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縁起がいい信楽狸と信楽蛙の八相縁起・意味やご利益一覧

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信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる日本の伝統陶磁器で、日本六古窯のひとつにかぞえられます。

信楽に行くと、どこへ行っても出会うのが狸の焼き物です。食事処や呑み処へ行くとよく目にする、狸の置物(焼き物)は、おそらく皆さんご存知だと思います。

一度は見たことのあるこの風貌のたぬきは、「八相縁起」と呼ばれる縁起を表しています。

また、信楽狸の他にも『信楽蛙』にも「八相縁起」があり、この蛙も庭園の置物として人気があります。

ここでは、縁起が良いと言われる『信楽狸』と『信楽蛙』の八相縁起について紹介していきます。

縁起がいい信楽狸

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八相(はっそう)とは?

八相というのは、全身の雰囲気から、その人を判断する方法のことをいい、普段の癖、行動や傾向、心の善し悪しが、相に大きく影響すると考えられている。

八相には、

  • 貴相… 尊い地位に上るべき人相。
  • 福相… 福々しい顔つき。
  • 威相… 威厳のある相。
  • 寿相… 長寿の相。
  • 貧相… 貧乏そうな人相。
  • 孤相… 孤独の相。
  • 悪相… 不吉な兆しの相。
  • 夭相… 短命の相。

の8つがあります。

この八相は、ここで紹介する縁起八相とは直接関係ありませんが、その風貌や見た目から判断するということで、縁起のいい狸と蛙にあてたのが『信楽狸』と『信楽蛙』の縁起八相ということなのでしょう。

また、『相』というのは、特徴・特質・様相・形相という意味のことです。

信楽狸の八相縁起

しがらきたぬきのはっそうえんぎ

信楽の狸は、福々とした狸が編み笠を被り右手に徳利左手に通帳を持って立っているのが定番です。この信楽狸は八相を備えている縁起の良い生き物とされています。 ここでその八相(八か条)を紹介します。

思わざる悪事災難避けるため用心常に身をまもる笠

準備思いがけない悪事災難から身を守るために、普段から準備しておこう。
何事も前後左右に気を配り正しく見つむることな忘れめ

正しく見る

周囲を見渡し、正しい判断ができるようにしよう。気配りも肝心。

世は広く互に愛想よく暮らし真を以って務めはげまん

笑顔

いつも笑顔を忘れず、お互い愛想よくし、心から励みましょう。

徳利 恵まれし飲食のみにこと足りて徳はひそかに我につけん

人徳

人徳を身につけ、徳が持てるように努力しましょう。

大福帳

通い帳

世渡りは先ず信用が第一ぞ活動常に四通八達

信用

信用第一、世渡りに欠かせない帳面。信用を積み重ねましょう。

もの事は常に落ちつきさりながら決断力の大肚をもて

冷静さと大胆さ

いつも太っ腹で。落ち着きと大胆な決断力を持ちあわせよう。

金袋 金銭の宝は自由自在なる運用をなせ

金運

金運を身につけよう。

太い尾 なに事も終わりは大きくしっかりと身を立てるこそ真の幸福

終わりは大きく

物事の終わりは大きく、何事も大きく太く、しっかりした終わり方をしよう。

信楽蛙の八相縁起

しがらきかえるのはっそうえんぎ

ひき蛙の事を福蛙と呼ぶ事から『福かえる』と呼ばれ八相を備えている縁起の良い生き物とされています。 ここでその八相(八か条)を紹介します。

皮膚 災難を避ける保護色の鎧。
 腹 大肚に構えた腹にはへそがなく、落雷予防
火の災いをパクリと呑み込み火災予防。
子蛙 常に親の責任を負い、子はしっかり親に従う

信楽蛙の置物には頭や背中に子ガエルをのせているのがあります。

前足 しっかり構えた足は 磐石に構えた脚は威風堂々、礼節を知る。
後足 屈強な後ろ足で、いざという時は、跳躍前進せよ。
食物 毒蚊・毒虫を食べ、害虫撲滅・無病息災
冬眠 断食、耐寒の時期に心身修養せよ。

 

以上、『縁起がいい信楽狸と信楽蛙の八相縁起』を紹介しました。

たぬきは、『他抜き』→他を抜くで出世することから商売繁盛のシンボルとして人気があります。

そしてカエルは、お金がカエル、家族が無事にカエル、雨を呼ぶ(豊作)ことから、金運、幸運、豊作などのシンボルとされています。

また、「八」という漢字は、下に向かって末広がりだから縁起がいい漢字とされるています。

これだけ見ても縁起がいいことがわかりますね。 福を招く『信楽狸』『信楽蛙』興味のある方は置き物として飾ってみてはいかがでしょうか?

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