昔の諺から学ぶということはよくありますが、恋や結婚も同様で、先人の経験や知恵が凝縮された恋愛のことわざというものがたくさんあります。 恋愛や結婚、あるいは男心、女心というのは、今も昔も変わらないようで、昔から受け継がれてきた、これらのことわざは現代でも納得できてしまいます。
恋愛・結婚で迷いがある人や悩んでいる人は一度見ておいたほうがいいかもしれませんね。
- 恋愛・結婚の諺(ことわざ)一覧
- 愛想も小想も尽き果てる
- お前百までわしゃ九十九まで
- 愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る
- 愛は小出しにせよ
- 愛想づかしも金から起きる
- 愛多ければ憎しみ至る
- 逢い戻りは鴨の味
- 悪女の深情け
- 磯の鮑の片思い
- 一押し二金三男
- 一生添うとは男の習い
- 英雄色を好む
- 厭と頭を縦に振る(いやとかぶりをたてにふる)
- 縁は異なもの味なもの
- 遠くて近きは男女の仲
- 鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)
- 合縁奇縁
- 愛してその醜を忘る
- 逢いたいが情、見たいが病
- 一日逢わねば千秋
- 色事は銘々稼ぎ
- 氏無くして玉の輿
- 縁と月日は末を待て
- 縁の目には霧が降る
- 押し付けた縁は続かぬ
- 思うに別れて思わぬに添う
- 恋路は縁のもの
- 恋の重荷
- 恋の道に障害無し
- 屋烏の愛(おくうのあい)
- 可愛さ余って憎さ百倍
- 我を愛する者は我が犬をも愛す
- 割れ鍋に綴じ蓋
- 捨てる神あれば拾う神あり
- 鬼の女房に鬼神がなる
- 及ばぬ鯉の滝登り
- 近惚れの早飽き
- 元の鞘に収まる
- 好いた同士は泣いても連れる
- 合せ物は離れ物
- 惚れた病に薬なし
- 惚れた目には痘痕も靨
- 惚れた欲目
- 惚れて通えば千里も一里
- 四百四病の外
- 子はかすがい
- 似た者夫婦
- 秋のアラと娘の粗は見えぬ
- 秋の鹿は笛に寄る
- 秋の扇
- 秋波を送る
- 秋風が立つ
- 出雲の神より恵比寿の紙
- 駿馬痴漢を乗せて走る
- 女心と秋の空
- 女房の妬くほど亭主もてもせず
- 焼け木杭に火がつく
- 色は思案の外
- 色気より食い気
- 据え膳食わぬは男の恥
- 相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ
- 男は妻から
- 東男に京女
- 内助の功
- 比翼連理
- 夫婦喧嘩は犬も食わない
- 文はやりたし書く手は持たぬ
- 本木に勝る末木なし
- 鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
- 面面の楊貴妃
- 落花流水の情
- 恋に師匠なし
- 恋は思案の外
- 恋は盲目
- 連理の枝
- 偕老同穴
- 恋愛・結婚の諺(ことわざ)一覧 まとめ
恋愛・結婚の諺(ことわざ)一覧
愛想も小想も尽き果てる
あきれ果てて、全く好意が持てなくなる。
お前百までわしゃ九十九まで
夫婦がともに仲良く長生きすることをいう。
愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る
人を愛しても、その人の欠点を認め、また、人を憎いと思っても、 その人の長所を認めるべきである、という教え。
愛は小出しにせよ
人を愛するには、少しずつ愛して、長く愛するのが、よいということ。
愛想づかしも金から起きる
親しく交際していた関係が、金銭面でうまくいかなくなったことが原因で、急によそよそしく冷めた間柄になること。
愛多ければ憎しみ至る
人の愛情を受けることが多ければ、かならず他の人の恨みを買うことになる。
逢い戻りは鴨の味
一度別れた男女の仲が元に戻ると、その仲は前にもましてむつまじくなるということ。
悪女の深情け
