草木も眠る丑三つ時
人や動物はいうまでもなく、草や木も眠ったようなまったく静かな真夜中。
草の根を分けても探す
あらゆる方法ですみからすみまで探す。
胡椒のの丸呑み
こしょうをかまずに飲み込んだのでは、辛い味がわからない。物事を表面だけ見て判断したのでは、本当の意味はわからないということのたとえ。
胡麻をする
自分の利益を考えて、他人におせじを言ったり、機嫌をとったりする。
権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる
人が努力してやったことを、あとからすぐに別の人がぶちこわしてしまうたとえ。
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿
桜は枝を切ると弱りやすく、梅はよい花実を育てるには枝きりをいなくてはいけないということ。
山椒は小粒でもぴりりと辛い
山椒の実は小さいが辛いことから、からだは小さくても、すぐれた才能があったり機敏であったりして、あなどれないというたとえ。
晴耕雨読
晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書を楽しむというように、きまった職業に就かず、思いのままに心静かな生活をすること。
大根を正宗で切る
名刀といわれる正宗で大根を切るように、実力のあるりっぱな人物に、くだらない仕事をさせることのたとえ。
高嶺の花
高い山の峰に咲いている花のように、ほしいけれどもただ遠くからながめているだけで、手に入れることのできないもののたとえ。
竹を割ったよう
竹がまっすぐ縦に割れることから、物事にこだわらない、さっぱりとした性質であることのたとえ。
蓼(たで)食う虫も好き好き
よりによって辛い蓼の葉を食べる虫もいるように、人の好みはさまざまだということのたとえ。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
立った姿は芍薬の花のようにすらっとして美しく、座っている姿は牡丹の花のようにあでやかで気品があり、歩いている姿は百合の花のように清く美しいということで、美人の立ち居ふるまいを花にたとえたもの。
蝶よ花よ
自分の娘をひじょうにかわいがって大事に育てるようす。
露の間
露が朝日で消えてしまうほどのごく短い間。ちょっとの間。
泥中の蓮
泥の中ではすが清らかな花を咲かせるように、周囲の悪い環境にそまらずに正しく生きること、また、そのような人のたとえ。
とうが立つ
人が、あることをするのに適した年齢を過ぎる。さかりを過ぎる。
隣の花は赤い
他人の物はなんでもよく見えてうらやましいというたとえ。また、他人の物をめずらしがって欲しがるたとえ。
どんぐりの背(せい)くらべ
どんぐりは、どれも形や大きさが同じことから、どれも同じように平凡で、特別にぬき出たものがなく、あまり変わらないというたとえ。
梨の礫
連絡してもなんの返事もないこと。また、行ったきりなんの音沙汰もないこと。
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