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『雨』にまつわる美しい言葉集

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『雨』にまつわる美しい言葉集 一覧
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暴風雨【ぼうふうう】 激しい風を伴った雨。台風や発達した低気圧によって起こる。

盆雨【ぼんう】 水の入った容器をひっくり返したような雨。大雨。豪雨。

水葵/雨久花【みずあおい】 ミズアオイ科の一年草。水田や沼に自生し、高さ約30センチ。

虫時雨【むししぐれ】 多くの虫が一斉に鳴く声を時雨の音に見立てた言葉。《秋》

群雨/叢雨/村雨【むらさめ】 ひとしきり激しく降り、やんではまた降る雨。にわか雨。驟雨。

群時雨/叢時雨/村時雨【むらしぐれ】 晩秋から初冬にかけて、ひとしきり降ってはやみ、また降る小雨。

恵みの雨【めぐみのあめ】

  1. 大地を潤して草木を育てる雨。慈雨。また、必要なときに降るありがたい雨。「連戦の選手たちには恵みの雨となった」
  2. 神仏の恵みや君恩が行き渡ることのたとえ。

濛雨【もうう】 あたりをうす暗くして降る小雨。

猛雨【もうう】 激しく降る雨。

沐雨【もくう】 雨に降られてずぶぬれになること。

戻り梅雨【もどりづゆ】 梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような天候が戻ること。返り梅雨。

藪雨【やぶさめ】 ウグイス科ヤブサメ属の鳥。全長11センチほど。日本では夏鳥で、冬に東南アジアへ渡る。

遣らずの雨【やらずのあめ】 帰ろうとする人を引き止めるかのように降ってくる雨。

夕時雨【ゆうしぐれ】

  1. 夕方に降る時雨。《冬》「きそひうつ五山の鐘や夕時雨/子規」
  2. 名香の名。沈香の一種。

雨打造り【ゆたづくり】 日本建築で、裳階(もこし)を付けた構造。

雨打/雪打【ゆた】 ⇒裳階(もこし)

夜雨【よさめ】 夜降る雨。やう。

横雨【よこあめ】 風に吹かれて横なぐりに降る雨。

雷雨【らいう】 かみなりを伴う激しい雨。

流星雨【りゅうせいう】 流星群のうち、特に流星の出現数が多いもの。1時間に数千から数万個の流星が現れることもある。

涼雨【りょうう】 夏に涼しさをもたらす雨。

緑雨【りょくう】 新緑の季節に降る雨。

霖雨【りんう】 何日も降り続く雨。長雨。

冷雨【れいう】 冷たい雨。

零雨【れいう】 静かに降る雨。小雨。

霊雨【れいう】 人々の望むときに降る恵みの雨。慈雨。

連雨【れんう】 連日降り続く雨。霖雨(りんう)。

私雨【わたくしあめ】 ある限られた地域だけに降るにわか雨。特に、下は晴れているのに山の上だけに降る雨。

 

ことわざ

一雨ありそう【ひとあめありそう】

  1. 雨が降りだしそうな気配があること。
  2. 何か騒動が起こる予感がすること。

心時雨る【こころしぐる】

もの悲しくて、心が湿りがちになること。

朝雨に傘要らず【あさあめにかさいらず】

朝の雨はすぐにあがるため、傘の用意は必要ないということ。

海棠の雨に濡れたる風情【かいどうのあめにぬれたるふぜい】

美人が、雨に濡れた海棠の花のようにしおれている、可憐な様子のたとえ。

蛟竜雲雨を得【こうりょううんうをう】

英雄や豪傑が、時運に恵まれて才能を発揮すること。

袖に時雨る【そでにしぐる】

袖に時雨が降りかかる。袖に涙が落ちるたとえ。

雨が降ろうが槍が降ろうが【あめがふろうがやりがふろうが】

どんな困難があってもやり遂げるという強い決意のたとえ。石にかじりついてもやるという意味。

雨塊を破らず【あめつちくれをやぶらず】

降る雨が静かに土を壊さず染み込む様子から、世の中がよく治まっている様子をたとえた言葉。

雨車軸の如し【あめしゃじくのごとし】

雨脚を車軸に見立てて、大粒の雨が激しく降る様子を表現した言葉。→車軸を流す

雨降って地固まる【あめふってじかたまる】

もめごとなど悪いことが起こった後は、かえって基盤がしっかりして良い状態になることのたとえ。

雨垂れ石を穿つ【あまだれいしをうがつ】

小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功するという意味。点滴石を穿つ。

雨後の筍【うごのたけのこ】

物事が相次いで現れることのたとえ。成長が早いという意味で使うのは誤り。

 

雨にまつわる美しい言葉たちは、私たちの表現力を豊かにし、感受性を高めてくれます。ぜひ、これらの言葉を日常の会話や文章に取り入れてみてください。語彙力を高め、あなたの表現の幅を広げる一助となるでしょう。

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