6. 時空と空間の揺らぎを表す幻想語—時間・空間の不思議を感じる言葉
時間や空間の不確かさ、永遠や刹那といった概念を幻想的に表現する熟語を掲載します。物語の背景設定や哲学的テーマとの相性が良く、SFや幻想文学の構築にも応用できます。
- 永劫(えいごう) — はてしなく長い時間。時間の彼方にある幻想
- 漂泊(ひょうはく) — 一定の場所にとどまらず、さまようこと。
- 千変万化(せんぺんばんか) — 限りなく変化すること。時間や状況が目まぐるしく変わるさま。
- 悠久(ゆうきゅう) — 果てしなく長く続くさま。永遠。
- 輪廻(りんね) — 生死を繰り返し、魂が時空を超えて巡る仏教の思想。
- 風化(ふうか) — 長い年月を経て、記憶や物質が失われること。
- 次元(じげん) — 空間や時空の構成要素としての広がり。
- 逢魔時(おうまがとき) — 夕暮れ時、昼と夜の境界。魔が出ると言われる不思議な時間帯。
- 空蝉(うつせみ) — セミの抜け殻、またはこの世の儚さを象徴する言葉。
- 時空(じくう)— 時間と空間を合わせた概念。物理やSFの世界で頻出。
- 常闇(とこやみ)— 永遠に光が差さない暗闇。神話にも登場する概念。
7. 和風ファンタジー表現に適した幻想語—雅やかさと幽玄を兼ね備えた言葉
このカテゴリでは、「幽玄」「夢幻泡影」「千年桜」など、日本文化特有の儚さや雅な美しさを表現した漢字語を収録します。和風ファンタジー作品や歴史ものに登場する幻想語を探している方に最適です。
- 幽玄(ゆうげん) — 奥深く、はっきりとは見えない美しさ
- 夢幻泡影(むげんほうよう) — すべては泡のように儚く幻のようである
- 千年桜(せんねんざくら) — 永遠の時を生きる桜。和の幻想の象徴
- 月詠(つくよみ) — 月を詠む、または月の神(和神名にも通じる)
- 花筏(はないかだ) — 水に流れる散り桜。儚く幻想的な情景
- 白狐(びゃっこ/しろぎつね) — 霊的存在として崇められる神使の狐
- 幽灯(ゆうとう) — かすかな灯り。和風怪異や幻想譚にぴったり
- 夜雨(やう) — 夜のしとしととした雨。情緒あふれる幻想語
- 霊灯(れいとう) — 霊を導く灯り、幻想譚に登場する設定語
8. 精霊・妖精・魔法存在を感じさせる熟語—幻想的な存在を表す言葉
「精霊」「幻獣」「夢魔」など、架空の生物や霊的存在を表す幻想語をまとめたカテゴリです。物語やキャラクター命名、世界観設定に便利な用語が揃っており、ファンタジー創作の必須語彙と言えるでしょう。
- 精霊(せいれい) — 自然に宿る霊的存在。四大元素などに結びつく
- 幻獣(げんじゅう) — 幻想世界に棲む神秘的な生き物
- 夢魔(むま) — 夢の中で人の心に入り込む魔的存在(インキュバスやサキュバス的)
- 妖精(ようせい) — 小さく美しい魔法的存在。西洋的・自然的なイメージも
- 妖霊(ようれい) — 妖しく漂う霊。精霊よりも怪異寄りのニュアンス
- 魔導(まどう) — 魔法の力で操る術
- 霊獣(れいじゅう) — 神や霊と関わる特別な動物
- 魔性(ましょう) — 魅惑と破滅をもたらす魔的な性質
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