昔からある『ことわざ』を使ったいろはかるたの読み方・意味を一覧で紹介します。
カルタの中では「いろはかるた」が最も古典的で有名ですが、江戸(東京)、上方(京都周辺)、尾張(愛知県西部)、大阪では内容が少し違います。
有名な「犬も歩けば棒に当たる」で始まるカルタは「江戸かるた」や「犬棒かるた」とも呼ばれています。
いろはかるたは地域によって使っていることわざが違うので各地方のかるたを比較して見ていきましょう。
この一覧には地域別に
- ことわざ
- 読み方
- 意味
が記載されている比較表になっています。
いろはかるた各地域の一覧表
江戸 | 上方・京都周辺 | 大阪・尾張 | |
---|---|---|---|
い | 犬も歩けば棒に当たる
読み: |
一寸先は闇
読み: 意味: |
一を聞いて十を知る
読み: 意味: |
ろ | 論より証拠
読み: 意味: |
論語読みの論語知らず
読み: 意味: |
六十の三つ子
読み: 意味: |
は | 花より団子
読み: 意味: |
針の穴から天覗く
読み: 意味:
|
花より団子
読み: 意味: |
に | 憎まれっ子世にはばかる
読み: 意味: |
二階から目薬
読み: 意味: |
憎まれ子神固し
読み: 意味: |
ほ | 骨折り損のくたびれ儲け 読み: ほねおりぞんのくたびれもうけ 意味: 苦労するばかりで利益があがらず、疲れだけが残ること |
仏の顔も三度
読み: 意味: |
惚れたが因果
読み: 意味: |
へ | 下手の長談義
読み: 意味: |
下手の長談義
読み: 意味: |
下手の長談義
読み: 意味: |
と | 年寄りの冷や水
読み: 意味: |
豆腐に鎹
読み: 意味: |
遠くの一家より近くの隣
読み: 意味: |
ち | 塵も積もれば山となる
読み: 意味: |
地獄の沙汰も金次第
読み: 意味: |
地獄の沙汰も金次第
読み: 意味: |
り | 律義者の子沢山
読み: 意味: |
綸言汗のごとし
読み: 意味: |
綸言汗のごとし
読み: 意味: |
ぬ | 盗人の昼寝
読み: 意味: |
糠に釘
読み: 意味: |
盗人の昼寝
読み: 意味: |
る | 瑠璃も玻璃も照らせば光る
読み: 意味: |
類をもって集まる
読み: 意味: |
類をもって集まる
読み: 意味: |
を | 老いては子に従え
読み: 意味: |
鬼も十八
読み: 意味: |
鬼の女房に鬼神
読み: 意味: |
わ | 破れ鍋に綴じ蓋
読み: 意味: |
笑う門には福来る
読み: 意味: |
若いときは二度ない
読み: 意味: |
か | かったいの瘡うらみ
読み: 意味: |
蛙の面に水
読み: 意味: |
陰うらの豆もはじけ時
読み: 意味: |
よ | 葦の髄から天井を覗く
読み: 意味: |
夜目遠目笠の内
読み: 意味: |
横槌で庭を掃く
読み: 意味: |
た | 旅は道連れ世は情け
読み: 意味: |
立て板に水
読み: 意味: |
大食上戸餅食らい
読み: 意味: |
れ | 良薬は口に苦し
読み: 意味: |
連木で腹切る
読み: 意味: |
連木で腹切る
読み: 意味: |
そ | 総領の甚六
読み: 意味: 最初の子は大事に育てられるので、弟や妹に比べておっとりしており、世間知らずな者が多いということのたとえ。 |
袖振り合うも他生の縁
読み: 意味: |
袖振り合うも他生の縁
読み: 意味: |
つ | 月とすっぽん
読み: 意味: |
月夜に釜を抜かれる
読み: 意味: |
爪に火をともす
読み: 意味: |
ね | 念には念を入れよ
読み: 意味: |
猫に小判
読み: 意味: |
寝耳に水
読み: 意味: 突然、思いがけない出来事に出くわし驚くことのたとえ。 |
な | 泣きっ面に蜂
読み: 意味: |
済す時の閻魔顔
読み: 意味: 他人から金品を借りるときはにこにこしているが、返済するときには渋い顔をする。 |
習わぬ経は読めぬ
読み: 意味: |
ら | 楽あれば苦あり
読み: 意味: |
来年の事を言えば鬼が笑う
読み: 意味: |
楽して楽知らず
読み: 意味: |
む | 無理が通れば道理引っ込む
読み: 意味: |
馬の耳に風
読み: 意味: |
無芸大食
読み: 意味: |
う | 噓から出た実
読み: 意味: |