器量の悪い女性ほど愛情や嫉妬心が強いということ。
磯の鮑の片思い
アワビは殻が二枚貝の片方だけのように見えるところから、一方からだけの、相手に通じない恋をいう。 磯いその鮑の片思い。
一押し二金三男
女性を口説くには押しが強いことが第一条件で、金の力、男振りのよいことは第二・第三の条件である。
一生添うとは男の習い
結婚して一生君と添い遂げるというのは、男性が女性を口説く時の決まり文句であるということ。
英雄色を好む
英雄は何事にも精力旺盛であるから、女色を好む傾向も強いということ。
厭と頭を縦に振る(いやとかぶりをたてにふる)
女性が男性に対して、「いや」と言いながらも、内心では承諾したいという気持ちがあることのたとえ。
縁は異なもの味なもの
男女の縁はどこでどう結ばれるかわからず、不思議でおもしろいものであるということ。
遠くて近きは男女の仲
男女の仲は、遠く離れているように見えても、意外に結ばれやすいこと。
鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)
夫婦仲のむつまじいことのたとえ。
合縁奇縁
人と人とのめぐり逢いには縁という不思議な力が働いているということ。
愛してその醜を忘る
愛していれば、相手の醜い所が醜いものとして映らず、全然気にならないこと。
逢いたいが情、見たいが病
恋をしていて、相手への思いが強くなると、会いたい、一目見たいという気持ちが常に起こり、その激しい感情は非常に抑えがたいということ。
一日逢わねば千秋
一日会わないと千年も会っていないぐらいに長く感じる。男女間における思慕の情の切なるさまをいう。
色事は銘々稼ぎ
恋を射止めることができるかできないかは、それぞれの腕次第である。
氏無くして玉の輿
女は、よい家柄に生まれなくても、容姿が美しければ高貴な人の目に留まり、輿入れすることによって、高貴の身になれるということ。
縁と月日は末を待て
男女が結びつく縁とこの世の幸せな生活は、じっと待っていれば必ず訪れるという意。
縁の目には霧が降る
縁があって結ばれる者の目には、相手の欠点が見えないばかりか、すべてが美化されて見えるものだということ。
押し付けた縁は続かぬ
むりやりに押し付けて結婚させた男女は、所詮長続きしないということ。
思うに別れて思わぬに添う
好きな人とは結ばれないで、好きでもない人と結ばれる意で、恋のままならぬことのたとえ。
恋路は縁のもの
恋が生まれたり実ったりするのは、二人の間に不以議な縁がなければ成り立たないということ。
恋の重荷
恋をすると楽しいことだけでなく、つらいことや苦しいことも多いということ。
恋の道に障害無し
恋はどんな邪魔が入ってもとにかくなんとかして進むという意。
屋烏の愛(おくうのあい)
人を深く愛すると、その家の屋根にとまっている烏(からす)にまで愛がおよぶようになるということ。 愛情の深いことのたとえ。
可愛さ余って憎さ百倍
今までかわいいと思う心が強かっただけに、いったん憎いと思い始めると、憎しみの気持ちがことのほか強いことにいう。
我を愛する者は我が犬をも愛す
人を好きになると、その人だけでなくその家族や周りのもの全てが好きになるということ。
割れ鍋に綴じ蓋
どんな人にも、ふさわしい配偶者がいるものだというたとえ。
捨てる神あれば拾う神あり
世間は広いから、見限って相手にしてくれない人もある一方では、親切に手を貸して助けてくれる人もあるもんだという教え。
鬼の女房に鬼神がなる
鬼のような冷酷・残忍な夫には、
及ばぬ鯉の滝登り
いくら頑張っても、目的を達成することは不可能であるということ。また、決して叶うことはない“
近惚れの早飽き
惚れっぽくて、
元の鞘に収まる
切れていた縁が再び繋がること元の関係に戻る ・ 復縁する ・仲直りをする。
好いた同士は泣いても連れる
お互いに好き合って夫婦になった男女は、泣くようなつらい目や苦労に遭っても、最後まで添いとげるものであるということ。
