横綱とは?
横綱(よこづな)は、大相撲の力士の格付け(番付)における最高位の称号のことです。
横綱だけが腰に締めることを許されている白麻製の綱の名称が語源と言われています。
現行制度では横綱に降格はなく、現役引退によってのみその地位から降りることになるので、横綱になる力士はその地位にふさわしい品格と抜群の力量を要求されることになります。
また、横綱は、天下無双であるという意味を込めて「日下開山」(ひのしたかいさん)と呼ばれることもあります。
歴代 横綱一覧
代位 | 四股名/読み仮名 | 出身地 | 横綱昇進 | 引退 | 優勝 | 土俵入り |
---|---|---|---|---|---|---|
初代 | あかし しがのすけ 明石志賀之助 |
下野国 (栃木県) |
不明 | 不明 | 不明 | |
2代 | あやがわ ごろうじ 綾川五郎次 |
下野国 (栃木県) |
不明 | 不明 | 不明 | |
3代 | まるやま ごんだざえもん 丸山権太左衛門 |
陸奥国 (宮城県) |
1749年 | 1749年 (現役中に死去) |
不明 | |
4代 | たにかぜ かじのすけ 谷風梶之助 |
陸奥国 (宮城県) |
1789年11月 | 1794年11月 (現役中に死去) |
21回 | |
5代 | おのがわ きさぶろう 小野川喜三郎 |
近江国 (滋賀県) |
1789年11月 | 1798年10月 | 7回 | |
6代 | おうのまつ みどりのすけ 阿武松緑之助 |
能登国 (石川県) |
1828年2月 | 1835年10月 | 5回 | |
7代 | いなづま らいごろう 稲妻雷五郎 |
常陸国 (茨城県) |
1829年9月 | 1839年11月 | 10回 | |
8代 | しらぬい だくえもん 不知火諾右衛門 |
肥後国 (熊本県) |
1840年11月 | 1844年1月 | 1回 | |
9代 | ひでのやま らいごろう 秀ノ山雷五郎 |
陸奥国 (宮城県) |
1847年9月 | 1850年3月 | 6回 | |
10代 | うんりゅう きゅうきち 雲龍久吉 |
筑後国 (福岡県) |
1861年9月 | 1865年2月 | 7回 | 不知火型 |
11代 | しらぬい こうえもん 不知火光右衛門 |
肥後国 (熊本県) |
1863年10月 | 1869年11月 | 3回 | 雲龍型 |
12代 | じんまく きゅうごろう 陣幕久五郎 |
出雲国 (島根県) |
1867年1月 | 1867年11月 | 5回 | |
13代 | きめんざん たにごろう 鬼面山谷五郎 |
美濃国 (岐阜県) |
1869年2月 | 1870年11月 | 7回 | |
14代 | さかいがわ なみえもん 境川浪右エ門 |
下総国 (千葉県) |
1877年2月 | 1881年1月 | 5回 | |
15代 | うめがたに とうたろう 梅ヶ谷藤太郎 (初代) |
筑前国 (福岡県) |
1884年2月 | 1885年5月 | 9回 | |
16代 | にしのうみ かじろう 西ノ海嘉治郎 (初代) |
薩摩国 (鹿児島県) |
1890年5月 | 1896年1月 | 2回 | |
17代 | こにしき やそきち 小錦八十吉 (初代) |
上総国 (千葉県) |
1896年5月 | 1901年1月 | 7回 | |
18代 | おおづつ まんえもん 大砲万右エ門 |
岩代国 (宮城県) |
1901年5月 | 1908年1月 | 2回 | |
19代 | ひたちやま たにえもん 常陸山谷右エ門 |
茨城県 | 1903年6月 | 1914年5月 | 7回 | |
20代 | うめがたに とうたろう 梅ヶ谷藤太郎 (2代) |
石川県 (富山県) |
1903年6月 | 1915年6月 | 3回 | 雲龍型 |
21代 | わかしま ごんしろう 若嶌權四郎 |
千葉県 | 1903年1月 大坂相撲で の横綱免許 |
1907年1月 | 4回 | |
22代 | たちやま みねえもん 太刀山峯右エ門 |
石川県 (富山県) |
1910年6月 | 1917年1月 | 11回 | 不知火型 |
23代 | おおきど もりえもん 大木戸森右エ門 |
兵庫県 | 1913年1月 大坂相撲で の横綱免許 |
1914年1月 | 10回 | |
24代 | おおとり たにごろう 鳳谷五郎 |
千葉県 | 1914年6月 | 1919年5月 | 2回 | 雲龍型 |
