アイヌの伝承・伝説・神話に登場する女神を一覧で紹介しています。
アイヌ女神 一覧
参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アペフチ カムイ
アペ=火
フチ=おばあさん
その名の通り老女の姿をした火の神。
家の囲炉裏のそばにいて、その家を暖め、見守る神。
六枚の衣をま纏い、黄金の杖をもつ姿をしている。
火の神はアイヌの神の一番神、人間と天の神との媒介をする神とされている。
チキサニ カムイ
ハルニレの(落葉高木)の女神。
ワッカウシ カムイ
ワッカ=水
ウシ=住む
水を司る女神。 火を司る神 アペフチカムイと並ぶ最高位のカムイ。
ペッオルン カムイ
ペッ=河
オルン=いる
河川、水源を司る女神。アペフチカムイの妹。
ハシナウウク カムイ
山幸を恵む神、狩りの女神、現実にはカケスなどのごとき小鳥の姿をとる。
パルケウチカプ カムイ
狩猟、漁猟の守護神。
弓矢を扱う長い髪の女性の姿で、小鳥を伴うか、時には小鳥の形となって獲物への道を示す。
ヌサコル カムイ
御幣棚の女神。
御幣棚は、神祭用具の一つ。紙または布を切り、細長い木にはさんで垂らしたもの。
人の前に姿を表すときは蛇の姿で現れる。男神とみなされることもあり。
スルク カムイ
スルク=トリカブト(矢毒)
シュルクカムイとも呼ばれる。
猟で使うトリカブト(毒性の強い野草)の女神。
クナウ ノンノ
クナウ=福寿草
ノンノ=花
福寿草の花という意味。
雷神カンナカムイの娘で、霧の女神。
パウチ カムイ
パウチ=淫魔
淫欲を司るカムイ。
ムイの世界にあるススランペッ川の畔に居り、踊りながら過ごしているという。全裸の魅力的な女性で、人間を誘惑する。
ニタツウナルベ
ニタツ=湿原
ウナルベ=鬼女
湿原に住む姥・鬼女・魔女。
ぼさぼさ頭の気味悪い容姿だが、髪を分けて顔を出すと美しい顔になる。
ケナシコルウナルペ
湿地の近くの林の奥に住む姥。
ぼさぼさ髪で、黒い顔には目や口が無く、小さな鼻のようなものが付いているのみ。
熊を操る力を持っており、自身の住み家に入って来たり、狩りの為に山に入ってきた人間に対して熊を操り襲わせる。
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