雨走り【あまばしり】 近世の兜の眉庇(まびさし)のこと。
雨冷え【あまびえ】 雨が降ったことで気温が下がること。《秋》「雨冷えに羽織や夜の蓑ならむ/其角」
雨彦【あまびこ】 ヤスデの古名。雨後に現れることからこの名がついた。
雨蓋【あまぶた】
- 雨を防ぐために設ける覆い。塀の笠木など。
- 洋服のポケットの口を覆う垂れ蓋。
雨間【あまま】 雨が一時的に止んでいる間。
雨水【あまみず】 降ってきた雨の水。また、雨がたまった水。
雨靄【あまもや】 雨降りの際に立ちこめる靄。
雨催い【あまもよい】 今にも雨が降り出しそうな空模様。雨模様。
雨模様【あまもよう】 今にも雨が降りそうな空の様子。
雨漏り【あまもり】 雨水が屋根の穴などから漏れて家の中に滴り落ちること。
雨宿り【あまやどり】 雨を避けるために軒下などに一時的に身を寄せること。
雨止み【あまやみ】
- 雨が降り止むこと。
- 雨がやむのを待つこと。雨宿り。
雨夜【あまよ】 雨の降る夜。
雨除け【あまよけ】
- 雨に濡れるのを防ぐために覆いにするもの。
- 雨宿り。
雨喜び【あまよろこび】 日照り続きの後に雨が降り、仕事を休んで祝うこと。雨降り正月、雨祝い。
雨ガッパ【あまガッパ】 雨天時に着るカッパ。
雨落ち石【あまおちいし】 雨垂れで地面がくぼむのを防ぐために軒下に置く石。雨垂れ石。
雨傘蛇【あまがさへび】 コブラ科の毒蛇。全長1〜2メートルで、藍黒色と灰白色の輪紋がある。水辺や人家近くに住む夜行性の蛇。
雨黒燕【あまくろつばめ】 アマツバメの別名。
雨栗日柿【あまぐりひがき】 雨の多い年はクリがよく実り、日照りの多い年はカキがよく実るということ。
雨乞い歌【あまごいうた】 雨乞いの際に歌う歌。民謡として各地に伝わる。
雨乞い踊り【あまごいおどり】 雨乞いのために神仏に奉納する踊り。鉦や太鼓を鳴らして踊る。
雨乞い小町【あまごいこまち】 小野小町が雨乞いの和歌を詠み、その功徳で雨が降ったという伝説。長唄・浄瑠璃・歌舞伎などの題材。
祈雨使【あまごいのつかい】 雨乞いのために神泉苑や諸社に遣わされる勅使。
雨垂れ落ち【あまだれおち】 雨垂れが落ちて当たる場所。
雨垂れ拍子【あまだれびょうし】
- 雅楽や謡曲で、拍子を雨垂れのように一定の間隔で取ること。
- 物事の進行が滞りがちで、はかどらないこと。
雨蓋瓦【あまぶたがわら】 屋根の隅棟の端で瓦の合する所を覆う瓦。
雨眉の車【あままゆのくるま】 屋形の軒が唐破風に似たつくりの牛車。上皇や親王、摂政、関白などが乗る。
雨漏り茶碗【あまもりぢゃわん】 高麗茶碗の一種。長年使用するうちに茶が釉の気泡にしみ込んでできた紫鼠色のしみがあるもの。
雨夜の品定め【あまよのしなさだめ】 『源氏物語』帚木巻で、五月雨の一夜、光源氏や頭中将たちが女性の品評をする場面。また一般に人物を品評すること。
雨夜の月【あまよのつき】 雨雲に隠れた月。想像するだけで目に見えないもののたとえ。
雨夜の星【あまよのほし】 雨雲に隠れた星。あっても見えないもの、めったにないもののたとえ。
雨上がり【あめあがり】 雨がやんだ直後。
雨脚【あめあし】 雨が線状に降り注ぐ様子。
雨跡【あめあと】
- 雨が降った後の痕跡。
- 雨垂れで岩石面などにできたくぼみ。
雨霰【あめあられ】 矢や弾丸などが絶え間なく激しく降り注ぐことをたとえていう。
雨一番【あめいちばん】 北国で、立春以後初めて降る雪が混じらない雨。主に札幌付近で3月中旬頃に降ることが多い。
雨男【あめおとこ】 その人が外出したり何かしようとしたりすると雨が降るといわれる男性。
雨女【あめおんな】 その人が外出したり何かしようとしたりすると雨が降るといわれる女性。
雨風【あめかぜ】
- 雨と風。「雨風にさらす」
- 雨交じりの風、風雨。
雨勝ち【あめがち】 雨の日が多いさま。
雨禁獄【あめきんごく】 白河法皇が、行幸が雨で三度妨げられ、怒って雨を器に入れ獄に下した故事。
雨雫【あめしずく】 雨のしずく。涙を流して泣くさまのたとえ。
雨染み【あめじみ】 ⇒雨染み(あまじみ)
雨台風【あめたいふう】 風よりも主に雨が強く降る台風。→風台風
雨露【あめつゆ】 雨と露。うろ。
雨降【あめふらし】 アメフラシ科の軟体動物。体長約40センチ。
雨降り【あめふり】雨が降ること。
雨鱒【あめます】 サケ科の魚。全長約60センチ。東北地方以北に分布。若魚は川を下って海で成長し、再び川へ戻って産卵する。
雨催【あめもよ】 雨の降っている時。あまもよ。
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