おめでたい日やお祝い事の時に食べる「赤飯」は、もち米に「小豆」または「ささげ豆」を混ぜて蒸したごはんで、日本の伝統的な料理です。
さて、皆さんは「赤飯」をおめでたい日やお祝い事の時に食べるのか、その意味や由来をご存知でしょうか?
赤飯を食べる意味や由来
日本では古来より「赤色」には邪気を祓ったり災いを避けたりする力があるとされていたため、赤色のご飯を食べることで厄払い・邪気払いをしたと考えられています。
ご飯を赤く染める方法として、身近な小豆(あずき)を使って色づけする方法がとられるようにりました。
つまり、魔除けの意味を込めて、祝いの席でふるまわれるようになったのです。
また、赤飯の上に『南天の葉』を飾ることがありますが、これは、
「難(なん)が転(てん)じる」
という語呂合わせから、南天は縁起がいい木とされていたためです。また、南天の葉には防虫防腐効果もあり、赤飯を神様に供えた後でも食べられるようにのせられていたと考えられています。
地域によって違う赤飯
赤飯にはたいてい豆が入っていますが、地域によって混ぜるものはいろいろあるようです。
関東地方:ささげ豆
長野県:花豆
千葉県:落花生
福井県:さといも
北海道:甘納豆
北海道の赤飯は甘納豆を入れて少し甘い赤飯にするという変わったものが主流のようです。
小豆とささげ豆の特長
ささげ豆:
- 色が鮮やか
- 硬めの食感
- 香りが強い
小豆:
- 色が淡い
- 柔らかめの食感
- 香りが弱い
赤飯を食べる日は?
赤飯を食べる節目の日は主に以下のようになっています。
- 元日(1月1日)
- 成人の日(1月第二月曜日)
- 桃の節句(3月3日)
- 春のお彼岸(3月21日ごろ)
- 端午の節句(5月5日)
- お盆(8月13日~16日)
- 敬老の日(9月第三月曜日)
- 秋のお彼岸(9月23日ごろ)
- 大晦日(12月31日)
赤飯を食べる特別な行事は主に以下のようになっています。
- 帯祝い
- 出産祝い
- 七五三
- 入学、卒業祝い
- 成人祝い
- 還暦祝い
- 古希祝い
- 喜寿祝い
- 米寿祝い など
11月23日は、「お赤飯の日」という記念日なのをご存知ですか?
アルファー食品という会社が2010年に制定したもので、日付は赤飯のルーツでもある赤米などの五穀を奉納していた新嘗祭(現在の勤労感謝の日)にちなんでいます。
新嘗祭というのは、その年に取れたお米を神様に供え収穫を感謝する日のことです。
日本の伝統ある食品の赤飯について紹介しました。 お祝いごとの際はぜひこれらのことを思い出して、日頃の感謝を忘れずに赤飯をいただきたいですね。
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