25代 | にしのうみ かじろう 西ノ海嘉治郎 (2代) |
鹿児島県 | 1915年5月 | 1918年5月 | 1回 | 雲龍型 |
26代 | おおにしき ういちろう 大錦卯一郎 |
大阪府 | 1917年5月 | 1923年1月 | 5回 | 雲龍型 |
27代 | とちぎやま もりや 栃木山守也 |
栃木県 | 1918年2月 | 1925年5月 | 9回 | 雲龍型 |
28代 | おおにしき だいごろう 大錦大五郎 |
愛知県 | 1918年5月 大坂相撲で の横綱免許 |
1922年1月 | 6回 | 雲龍型 |
29代 | みやぎやま ふくまつ 宮城山福松 |
岩手県 | 1922年2月 大坂相撲で の横綱免許 |
1931年3月 | 6回 | 雲龍型 |
30代 | にしのうみ かじろう 西ノ海嘉治郎 (3代) |
鹿児島県 | 1922年5月 | 1928年10月 | 1回 | 雲龍型 |
31代 | つねのはな かんいち 常ノ花寛市 |
岡山県 | 1924年1月 | 1930年10月 | 10回 | 雲龍型 |
32代 | たまにしき さんえもん 玉錦三右エ門 |
高知県 | 1933年1月 | 1938年5月 場所後 (現役中に死去) |
9回 | 雲龍型 |
33代 | むさしやま たけし 武藏山武 |
神奈川県 | 1936年1月 | 1939年5月 | 1回 | 雲龍型 |
34代 | みなのがわ とうぞう 男女ノ川登三 |
茨城県 | 1937年1月 | 1942年1月 | 2回 | 雲龍型 |
35代 | ふたばやま さだじ 双葉山定次 |
大分県 | 1938年1月 | 1945年11月 | 12回 | 雲龍型 |
36代 | はぐろやま まさじ 羽黒山政司 |
新潟県 | 1942年1月 | 1953年9月 | 7回 | 不知火型 |
37代 | あきのうみ せつお 安藝ノ海節男 |
広島県 | 1943年1月 | 1946年11月 | 1回 | 雲龍型 |
38代 | てるくに まんぞう 照國萬藏 |
秋田県 | 1943年1月 | 1953年1月 | 2回 | 雲龍型 |
39代 | まえだやま えいごろう 前田山英五郎 |
愛媛県 | 1947年11月 | 1949年10月 | 1回 | 雲龍型 |
40代 | あずまふじ きんいち 東富士欽壹 |
東京府 (東京都) |
1949年1月 | 1954年9月 | 6回 | 雲龍型 |
41代 | ちよのやま まさのぶ 千代の山雅信 |
北海道 | 1951年9月 | 1959年1月 | 6回 | 雲龍型 |
42代 | かがみさと きよじ 鏡里喜代治 |
青森県 | 1953年3月 | 1958年1月 | 4回 | 雲龍型 |
43代 | よしばやま じゅんのすけ 吉葉山潤之輔 |
北海道 | 1954年3月 | 1958年1月 | 1回 | 不知火型 |
44代 | とちにしき きよたか 栃錦清隆 |
東京府 (東京都) |
1955年1月 | 1960年5月 | 10回 | 雲龍型 |
45代 | わかのはな かんじ 若乃花幹士 (初代) |
青森県 | 1958年3月 | 1962年3月 | 10回 | 雲龍型 |
46代 | あさしお たろう 朝潮太郎 (3代) |
鹿児島県 | 1959年5月 | 1961年11月 | 5回 | 雲龍型 |
47代 | かしわど つよし 柏戸剛 |
山形県 | 1961年11月 | 1969年7月 | 5回 | 雲龍型 |
48代 | たいほう こうき 大鵬幸喜 |
北海道 | 1961年11月 | 1971年5月 | 32回 | 雲龍型 |
49代 | とちのうみ てるよし 栃ノ海晃嘉 |
青森県 | 1964年3月 | 1966年11月 | 3回 | 雲龍型 |
50代 | さだのやま しんまつ 佐田の山晋松 |
長崎県 | 1965年3月 | 1968年3月 | 6回 | 雲龍型 |
51代 | たまのうみ まさひろ 玉の海正洋 |
愛知県 | 1970年3月 | 1971年9月 (現役中に死去) |
6回 | 不知火型 |
52代 | きたのふじ かつあき 北の富士勝昭 |
北海道 | 1970年3月 | 1974年7月 | 10回 | 雲龍型 |
53代 | ことざくら まさかつ 琴櫻傑將 |
鳥取県 | 1973年3月 | 1974年5月 | 5回 | 不知火型 |
54代 | わじま ひろし 輪島大士 |
