『天の川』を使った俳句と関連する季語を一覧にまとめました。
天の川(あまのがわ、あまのがは)は、「秋の天文」を表す季語で、「初秋」に分類されます。
七夕はもともと、旧暦の七月七日に行われました。旧暦では、一・二・三月が「春」、四・五・六月が「夏」、七・八・九月が「秋」、十・十一・十二月が「冬」ですので、七月七日の七夕、七夕に深いかかわりのある天の川は「秋」になります。
有名な「天の川」を使った俳句と関連季語をご覧ください。
『天の川』の子季語・関連季語など
- 天漢(てんかん)
- 明河(めいが)
- 星河(せいが)
- 河漢(かかん)
- 銀河(ぎんが)
- 銀浪(ぎんろう)
- 銀湾(ぎんわん)
- 銀漢(ぎんかん)
- 雲漢(うんかん)
「天の川」を使った有名な俳句
- あくびする口に落ちけり天の川
【作者】正岡子規 - あまざかる鄙を川下天河
【作者】黒柳召波 - うつくしやせうじの穴の天の川
【作者】小林一茶 - うつくしや障子の穴の天の川
【作者】小林一茶 - ひとりなは我星ならん天川
【作者】小林一茶 - ふるさとの夜は早長し銀河
【作者】成田蒼虬 - ぼんの凹から冷しけり天の川
【作者】小林一茶 - わが星のいづくにあるや天の川
【作者】高野素十 - 丸ビルの屋上園や天の川
【作者】赤星水竹居 - 別るるや夢一筋の天の川
【作者】夏目漱石 - 北国の庇は長し天の川
【作者】正岡子規 - 夜半さめて眉の上なり天の川
【作者】水原秋櫻子 - 天の川この世の果に旅寝して
【作者】長谷川櫂 - 天の川は黒部川の水音を聞く
【作者】荻原井泉水 - 天の川天の橋立ほのほのや
【作者】正岡子規 - 天の川浜名の橋の十文字
【作者】正岡子規 - 天の川色絵の扇ながさまじ
【作者】杉山杉風 - 天の川野末の露を見にゆかむ
【作者】加舎白雄 - 天の川高燈籠にかかりけり
【作者】正岡子規 - 天の川鹿子絞となりにけり
【作者】京極杞陽 - 天の河星より上に見ゆるかな
【作者】加舎白雄 - 天の河消ゆるか夢の覚束な
【作者】夏目漱石 - 岩鳶のよろりとうかぶ天の河
【作者】服部嵐雪 - 打たゝく駒のかしらや天の川
【作者】向井去来 - 暁の簗に落けり天の川
【作者】松岡青蘿 - 月入て闇にもなさず銀河
【作者】炭太祇 - 木曾山に流入けり天の川
【作者】小林一茶 - 木曾山へ流れ入れけり天の川
【作者】小林一茶 - 東京の燈も寝頃なる天の川
【作者】臼田亞浪 - 水学も乗物かさんあまの川
【作者】松尾芭蕉 - 江に添うて流るゝ影や天の川
【作者】久村暁台 - 牛牽て恋草かりや天の川
【作者】横井也有 - 眞夜中やふりかはりたる天の川
【作者】服部嵐雪 - 竹山の竹のひしめき天の川
【作者】臼田亞浪 - 終戦の夜のあけしらむ天の川
【作者】飯田蛇笏 - 草原や夜々に濃くなる天の川
【作者】臼田亞浪 - 草道の家かげに入り天の川
【作者】臼田亞浪 - 荒海や佐渡によこたふ天の河
【作者】松尾芭蕉 - 荒海や佐渡によこたふ天河
【作者】松尾芭蕉 - 荒海や佐渡に横たふ天の川
【作者】松尾芭蕉 - 菊川に公家衆泊けり天の川
【作者】与謝蕪村 - 落ちて来て露になるげな天の川
【作者】夏目漱石 - 話声奪ふ風に野を行く天の川
【作者】臼田亞浪 - 銀漢の瀬音聞ゆる夜もあらむ
【作者】芥川龍之介 - 雨かとも思ふ樹揺れや天の川
【作者】吉田冬葉 - 飛ぶ星に眼のかよひけり天の川
【作者】井上井月 - 麗しや天の河といひ木星といひ
【作者】京極杞陽
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