尺貫法(しゃっかんほう)
何かを測るときによく使う単位で思い浮かぶのは「○○cm」「○○kg」といった日常でよく使われている単位だと思いますが、日本には独自の単位があることをご存知でしたか?
「一寸先は闇」「一寸法師」「一升瓶(いっしょうびん)」「1坪(つぼ)」
これらの言葉に聞き覚えはありませんか?
これらは、日本の単位である「尺貫法」が含まれた言葉です。
尺貫法とは?
日本古来からある計量法のことで、
長さは「尺(しゃく)」
質量は「貫(かん)」
面積は「歩(ぶ)」または「坪(つぼ)」
体積は「升(しょう)」
などを用いて表します。
メートル法やその後国際的に統一された国際単位系を使用するようになってからは日常で使われことがなくなりましたが、建設関係の仕事で現在でも利用されている単位です。
尺貫法の単位と換算一覧
尺貫法の単位と換算および国際単位系に換算したものの順番に書いていきます。
面積
1尺平方(しゃくへいほう)=0.09平方メートル
1坪(つぼ)=1歩(ぶ)=6尺平方=3.3058平方メートル
1畝(せ)=30坪=99.174平方メートル
1反(たん)=1段=10畝=991.74平方メートル
1町(ちょう)=10反=9917平方メートル
長さ
1厘(りん)=0.30303mm
1分(ぶ)=10厘=3.0303mm
1寸(すん)=10分=3.0303cm
1尺(しゃく)=10寸=30.303cm
1丈(じょう)=10尺=3.0303m
距離
1尺(しゃく)=30.303cm
1間(けん・かん)=6尺=1.8182m
1町(ちょう)=60間=109.092m
1里(り)=36町=3.93km
体積・容量
1勺(しゃく)=0.018リットル
1合(ごう)=10勺=0.18リットル
1升(しょう)=10合=1.8039リットル
1斗(と)=10升=18.039リットル
1石(こく)=10斗=180.39リットル
質量・重さ
1厘(りん)=3.75mg
1分(ぶん)=10厘=0.375g
1匁(もんめ)=10分=3.75g
1貫(かん)=1000匁=3.75kg
1斤(きん)=160匁=600g
※1斤は普通は160匁、600gのことですが、食パンは350~450gを1斤といいます。
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