軽度認知障害(MCI)は、正常な老化と認知症の中間に位置する状態のことでもの忘れなどの認知機能が低下していても、日常生活や社会生活には支障をきたさないのが特徴です。
日常生活はこれまでどおり、普通におくれているため、家族であっても気づきづらいということがよくあります。
もし、もの忘れや時間・場所の間違いなどが、以前よりも頻繁に起きるようになったと感じたら、MCIの可能性があるので注意しましょう。
認知症の予防に効果的といわれているのが、
- 運動
- 知的活動(脳トレなど)
- 食事
の3つで、これらを実践することがとても大切です。
これらの3つは予防だけでなく、MCIや認知症の進行を遅らせる効果もあるといわれています。
食事や運動の計画を立てる
食事や料理はみんなで、献立を考えたり役割を分担したりするなど計画をたてることで企画の発想力や計画力を高めるので認知症の予防効果にはとても大切なことであることがわかっています。
また、『有酸素運動』は生活習慣病予防の他にアルツハイマー予防につながることが医学的にもはっきりしています。 30分以内の短時間の『昼寝』もアルツハイマー予防の効果があるとの医学的データもあるようです。
スケジュールの一例
9:00
集合
健康チェック – 血圧を測る
10:00
ミーティング
昼食メニューの役割分担
食材チェックなど
10:30
料理開始、食事
決まった役割ごとに調理開始
12時ごろに食事開始
13:00
片付け
13:15
昼寝
30分以内の短い昼寝
または、休息
13:45
簡単な運動
有酸素運動を1時間ほど
14:45
ミーティング
次回の昼食メニューや役割などの打ち合わせ
運動内容の確認など
自宅でできる運動などを話し合う など
15:30
解散
上記のように、各々に自主性をもたせてあげることで、自分が何をするべきか、相手が何をするべきかを自ら考えるようになります。
この『自分で考える』ということがとても重要です。知らず知らずのうちに色々な考えをして、脳を刺激し脳が活発に動き始めます。
こちらから支持を出すだけでなく個人個人が自立した考えをできる場を提供してあげることも大切な支援のひとつです。
『自分で考える』ということは自立の第一歩でもあります。自分で考え、行動することで生活の質も向上していくはずです。
遊びながら記憶力や集中力を鍛えられる脳トレ
遊びながら記憶力や集中力を鍛えられる脳トレは、ワーキングメモリ(作業記憶)と呼ばれる脳の働きを使うことで、神経伝達物質であるドーパミンの受容体が増え、知的活動の中核である前頭前野が刺激されることがわかっています。
脳トレ、食事、運動などの管理を行ったグループと、そうでないグループとでは、認知機能テストの成績や物事を見てから反応するまでの速度に、大きな差があったことも報告されているそうです。
大切なのは、達成感を感じられるくらいの難易度の脳トレを行うことです。難解すぎず、簡単すぎず、脳を刺激を与えるトレーニングが必要です。
『物忘れ・認知症 予防改善』の無料 プリント一覧
四字熟語
漢字の類義語クイズ
仲間はずれ探し
ナンプレ・数独
あるなしクイズ
思い出し10個クイズ
カタカナ 並び替え クイズ
漢字熟語クイズ 和同開珎
数字の付く四字熟語クイズ
カタカナ クロスワード 4文字
最後に
軽度認知障害(MCI)の改善作について紹介しました。 脳トレは適度に脳への負荷をかけることが重要です。また、自主的に何かを企画し行動することも大切です。本人たちに達成感が感じられるような脳トレ、行動を促すための場所や状況を提供してあげることで、自主的に企画し、行動することができるようになるでしょう。
脳や体を活発に動かせば、認知症の予防だけでなく生活の向上にも繋がりますので、ぜひ少しずつでも取り入れていってください。
手の指を使う折り紙やちぎり絵などの遊びも楽しく行える脳トレの一種です。指先を動かすことで脳も刺激されます。合わせて活用してみてください。
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