イワコシンプ
キツネなどの山林の動物が人間の異性に懸想して憑くことをいう。
イワは山の意味。
ルルコシンプ
ルルコシンプは日本の本土でいう人魚のようなものともいう。姿を現す際には絶世の美女となって現れる。
ルルコシンプに憑かれた女が良い声で「海へ来い、海へ来い」と誘う歌を歌うことがある。
コロポックル
十勝に伝わる精霊。
アイヌの伝承に登場する小人で、アイヌ語で、一般的には「蕗の葉の下の人」という意味
背丈が低く、動きがすばやく、漁に巧みであった。又屋根をフキの葉で葺いた竪穴にすんでいた。
ニタッラサンペ
姿はマリモのような球形で、翼が生えており、色は茶褐色。全長は約20センチメートル、または2メートルといわれる。地面を転がって走り、その様子を見た者は運が悪くなってしまうといわれている。
「湿地の苔の心臓」を意味する。
ニングル
富良野地方に伝わる伝承における小人。
パウチカムイ
北海道の石狩川流域に伝わる妖怪。または工芸に長けた神でもあるとされる。
層雲峡もパウチカムイが作った砦で、ここに住むパウチカムイは舟人を誘惑する女神だと言う。層雲峡が挟む石狩川を夜盗たちが船で進んでいたところ、このパウチカムイに誘惑された挙句に死んでしまったというローレライ伝説と同様の伝説がある
ミントゥチ
石狩川流域に伝わる妖怪。
半人半獣の霊的存在。河童に類する妖怪ともいわれる。
モシリシンナイサム
体に白と黒のまだら模様の姿をした妖怪。
馬ほどの大きさをしていると言われている。
ラートシカムイ
石狩湾に伝わる妖怪。
日本海の海中に住んでいる巨大な蛸。
アイヌ民話の巨鳥フリカムイが心が荒れすさんで空を海上を飛び回った際、海底で眠っていたラートシカムイがあまりの騒音に目を覚まし、怒って海面に出てフリカムイと戦った。フリカムイに墨を吐きかけたり、8本の足で海に引きずり込んだりしたが、力は両者とも互角で、決着がつくことはなかったという。
雪女
滝川に伝わる妖怪事件。
明治25年以降の北海道滝川市での出来事だそうです。
雪の舞う夕方、色白の女が空知川の畔に立っていた。
故郷の山形に恋人をおいて出稼ぎに来ていた若い男が、恋人に良く似たこの女に誘われるまま恋仲になってしまう。
まるで、氷のように冷たい体の女を男は夢中で抱いた。
明け方、男が目覚めると女の姿はなく、ただ布団がしっとりと濡れているだけであった。
男は毎夜のように女の家へ行き、女の冷たい体を抱いたが、どんどん衰弱していく男の姿を心配した同僚が男の後を追うと、男は川辺の穴蔵の中で細いつららを抱いて眠っているだけであった。
やがて、男は冷たい死骸となって発見される。
言い伝えによると、雪女の正体は故郷においてきた恋人であり、男と離れて暮らすうちに寂しさから病気となり死んでしまったので、魂となって男のもとへやってきたのだろう。
かっぱ
北海道定山渓温泉に伝わるかっぱ伝説。
豊平川には、川のあちこちに魚たちがたくさん生息していました。
発電所のダムができる前、道路工事をしていた容姿の美しい男性が魚とりをしていたところ、急に川に引き込まれ、沈んで行ってしまいました。
近くで目撃していた人々が、川に飛び込み助けようとしましたが、ついに男性の姿を発見することはできませんでした。
その後、男性の故郷の父の夢枕にあらわれ、こう言います。
コメント