『春』の季語を読み方と意味付きで一覧にまとめました。 日本の春の季節を連想させる情緒ある美しい言葉です。春の情景を表す素敵な言葉をご覧ください。
春の季語 一覧
【時候】
- 雨水(うすい)■ 草木の芽が出始める頃。
- 夏近し(なつちかし)■ 夏が近く感じる頃。
- 花の雨(はなのあめ)■ 桜の咲くころに降る雨
- 花過ぎ(はなすぎ)■ 花のさかりのすぎた頃。
- 花時(はなどき)■ 桜の花のころ。
- 花曇(はなぐもり)■ 桜の花が咲くころの曇天。
- 花冷(はなびえ)■ 桜の花が咲く頃の冷え込み。
- 霞(かすみ)■ 野山にただようもや。
- 貝寄風(かいよせ)■ 冬の季節風のなごり。
- 寒明(かんあけ)■ 寒の時節が終わり、立春になること。
- 旧正月(きゅうしょうがつ)■ 旧暦の正月。
- 魚氷に上る(うおひにのぼる)■ 暖かくなり、魚が氷の上に出てくること。
- 啓蟄(けいちつ)■ 二十四節気の第3。二月節。
- 行く春(ゆくはる)■ 過ぎ去ろうとする春。
- 佐保姫(さおひめ)■ 春をつかさどる女神。
- 菜種梅雨(なたねづゆ)■ 菜の花の咲く頃に続く雨。
- 冴返る(さえかえる)■ 暖かくなったとおもうと、また寒さがぶり返すこと。
- 桜東風(さくらごち)■ 桜のころに吹く少し冷たさの残る東風。
- 笹起きる(ささおきる)■ 笹の上に積もっていた雪が解け、倒れていた笹が起きあがること。
- 三月(さんがつ)■
- 山覚める(やまさめる)■ 根雪が解けるころ。
- 山笑う(やまわらう)■ 草木の芽吹き始めた春の山。
- 残る雪(のこるゆき)■ 日陰などにある残雪。
- 汐干潟(しおひがた)■ 汐干狩をする潟。
- 春(はる)■ 立春から立夏の前日まで。
- 春の闇(はるのやみ)■ 月のない春の夜の暗さ。
- 春の雲(はるのくも)■ 霞むような薄い春の雲。
- 春の海(はるのうみ)■ おだやかに広がる春らしい海。
- 春の空(はるのそら)■ ほんのり霞んだ空。
- 春の空気(はるのくうき)■ 春らしい空気。
- 春の月(はるのつき)■
- 春の山(はるのやま)■
- 春の宵(はるのよい)■ 春の夜。
- 春の水(はるのみず)■ 雪解水。
- 春の星(はるのほし)■
- 春の雪(はるのゆき)■
- 春の川(はるのかわ)■
- 春の霜(はるのしも)■ 春になってから降りる霜。
- 春の土(はるのつち)■ 雪が解けの土。
- 春の虹(はるのにじ)■ 春に出る虹。
- 春の日(はるのひ)■
- 春の波(はるのなみ)■
- 春の暮(はるのくれ)■ 春の夕。
- 春の夜(はるのよ)■
- 春の野(はるのの)■
- 春の夕(はるのゆうべ)■ 春の夕暮れ。
- 春の夕焼(はるのゆうやけ)■春の夕焼け。
- 春の雹(はるのひょう)■ 春に降る雹。
- 春の霙(はるのみぞれ)■ 春に降る霙のこと。
- 春の霰(はるのあられ)■ 春になって降る霰。
- 春は曙(はるはあけぼの)■ 春は、日の出前。
- 春めく(はるめく)■ 春らしくなること。
- 春一番(はるいちばん)■ 春になって初めに吹く強い南風。
- 春陰(しゅんいん)■ 春の曇りがちな天候。
- 春雨(はるさめ)■ しとしとと降る春の雨。
- 春寒(はるさむ)■ 立春後の寒さ。
- 春暁(しゅんぎょう)■ 春の夜明け。
- 春光(しゅんこう)■ 輝く春の日光。
- 春時雨(はるしぐれ)■ 春に降る時雨のこと。
- 春疾風(はるはやて)■ 春の疾風。
- 春暑し(はるあつし)■ 春の暑い日。
- 春深し(はるふかし)■ 春の盛りの頃。
- 春塵(しゅんじん)■ 春風に舞い立つ土ぼこり。
- 春惜む(はるおしむ)■ ゆく春を惜しむこと。
- 春節(しゅんせつ)■ 中国の正月。日本の旧正月。
