- 年寄りの冷や水
【としよりのひやみず】
年寄りが若者と同じように、無理な行動をすること。老人のむちゃな、さしでたふるまいをひやかす言葉。 - 焼け石に水
【やけいしにみず】
あまりに少なくて、少しも役に立たないことのたとえ。また、助けや努力などが、それをあたえるべきものに比べて少なすぎて、まったく効果が上がらないたとえ。 - 血は水よりも濃し
【ちはみずよりもこし】
他人より血のつながっている者の方が頼りになる、ということ。または、血筋は争えない、ということ。 - 覆水盆に返らず
【ふくすいぼんにかえらず】
いったん離縁した夫婦の仲は元に戻らないことのたとえ。転じて、一度してしまった失敗は取り返しがつかないということのたとえ。 - 水火も辞せず
【すいかもじさず】
おぼれる可能性のある水の中に入る事や、燃え盛る火の中に入る事すらも問題にしない事。 - 流るる水は腐らず
【ながるるみずはくさらず】
常に流れている水は腐らないように、常に活動しているものは、停滞したり、落ち込んだりしないこと。 - 流れに耳を洗う
【ながれにみみをあらう】
穢れたことを聞いたので、川で耳を洗い清めること。俗事の世間から離れて暮らすことの例え。 - 上手の手から水が漏る
【じょうずのてからみずがもる】
上手の手から水が漏るとは、どんなに上手な人でも、時には失敗をするというたとえ。 - 上善は水の如し
【じょうぜんみずのごとし】
最高の善は水のようなものである。万物に利益をあたえながらも、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたことば。 - 水滴りて石穿つ
【みずしたたりていしをうがつ】
力が足りなくても根気よく続ければ、最後に目的をはたすことができるということの例え。 - 寝耳に水
【ねみみにみず】
予想しなかった突然の出来事に驚くこと。 - 蛙の面に水
【かえるのつらにみず】
蛙の顔に水を掛けてもまったく平気なことから、どんなことをされても平気でいること。何をされても応えないこと。 - 渇すれども盗泉の水を飲まず
【かっすれどもとうせんのみずをのまず】
いくら苦しく困っていても、不正、不義に汚れることを嫌い、身を慎むこと。 - 古川に水絶えず
【ふるかわにみずたえず】
古川に水絶えずとは、旧家は衰えてもたやすくはつぶれないということのたとえ。また、基盤がしっかりしているものは、衰えてきてもたやすく滅びないことのたとえ。 - 水入らず
【みずいらず】
内輪の者だけで、他人を交えないこと。 - 我田引水
【がでんいんすい】
自分の田に水を引く。すなわち自分の有利なように事を運ぶこと。 - 水に絵を描く
【みずにえをえがく】
できないことのたとえ。骨折り損。 - 落花流水の情
【らっかりゅうすいのじょう】
お互いに思い合う心があること。 - 智者は水を楽しむ
【ちしゃはみずをたのしむ】
止まらず流れる水のごとく、智者も物事に通じ、滞ることなく処理する。 - 行く川の流れ
【ゆくかわのながれ】
人間の住みかと命のはかなさの例え。 - 親の恩は送っても水の恩は送られぬ
【おやのおんはおくってもみずのおんはおくられぬ】
親からの恩恵はなくとも生きていくことができるが、水が無くては生きてはいけないという意味。 - 水清ければ月宿る
【みずきよければつきやどる】
水が澄んでいれば、月がきれいにうつる。心にけがれがなければ、神仏の恵みがあるというたとえ。 - 立板に水
【たていたにみず】
よどみなく、すらすらと話すことのたとえ。 - 水泡に帰す
【すいほうにきす】
努力のかいもなく無駄に終わること。 - 湧く泉にも水涸れあり
【わくいずみにもみずがれ】
どんなに豊富にあるものでも、無くなることがあるということ。
水に関係する日本の言葉50選 まとめ
水に関することわざ、いかがだったでしょうか?
余談ですが、水にまつわる言葉で『水商売』というのがあります。 これは、客の人気によって収入が左右される商売のことで、江戸時代、両国の河岸に出店する茶店が、 座敷で女性が接客する本業をごまかし、表向きは夏に冷水を売っていたため“水茶屋”と呼ばれていたことが語源とされています。
水は、様々な表情を見せ、どんなものにも形を変え、流れていきます。まるで、人間の生き方を表しているようですね。
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