◇ 秋月(あきづき)の章:もの想う季節の美しい名前
紅葉の色づき、澄んだ空、月の光に照らされた庭園。秋は「寂しさ」と「美しさ」が重なる季節です。月、霧、風にまつわる詩的な名前が多く、古今和歌集や源氏物語の世界観を感じさせます。
- つきよ(月夜)
 満月の夜を思わせる名。静かで幻想的な美しさをたたえます。
- もみじ(紅葉)
 秋に鮮やかに色づく葉。華やかさと哀愁を兼ね備えた名。
- あきね(秋音)
 秋の虫の声や風の音、自然の調べに耳を傾けるような優しい響き。
- こよみ(暦)
 季節の移ろいを感じさせる名。年月を慈しむような深い意味があります。
- かえで(楓)
 秋に色づく木の葉に由来し、凛とした美しさと静けさを感じさせます。
- ゆづき(夕月)
 夕暮れにのぼる月のような、淡く優しい輝きを持つ名。
- しずく(雫)
 木々の葉からこぼれる水滴。静謐で繊細な印象を与えます。
- こおり(香織・光里)
 「香り」や「光」を含みつつ、秋の冷えゆく空気を想起させる名。
- しおん(紫苑)
 秋の花のひとつ。しとやかで上品な趣を持ちます。
- なごみ(和)
 秋の夕暮れのような、心安らぐ雰囲気を持った穏やかな名前。
- ちとせ(千歳)
 古くから縁起の良い言葉とされ、「永遠」「長寿」の意味を込めています。
- つゆか(露香)
 秋の朝の草に宿る露と、その香りを連想させる情緒豊かな名。
- あきほ(秋穂)
 実りの季節・秋の稲穂を象徴し、豊かさや育みを感じさせる名。
- かすが(春日・香春)
 奈良の春日野にも通じる雅な響きで、古典の風情を帯びた名。
- みつき(美月・光月)
 秋の澄んだ夜空に輝く月のように、美しく輝く存在を表現します。
◇ 冬凪(ふゆなぎ)の章:静謐な美をたたえる名前
雪の音、凍る空気、白銀の世界。冬の静けさと澄んだ美しさを感じさせる、芯の強さと奥ゆかしさを兼ね備えた名前を集めました。雪、氷、光といった自然の静けさに由来する言葉が選ばれています。
- ゆきの(雪乃)
 雪のように清らかで、純粋な美しさを象徴する名。
- しらゆき(白雪)
 真っ白な雪景色を連想させる名で、上品で澄んだ印象。
- こゆき(小雪)
 静かに舞い降りる雪のように、繊細で優しい響き。
- ふゆか(冬花)
 寒さの中で咲く花のように、強さと優雅さを併せ持つ名。
- みぞれ(霙)
 雪と雨のあいだにある、曖昧で儚い情緒を感じさせる名。
- あかね(茜)
 冬の夕暮れの空のように、深みある紅をイメージさせる美しい名。
- しの(志乃・篠)
 竹のようにまっすぐでしなやかな強さを持つ、古風な名。
- こおん(湖音)
 凍った湖の静寂、あるいは水の底から聞こえるような柔らかな響き。
- ゆら(由良)
 冬の川の静かな流れを連想させる、古語調のやさしい名。
- すずね(鈴音)
 静寂の中に響く小さな音。冬の神社や風鈴の音色にも似た清らかさ。
- しずか(静)
 冬の朝のような、静けさと凛とした美しさを持つ名。
- かんな(神無・寒菜)
 冬の出雲神話「神無月」にちなみ、神秘的で和の雰囲気を感じさせる名。
- ほのか(焔香・穂乃花)
 冬の灯火やほのかな香り。寒い中で人のぬくもりを感じさせる名。
- あん(杏・安)
 安心や落ち着きを感じさせる、短くも深い響きの名前。
- ひかり(光)
 冬の暗さを照らす光のように、人の心に明るさをもたらす名。
 
  
  
  
  
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