昔の数字の漢字『漢数字・大字の一覧』と読み方 – ご祝儀や香典など

漢数字と大字の一覧

数字の読み方　一覧

日本語の数字の読み方は、「和語（やまとことば）」「漢語」を元に複雑に組み合わせた複合語を無数に作り出しています。

「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、ク、ジュウ」というのは呉音と言われるもので、日本漢字音（音読み）の一つです。主に仏教語に使われていますが、例外的に数字ではよく使われています。

また、「０＝レイ」「１＝イツ」「２＝ジ」のような読み方をする場合は漢音というものを使っています。

漢音（かんおん）とは、日本漢字音（音読み）の一つで、奈良時代後期から平安時代の初めごろまでに、遣隋使・遣唐使や留学僧などにより伝えられた音をいいます。

和語では「ひとつ」「ふたつ」のような読み方をします。

「ヨン、ナナ、キュウ」という読み方がありますが、これは「四＝シ」「九＝ク」が「死」「苦」に通ずるのを避けたり、「シチ」と「イチ」との聞き間違いを防ぐ意味があるようです。

ご祝儀や香典など 漢数字の縦書き – 書き方の例

ご祝儀や香典などの 熨斗袋 （のしぶくろ） の中袋には、表に金額を、裏側に名前を書きます。
縦書きですので、金額を書く際は漢数字を使い、「金三萬円」「金参萬円」などと書きます。

「金○○万円也」などと「也」を書くことがありますが、これは「金額の偽造を防ぐ」ためといわれています。

昔は「円」だけでしめると、その後に「○○銭」と付け加えられて金額を変造されるおそれがあったため「円也」でしめるようにしていました。現在では、「銭」という単位を使うことはないので「円」だけでしめても問題ありません。

金額の最後に書く「円」の旧字体は「圓」で、現在でも使われることがあります。

以上、昔の数字の漢字『漢数字・大字の一覧』を紹介しました。

昔の漢数字として紹介していますが現代でも使われている場面が多数あります。ご祝儀や香典などの金額を書く際にも利用しますので、覚えておくといいですね。