨日にかはる今日のいろ香は

 

188. 柳亭種彦

われも秋六十帖の名残かな

 

189. 有島武郎

愛の前に死がかくまでも無力なものだとは この瞬間まで思はなかった

 

190. 与謝蕪村

白梅に明くる夜ばかりとなりにけり

 

191. 良寛

散る桜残る桜も散る桜
うらを見せおもてを見せて散るもみじ
草の上に蛍となりて千年を待たむ 妹が手ゆ黄金の水を給ふと言はば

 

192. 林忠崇

真心のあるかなきかは屠りだす 腹の血潮の色にこそ知れ

 

193. 林八右衛門

六十路ふるやぶれ衣をぬぎすてて 本来空へ帰る楽しさ

 

194. 倭建命

倭は国のま秀ろばたたなづく青垣山ごもれる 倭しうるはし
(大和は国のまほろばたたなづく青垣山ごもれる大和しうるはし)

 

195. 西郷隆盛

大君のためには何かおしからむ為 薩摩の迫門に身は沈むとも

 

196. 和泉式部

あらざらむ此の世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな
生くべくも思ほえぬかな別れにし 人の心ぞ命なりける

 

197. 有馬皇子

磐代の浜松が枝を引き結び 真幸くあらばまた還り見む
家にあれば笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る

 

198. 近藤勇

孤軍援け絶えて俘囚となり 君恩を顧念して 涙 更流る 一片の丹喪 よく節に殉じ 雎陽は千古 これわが儔 他に靡きて今日また何をか言はむ 義を取り生を捨つるは わが尊ぶところ 快く受く 電光三尺の剣 ただ まさに一生をもって君恩に報いむ

 

199. 織田信長

人間五十年 下天のうちに比ぶれば 夢幻のごとくなり 一たび生を得て 滅せぬもののあるべきか

 

200. 藤原定子

夜もすがら契りしことを忘れずは 恋ひむ涙の色ぞゆかしき

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