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日本の伝承『稲荷神、お狐さま、妖狐、化け狐』名前・種類一覧【40選】

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日本の伝承『稲荷神、お狐さま、妖狐、化け狐』名前・種類一覧 一覧
日本の伝承『稲荷神、お狐さま、妖狐、化け狐』名前・種類一覧
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狐の怪異

狐の嫁入り(きつねのよめいり)

狐の嫁入りは、全国に伝わる代表的な狐の怪異です。 夜の山野で狐火が連なって進む現象を、人々が「まるで嫁入り行列のようだ」と見立てたことからこの名がついたと言われます。 また、地域によっては「晴れているのに突然雨が降る天気雨」のことも狐の嫁入りと呼び、 “狐に化かされているようだ”という昔の感覚が反映された言い回しとなっています。 日本各地に民話・地名が残る、非常に広範な伝承です。

狐火(きつねび)

狐火は、日本全域に伝わる怪火現象で、夜の野原や山道に突然あらわれる不思議な光を指します。 提灯や松明のような形状で列をなし、ついたり消えたり、場所を移動するように光ることもあります。 追いかけても必ず途中で消えてしまう特徴があり、古くから“狐が灯す火”として語られてきました。 この現象は世界の怪火伝承の一種とも考えられ、狐との関連は日本特有の文化的結びつきです。

狐憑き(きつねつき)

狐憑きは、狐の霊が人の体に取りつき、精神的・身体的な異常を引き起こすとされた民間信仰です。 日本全国に記録があり、「取り憑く狐の種類」や「症状」「治し方」は地域によって異なります。 東北や関東では家系に代々憑くとされる例もあり、狐憑きが“家筋の問題”として扱われた地域もあります。 民俗学の研究では、精神疾患や社会的ストレスへの説明形式として機能していた側面も議論されています。

管狐(くだぎつね)

管狐は、信州(長野県)や東北・関東の一部に伝わる小さな憑き物の狐です。 竹筒や器に入るほどの大きさとされ、増殖する、気配だけで人に作用するなど、多様な伝承があります。 “飯綱(いづな)”“飯縄権現”などと呼ばれることもあり、 修験者が使役する霊獣として語られた例も残っています。 占術や呪術に関わる神秘的な存在として、地域の民間宗教に深く結びついています。

オサキ(御先狐/尾先/尾崎狐)

オサキは、関東地方(埼玉・群馬・栃木・茨城・奥多摩など)を中心に伝わる憑き物の狐です。 「小柄で素早い狐の霊」とされることが多く、家に取り憑いて財をもたらす一方、 他者に災いを与えるとも言われ、“憑き物筋”の伝承と強く結びついています。 名称には地域差があり、「オサキギツネ」「尾先」「御先狐」など複数の表記が確認されています。

人狐(じんこ)

人狐は、中国地方を中心に伝わる憑き物の一種です。 テン(貂)に似た小動物の霊とされ、人に取り憑くと腹痛や精神の異常を引き起こすと語られています。 地域によっては「狐憑き」の一系統として扱われ、オサキや管狐と同様に“家筋に憑く霊”として語られる場合もあります。 動物の姿がはっきりしない点や、狐以外の動物と近い特徴を持つ点から、「憑き物信仰の地域差」を示す代表例といえます。

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