皆さんは箸が折れたときどのように対処しているでしょうか? 箸が折れると よく縁起が悪いなどと言われていますが本当にそうなのでしょうか?ここでは箸が折れたときの縁起にまつわることや対処法などを詳しく説明していきます。
なぜ、お箸が折れると縁起が悪いと言われるのか
大抵の人は、物が「壊れる」ということに対してよく思わないため、箸や茶碗などが折れたり壊れたりすると不吉・縁起が悪いと考えられるようになりました。
室町時代の七代将軍足利義勝がお正月に使った祝い箸が折れて、その数日後に落馬し亡くなったというところからきているようです。
それ以来「ゲン」が悪いということになっており、祝いの席などでは、箸が折れないように太箸を使うということもあります。
昔から日常的に使用している物が壊れると、悪いことが起こると言われているため、箸もそのように考えられたのでしょう。
お箸は使った人の霊が宿る?
昔の日本人は、使ったお箸をそのまま捨てると、そのお箸に自分の魂霊が移っていて、そのお箸を粗末に扱うと、自分自身に禍いがふりかかると信じていたそうです。
昔、山で働いていた人は木の枝を箸代わりに使い、食べ終わるとその箸を折ってから捨てていたそうです。そのまま捨てると山に住むモノの禍が降りかかるとされていたためだとか。
そのため、使ったお箸を自ら折り、魂霊が宿れないようにして捨てるようにしたそうです。
人に、使われて古くなったものがそのまま捨てられると、おばけになって動き出すという考えから来ているのかもしれません。
お箸が折れたら、どうすればいいか
お箸というものは、使っているとそこに魂が宿るのだそうです。
なので、昔の人がやったように、お箸を二本とも半分に折ってから捨てるのがいいでしょう。
半分に折ることで、箸から魂が抜け、宿った霊が自分に戻るそうなので、
「今までありがとう。」
と感謝の気持ちを伝えて、捨てるとよいそうです。 そうすると箸を折ればただの木に戻るそうです。
お箸が身代わりに
お箸が折れたらそれは、お箸が身代わりになってくれたのかもしれません。
もし、お箸が折れるたら、
「お箸が悪いものを持って行ってくれた」
「お箸が身代わりになってくれた」
と考えるのもいいでしょう。悪いことがおきるかもしれなかったことをお箸が持っていってくれたのかもしれません。
日常的に使用している物には魂がこもるとされており、壊れたり欠けたりした時には身代わりになってくれたサインであるとも言われています。
他にも「気をつけなさい」というサインとも言われています。
また、他の説によると、
お箸が折れると、縁起が悪いと言いますが、本来の意味は少し違い、新しい箸が縁起物なので、新しい箸を購入せずにいる期間だけ、縁起が悪いということです。新しい物は新たなスタートを表すので、箸が折れるのは新しい事が始まる前兆とも言えるかもしれませんね。
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