梅雨の中休み【つゆのなかやすみ】 梅雨の期間中に、何日か雨の降らない日が続くこと。
梅雨の走り【つゆのはしり】 梅雨に入る前のぐずついた天気。
梅雨の戻り【つゆのもどり】 梅雨が明けたあとのぐずついた天気。
梅雨晴れ【つゆばれ】 梅雨が終わって晴れること。また、梅雨の期間中の晴天。五月晴れ。入梅晴れ。《夏》
梅雨冷え【つゆびえ】 梅雨期の連日の雨で気温が下がること。《夏》
梅雨【つゆ】 6月頃の長雨の時節。また、その時期に降る長雨。五月雨。
鉄砲雨【てっぽうあめ】 激しく降る弾丸のような大粒の雨。
照雨【てりあめ】 日照り雨。天気雨。
照梅雨【てりつゆ】 「空梅雨」に同じ。
照り降り雨【てりふりあめ】 照ったり降ったりして定まらない空模様。
天気雨【てんきあめ】 日が照っているのに雨が降ること。狐の嫁入り。日照り雨。
凍雨【とうう】
- 氷のように冷たい冬の雨。寒雨。
- 雨滴が空中で凍り、透明な氷の粒となって降ってくる現象。また、その氷の粒。
通り雨【とおりあめ】 さっと降って、すぐやむ雨。
虎が雨【とらがあめ】 陰暦5月28日に降る雨。この日、曽我祐成が斬り死にし、それを悲しんだ愛人の虎御前の涙が雨となったといわれる。曽我の雨。虎が涙。
長雨/霖【ながあめ】 長く降り続く雨。霖雨(りんう)。
長梅雨【ながつゆ】 梅雨入りから梅雨明けまでの期間が長いこと。降雨量の増加や日照不足につながることがある。
長雨/霖【ながめ】 《「ながあめ」の音変化》長く降り続く雨。和歌では多く「眺め」と掛けて用いられる。「つれづれと長雨降る日は青柳のいとどうき世にみだれてぞ降る」〈紫式部集〉
菜種梅雨【なたねづゆ】 菜の花の咲く3月下旬から4月にかけて、連日降り続く寒々とした小雨。《春》「菜種梅雨念仏の膝つめあはせ/信子」
七時雨山【ななしぐれやま】 岩手県北西部、八幡平市にある山。標高1063メートル。山麓には牛馬の放牧地が広がり、一日に七度も時雨が降るほど天候が変わることが名前の由来。
七つ下りの雨【ななつさがりのあめ】 午後4時過ぎに降り出した雨。大概は長く降り続くため、なかなか終わらないもののたとえに使われる。
涙雨【なみだあめ】
- 悲しみの涙が化して降ると思われる雨。
- ほんの少し降る雨。
涙の雨【なみだのあめ】 涙が激しく流れ落ちることを雨に例えた言葉。
日本雨蛙【にほんあまがえる】 ⇒雨蛙(あまがえる)
俄雨【にわかあめ】 急に降り出してまもなくやんでしまう雨。驟雨(しゅうう)。
糠雨【ぬかあめ】 霧のように細かい雨。霧雨。小糠雨。
法の雨【のりのあめ】 仏法が衆生を慈しみ潤すことを、雨に例えた言葉。法雨(ほうう)。
沛雨【はいう】 沛然と降る雨。激しく降る雨。
白雨【はくう】 明るい空から降る雨。にわか雨。
走り梅雨【はしりづゆ】 梅雨に先立ってぐずつく天候。梅雨の前触れ。《夏》
初時雨【はつしぐれ】 その年初めて降る時雨。《冬》
花の雨【はなのあめ】 桜の花に降り注ぐ雨。また、桜の咲くころの雨。《春》
暴雨/速雨【はやさめ】 にわか雨。夕だち。群雨(むらさめ)。驟雨(しゅうう)。
春雨【はるさめ】
- 春にしとしとと静かに降る雨。《春》「春雨やものがたりゆく簑と傘/蕪村」
- 緑豆のでんぷんから作った透明な麺状の食品。吸い物、酢の物、鍋物などに用いられる。
梅雨/黴雨【ばいう】 6月上旬から7月上旬にかけて、本州以南から朝鮮半島、揚子江流域に顕著に現れる季節的な雨。
麦雨【ばくう】 麦が熟するころ降る雨。五月雨(さみだれ)。
飛雨【ひう】 風に飛ばされながら降る激しい雨。
大雨/甚雨【ひさめ】 おおあめ。ひどい雨。
氷雨【ひさめ】
- 雹(ひょう)や霰(あられ)のこと。《夏》
- 冷たい雨。また、みぞれ。《冬》
肘笠雨【ひじがさあめ】 にわか雨。ひじあめ。ひじかさ。
日照り雨【ひでりあめ】 日が照っているのに雨が降ること。また、その雨。天気雨。
一雨【ひとあめ】
- ひとしきり降る雨。ひとしめり。「一雨欲しいところだ」
- 雨が一度降ること。「一雨ごとに春めく」
日向雨【ひなたあめ】 日が照っているのに降る雨。日照り雨。
悲風惨雨【ひふうさんう】 悲しみを誘う風とむごい雨。苦しみの多い人生や生活を指す。
氷晶雨【ひょうしょうう】 ⇒冷たい雨
微雨【びう】 わずかに降る雨。細雨。小雨。
風雨【ふうう】
- 風と雨。「風雨にさらす」
- 強い風を伴って降る雨。あらし。「風雨をついて行く」
法雨【ほうう】 仏の慈悲が衆生を救うことを、雨が万物を潤すことに例えた言葉。のりのあめ。
砲煙弾雨【ほうえんだんう】 砲煙と激しく飛んでくる弾丸。戦闘の激しい様子を表す。
暮雨【ぼう】 夕暮れに降る雨。
暴雨【ぼうう】 激しく降る雨。
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