『神』・『仏』の付くことわざを集めて読み方・意味付きの一覧にしました。
『神』の付くことわざ 一覧
- 挨拶は時の氏神
【あいさつはときのうじがみ】
もめ事が起きた時、仲裁人はありがたいものだから、従うべきであるということ。 - 臆病の神おろし
【おくびょうのかみおろし】
臆病者が神々の名を唱えて加護を祈ること。 - 御神酒あがらぬ神はない
【おみきあがらぬかみはない】
神様でさえ酒を飲む、人間が酒を飲むのは当然だという意味。 - 怪力乱神を語らず
【かいりょくらんしんをかたらず】
説明がつかないような不思議な存在、現象のたとえ。 - 叶わぬ時の神頼み
【かなわぬときのかみだのみ】
平素は神を拝まない者が、困った時にだけ神の助けを頼みにすること。 - 神ならぬ身
【かみならぬみ】
神のように全知全能ではない、無力な人間の身。 - 神の正面仏のま尻
【かみのしょうめんほとけのましり】
神棚は正面に、仏壇は陰に設けよという意。 - 神は正直の頭に宿る
【かみはしょうじきのこうべにやどる】
神は正直な人を加護し給う。 - 神は敬するに威を増す
【かみはひとのうやまうによっていをます】
神は人が尊敬することによって貴さを増す。 - 神は非礼を受けず
【かみはひれいをうけず】
神は礼儀にはずれた物は受納しない。 - 神は見通し
【かみはみとおし】
神はどういう物事をも御覧になっていて、いつわるのを許されない。 - 神仏は水波の隔て
【かみほとけはすいはのへだて】
神仏はもと同体で、ただ形だけ違っていることは、水と波とのようであるとの意。 - 苦しい時の神頼み
【くるしいときのかみだのみ】
平素は神を拝まない者が、困った時にだけ神の助けを頼みにすること。 - 健全なる精神は健全なる身体に宿る
【けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる】
体が健康であれば、それに伴って精神も健全であるということ。 - 触らぬ神に祟りなし
【さわらぬかみにたたりなし】
その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。 - 正直の頭に神宿る
【しょうじきのこうべにかみやどる】
正直な人には、おのずから神の加護がある。 - 神水を飲む
【じんずいをのむ】
神前に水を供え、その水を飲んで誓いを立てる。 - 神に入る
【しんにいる】
人間わざとは思えないほど、技術などがすぐれている。 - 神明に横道無し
【しんめいにおうどうなし】
神は不正を行わない。 - 捨てる神あれば拾う神あり
【すてるかみあればひろうかみあり】
世の中には、困っているときに非情に見捨てる人がいる一方で、思いがけず助けてくれる人もいる。 - 断じて行えば鬼神も之を避く
【だんじておこなえばきしんもこれをさく】
断固とした態度で行えば、鬼神でさえその勢いに気けおされて避けて行く。決心して断行すれば、どんな困難なことも必ず成功することのたとえ。 - 十で神童十五で才子二十過ぎればただの人
【とおでしんどう、じゅうごでさいし、はたちすぎればただのひと】
子供の頃には神童といわれた者も、多くは成長するにつれて平凡な人になってしまうことのたとえ。 - 貧は世界の福の神
【ひんはせかいのふくのかみ】
貧乏は人を奮発させるから、他日の幸福となるの意。 - 兵は神速を貴ぶ
【へいはせっそくをたっとぶ】
兵を用いるには、一刻も遅疑せず迅速に行動することが大事である。
『仏』の付くことわざ一覧
- 吾が仏尊し
【あがほとけとうとし】
自分の信じるものだけが何がなんでも尊いと考えて、世間一般のことをかえりみない偏狭な心をいう。 - 祝い事は延ばせ、仏事は取り越せ
【いわいごとはのばせぶつじはとりこせ】
祝いの行事は、慎重にして遅れてするくらいがよいが、仏事は早めに繰り上げて行うほうがよい。 - 鬼が出るか仏が出るか
【おにがでるかじゃがでるか】
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。 - 木仏金仏石仏
【きぶつかなぶついしぼとけ】
融通の利かない堅い人。人情や風流を解しない人、 - 下駄も仏も同じ木のきれ
【げたもほとけもおなじきのきれ】
尊卑の別はあるが、もとは同じであることのたとえ。 - 事ある時は仏の足を戴く
【ことあるときはほとけのあしをいただく】
平生は信仰心のない者も急難のある場合には、仏の足下にひれ伏して救済を得ようと願う。苦しい時の神だのみ。 - 地獄で仏に会ったよう
【じごくでほとけにあったよう】
危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。 - 七仏通戒偈
【しちぶつつうかいげ】
仏教で釈迦以前に存在したとされる6人の仏と、釈迦を含む7人の仏が共通して説いた教えを一つにまとめたとされている偈。 - 知らぬが仏
【しらぬがほとけ】
知れば腹も立つが、知らないから仏のように平静でいられる。 - 知らぬ仏より馴染の鬼
【しらぬほとけよりなじみのおに】
どんな人間でも疎遠な者よりもなじみの者の方がよい。 - 世間虚仮、唯仏是真
【せけんこけゆいぶつぜしん】
現象世界は仮のもので、仏の教えのみが真実であるということ。 - 世帯仏法腹念仏
【せたいぶっぽうはらねぶつ】
仏法も念仏も、現世の生活のためのものにほかならないの意。 - 草木国土悉皆成仏
【そうもくこくどしっかいじょうぶつ】
草木や国土のような心を持たないものも、ことごとく成仏するということ。 - 土仏の水遊び
【つちぼとけのみずあそび】
身の破滅を招くようなことをみずからすることのたとえ。 - 土仏の夕立に逢うたよう
【つちぼとけのゆうだちにおうたよう】
しょんぼりしたさまにいう。 - 仏祖掛けて
【ぶっそかけて】
仏祖にちかって。決して。絶対に。 - 仏作って魂入れず
【ほとけつくってたましいいれず】
物事をほとんど仕上げながら、肝心な最後の仕上げが抜け落ちていることのたとえ。 - 仏の顔も三度まで
【ほとけのかおもさんどまで】
どんなに温和な人であっても、無法なことをたびたびされるとしまいには怒ってしまうというたとえ。 - 仏の光より金の光
【ほとけのひかりよりかねのひかり】
人の心が、何よりも金に動かされやすいことのたとえ。 - 仏も昔は凡夫なり
【ほとけもむかしはぼんぷなり】
仏ももとは凡夫であったのだから、何人も修行を積めばだれでも仏となることができる。 - 我が家の仏尊し
【わがいえのほとけとうとし】
自分の寺の仏がいちばん尊く思われる。
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