氏より育ち
読み: 意味: |
牛を馬にする
読み: 意味: |
ゐ | 芋の煮えたもご存じない
読み: 意味: |
鰯の頭も信心から
読み: 意味: |
炒り豆に花が咲く
読み: 意味: |
の | 喉元過ぎれば熱さを忘れる
読み: 意味: |
鑿と言えば槌
読み: 意味: |
野良の節句働き
読み: 意味: |
江戸 | 上方・京都周辺 | 大阪・尾張 | |
---|---|---|---|
お | お鬼に金棒
読み: 意味: |
負うた子に教えられて浅瀬を渡る
読み: 意味: |
陰陽師身の上知らず
読み: 意味: 陰陽師は他人の吉凶ばかり占っているが、自分の運命についてはわからない。他人のことはよくわかる人でも自分のことはわからない。 |
く | 臭いものに蓋をする
読み: 意味: |
臭い物に蝿がたかる
読み: 意味: |
果報は寝て待て
読み: 意味: |
や | 安物買いの銭失い
読み: 意味: |
闇に鉄砲
読み: 意味: |
闇に鉄砲
読み: 意味: |
ま | 負けるが勝ち
読み: 意味: |
まかぬ種は生えぬ
読み: 意味: |
待てば甘露の日和あり
読み: 意味: |
け | 芸は身を助く
読み: 意味: |
下駄と焼き味噌
読み: 意味: |
下戸の建てた蔵はない
読み: 意味: |
ふ | 文はやりたし書く手は持たぬ
読み: 意味: |
武士は食わねど高楊枝
読み: 意味: |
武士は食わねど高楊枝
読み: 意味: |
こ | 子は三界の首枷
読み: 意味: |
此れに懲りよ道才棒
読み: 意味: |
志は松の葉
読み: 意味: |
え | 得手に帆を揚げる
読み: 意味: |
縁と月日
読み: 意味: |
閻魔の色事
読み: 意味: |
て | 亭主の好きな赤烏帽子
読み: 意味: |
寺から里へ
読み: 意味: |
天道人殺さず
読み: 意味: |
あ | 頭隠して尻隠さず
読み: 意味: |
足元から鳥が立つ
読み: 意味: |
阿呆につける薬はない
読み: 意味: |
さ | 三遍回って煙草にしょ
読み: 意味: |
竿の先に鈴
読み: 意味: |
触らぬ神にたたりなし
読み: 意味: |
き | 聞いて極楽見て地獄
読み: 意味: |
鬼神に横道なし
読み: 意味: |
義理と褌かかねばならぬ
読み: 意味: |
ゆ | 油断大敵
読み: 意味: |
幽霊の浜風
読み: 意味: |
油断大敵
読み: 意味: |
め | 目の上のこぶ
読み: 意味: |
盲の垣のぞき
読み: 意味: |
目の上のこぶ
読み: 意味: |
み | 身から出た錆
読み: 意味: |
身は身で通る
読み: 意味: |
蓑売りの古蓑
読み: 意味: |
し | 知らぬが仏
読み: 意味: |
吝ん坊の柿のさね 意味: |
尻食へ観音
読み: 意味: 旧暦の18日から23日までの六観音の縁日のあと、だんだん闇夜になるのを「尻暗い」といい、それが「尻食らえ」というようになった。 |
ゑ | 縁は異なもの味なもの
読み: 意味: |
縁の下の舞
読み: 意味: |
縁の下の力持ち
読み: 意味: |
ひ | 貧乏暇なし
読み: 意味: |
瓢箪から駒
読み: 意味: |
貧僧の重ね食い
読み: 意味: |
も | 門前の小僧習わぬ経を読む
読み: 意味: |
餅は餅屋
読み: 意味: |
桃栗三年柿八年
読み: 意味: |
せ | 急いては事を仕損じる
読み: 意味: |
雪隠で饅頭
読み: 意味: |
背戸の馬も相口
読み: 意味: |
す | 粋は身を食う
読み: 意味: |
雀百まで踊り忘れぬ
読み: 意味: |
墨に染まれば黒くなる
読み: 意味: |
京 | 京の夢大阪の夢
読み: 意味: |
京に田舎あり
読み: 意味: |
なし
|
以上、江戸・京都・上方・尾張・大阪のそれぞれの地域の『いろはかるた』の読み方と意味を一覧で紹介しました。
「いろはかるた」はことわざの学習にもなるって知っていましたか? 小学生の中学年~高学年になるとことわざを学習する機会が増えてきます。
そんなときにこの「いろはかるた」でかるた取りをして遊ぶとあっという間にことわざを覚えてしまい、学習に役立つというわけです。
100円ショップにも売っていますので、学習と家族の団らんに使えるかるた取りを試してみてはどうでしょうか?
コメント