石川県 | 1973年7月 | 1981年3月 | 14回 | 雲龍型 |
55代 | きたのうみ としみつ 北の湖敏満 |
北海道 | 1974年9月 | 1985年1月 | 24回 | 雲龍型 |
56代 | わかのはな かんじ 若乃花幹士 (2代) |
青森県 | 1978年7月 | 1983年1月 | 4回 | 雲龍型 |
57代 | みえのうみ つよし 三重ノ海剛司 |
三重県 | 1979年9月 | 1980年11月 | 3回 | 雲龍型 |
58代 | ちよのふじ みつぐ 千代の富士貢 |
北海道 | 1981年9月 | 1991年5月 | 31回 | 雲龍型 |
59代 | たかのさと としひで 隆の里俊英 |
青森県 | 1983年9月 | 1986年1月 | 4回 | 不知火型 |
60代 | ふたはぐろ こうじ 双羽黒光司 |
三重県 | 1986年9月 | 1987年11月 | なし | 不知火型 |
61代 | ほくとうみ のぶよし 北勝海信芳 |
北海道 | 1987年7月 | 1992年3月 | 8回 | 雲龍型 |
62代 | おおのくに やすし 大乃国康 |
北海道 | 1987年11月 | 1991年7月 | 2回 | 雲龍型 |
63代 | あさひふじ せいや 旭富士正也 |
青森県 | 1990年9月 | 1992年1月 | 4回 | 不知火型 |
64代 | あけぼの たろう 曙太郎 |
ハワイ | 1993年3月 | 2001年1月 場所終了直後 に引退表明 |
11回 | 雲龍型 |
65代 | たかのはな こうじ 貴乃花光司 |
東京都 | 1995年1月 | 2003年1月 | 22回 | 雲龍型 |
66代 | わかのはな まさる 若乃花勝 |
東京都 | 1998年7月 | 2000年3月 | 5回 | 不知火型 |
67代 | むさしまる こうよう 武蔵丸光洋 |
ハワイ | 1999年7月 | 2003年11月 | 12回 | 雲龍型 |
68代 | あさしょうりゅう あきのり 朝青龍明徳 |
モンゴル | 2003年3月 | 2010年1月 | 25回 | 雲龍型 |
69代 | はくほう しょう 白鵬翔 |
モンゴル | 2007年7月 | 現役 | 40回 | 不知火型 |
70代 | はるまふじ こうへい 日馬富士公平 |
モンゴル | 2012年11月 | 2017年11月 | 9回 | 不知火型 |
71代 | かくりゅう りきさぶろう 鶴竜力三郎 |
モンゴル | 2014年5月 | 現役 | 5回 | 雲龍型 |
72代 | きせのさと ゆたか 稀勢の里寛 |
茨城県 | 2017年3月 | 現役 | 2回 | 雲龍型 |
力士の年収 横綱の給料って月給いくら?
相撲の世界では十両以上になると、日本相撲協会から月給が支払われることになります。
その額は次のようになっています。
横綱:282万円
大関:235万円
関脇:169万円
小結:169万円
前頭:131万円
十両:104万円
この給料の他に報奨金や優勝賞金などが加わります。
これ以外にも
- 本場所特別手当
- 出張手当
- 力士補助金
- 年額賞与
- 懸賞金
- 三賞(敢闘賞・殊勲賞・技能賞)
などなどありますし、人気力士にはイベントやCM、広告料など色んな方面からの収入もあります。
地位 | 年収 |
---|---|
横綱の年収 | 3,380万円~ |
大関の年収 | 2,800万円~ |
関脇/小結の年収 | 2,030万円~ |
十両の年収 | 1,240万円~ |
幕下の年収 | 180万円~ |
横綱の年収
上記にあるように月給や力士報奨金、懸賞金を中心として、他の賞与や広告料などいろいろ合わせると、一般的な横綱の年収は、
4500~5000万円
ではないかと言われています。
横綱ともなるとその人気は絶大ですので、CMやTV出演なども多くなり、広告料や出演料も大きな収入源となります。さらに
「優勝賞金」1000万円
「本場所特別手当」横綱:20万円
「出張手当」横綱 宿泊費:8000円 日当:3000円
「力士補助金」25000円
などからの収入も加わることになります。
体を張った職業ですので怪我などもついて回りますし、同じ部屋の力士の面倒も見たりと、出費も結構多いようです。
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