- 春浅し(はるあさし)■ 初春。
- 春潮(しゅんちょう)■ 春になり海の潮が暖かく感じられること。
- 春泥(しゅんでい)■ 雪解けによるぬかるみ。
- 春田(はるた)■ まだ耕していない春の田。
- 春風(はるかぜ)■ 春に吹く風のこと。
- 春分(しゅんぶん)■ 昼と夜が同じ長さになる日。
- 春雷(しゅんらい)■ 3月から 5月頃に発生する雷。
- 春嵐(はるあらし)■ 春先に吹くはげしい風。
- 初春(しょしゅん)■ 春の初め。
- 初雷(はつらい)■ 立春後、初めて鳴る雷。
- 水温む(みずぬるむ)■ 春の日差しで暖かくなった水。
- 清明(せいめい)■ 二十四節気の第5。三月節。
- 雪の果(ゆきのはて)■ 降り納めのように降る雪。
- 雪解(ゆきどけ)■ 積雪がとけること。
- 雪間(ゆきま)■ 雪が解けて、土が見える隙間。
- 雪代(ゆきしろ)■ 山の雪がとけて、川に流れ込む水。
- 雪崩(なだれ)■ 積雪がゆるんで滑り落ちるもの。
- 早春(そうしゅん)■ 春の初めごろ。
- 遅日(ちじつ)■ なかなか暮れない日。
- 仲春(ちゅうしゅん)■ 陰暦2月の異称。
- 長閑(のどか)■ 春のうららかなさま。
- 鳥曇(とりぐもり)■ 春に渡り鳥が北へ帰る頃の曇り空。
- 凍解(いてどけ)■ 凍結していた地面がゆるんでくること。
- 凍返る(いてかえる)■ 氷が溶けていったんゆるんだ大地ががぶり返すこと
- 東風(こち)■ 春先、東から吹く強い風。
- 二月(にがつ)■
- 二月尽(にがつじん)■ 二月の終わること
- 日永(ひなが)■ 日ごと日が長く感じること。
- 如月(きさらぎ)■ 旧暦二月の異称。
- 薄氷(うすらい)■ 春になってから張る薄い氷。
- 八十八夜(はちじゅうはちや)■ 立春から八十八日目。
- 斑雪(はだれ)■ まだらに積もった春の雪。
- 晩春(ばんしゅん)■ 春の終わり。
- 彼岸(ひがん)■ 春分と前後各三日を合わせた各7日間。
- 彼岸寒(ひがんざむ)■ 彼岸の頃の寒さ。
- 氷解く(こおりとく)■ 張りつめていた川や湖の氷が解け出すこと
- 苗代寒(なわしろざむ)■ 苗代を作る2~6月の寒さ
- 風光る(かぜひかる)■ 日差しが強くなり、吹く風が鋭く光るように感じられること
- 別れ霜(わかれじも)■ 夏近くなって降る最後の霜
- 暮の春(くれのはる)■ 春期の終わり
- 睦月(むつき)■ 旧暦一月の異称
- 末黒野(すぐろの)■ 枯れ草を焼き払い、黒々とした野のこと
- 木の芽時(このめどき)■ 木が芽を出す時期、人の身体も変調きたしたりする時期
- 木の根開く(きのねあく)■ 木の根もとの雪が一番先に解けること
- 目借時(めかりどき)■ 晩春、蛙の声を聞いていると眠くなるさま
- 弥生(やよい)■ 新暦の三月末から四月末
- 弥生尽(やよいじん)■ 旧暦三月の最後の日
- 余寒(よかん)■ 寒が明けてから、なお残る寒さ
- 陽炎(かげろう)■ 地上からの水蒸気により、物の形が揺らいで見えること
- 立春(りっしゅん)■ 節分の翌日
- 流氷(りゅうひょう)■ 春の暖かさでゆるんで漂流する氷塊
- 龍天に昇る(りゅうてんにのぼる)■ 春の盛んな気に乗じて龍が昇天すると信じられていた
- 麗か(うららか)■ 晴れた日ののどかな様子
- 朧(おぼろ)■ 大気が水蒸気を含んで、万物がぼんやりと見える様子
- 朧月(おぼろづき)■ 月光がぼんやりと滲んだ春の月
- 涅槃西風(ねはんにし)■ 彼岸の頃、一週間ほど吹き続ける西風
- 涅槃雪(ねはんゆき)■ 彼岸頃に降る雪
- 蜃気楼(しんきろう)■ 太陽光線の屈折から、空中に船、風景などが浮かんだりす
コメント