合せ物は離れ物
合わせて一つにした物は、いつかまた離れるときがある。夫婦別れなどにいう。
惚れた病に薬なし
恋わずらいには、治す方法がなく、どうする手立てもないということ。
惚れた目には痘痕も靨
惚れていると相手の欠点も美点に見えるというたとえ。
惚れた欲目
惚れた相手を実際以上によく思ってしまうこと。
惚れて通えば千里も一里
惚れた相手の所へ通うときは遠い道も近く感じられる。
四百四病の外
恋わずらいのこと。
子はかすがい
子どもの存在が夫婦関係を保ってくれるということ。
似た者夫婦
夫婦は性質・趣味などが似ているものだということ。
秋のアラと娘の粗は見えぬ
秋にアラが見当たらないように、若い娘の欠点も見逃されがちであるということ。
秋の鹿は笛に寄る
秋の鹿は鹿笛の音にも、牝鹿の鳴き声と思って寄ってくる。恋に身を滅ぼすたとえ。
秋の扇
男の愛を失って捨てられた女のたとえ。
秋波を送る
異性の関心をひこうとして色目を使う。こびを送る。
秋風が立つ
男女間の愛情が冷める。
出雲の神より恵比寿の紙
色恋よりもお金の方が良いということ。
駿馬痴漢を乗せて走る
駿馬痴漢を乗せて走るとは、釣り合った相手に出会えないことや、世の中は思うようにいかないことをいったことば。特に、美人がつまらない男と結婚することのたとえ。
女心と秋の空
変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だということ。
女房の妬くほど亭主もてもせず
妻というものは、とかくやきもちをやくものだが、夫は妻が考えるほどもてることはないということ。
焼け木杭に火がつく
一度焼けた杭は火がつきやすいところから、以前に関係のあった者どうしが、再びもとの関係に戻ることのたとえ。
色は思案の外
男女間の恋情というものは常識では判断しきれないということ。
色気より食い気
色欲よりも食欲のほうが先であること。
据え膳食わぬは男の恥
据え膳食わぬは男の恥とは、女性のほうから言い寄ってくるのを受け入れないのは、男の恥だということ。
相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ
人が何かまたは誰かを好きになるのは、それぞれ様々であること。
男は妻から
男が、よくなるか悪くなるかは、妻の心の持ち方によって、決まるということ。
東男に京女
男はたくましい東国の男がよく,女はやさしい京都の女がよい。
内助の功
陰ながら援助する身内の功績。特に、夫の活躍を支える妻のはたらきについていう。
比翼連理
男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。
夫婦喧嘩は犬も食わない
じきに仲直りするから、他人が仲裁に入るのは愚かなことであるというたとえ。
文はやりたし書く手は持たぬ
恋文を書いて送りたいが、
本木に勝る末木なし
いくら取り替えてみても、結局、
鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
口に出してあれこれ言う者より、口に出して言わない者のほうが、心の中では深く思っていることのたとえ。
面面の楊貴妃
人それぞれ好みがあり、好きになると欠点も隠れて美しく見えることのたとえ。
落花流水の情
落花流水の情とは、男女がお互いに慕う気持ちを持っていることのたとえ。
恋に師匠なし
人を恋するということは、先生から教えてもらうような事ではなく、 恋する思いは、だれでも、自然に、芽生えてくるものだということ。
恋は思案の外
恋は常識や理性では割り切れないものだ。恋は心の外。
恋は盲目
恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ。
連理の枝
婦・
偕老同穴
夫婦が仲むつまじく添い遂げること。夫婦の契りがかたく仲むつまじいたとえ。
恋愛・結婚の諺(ことわざ)一覧 まとめ
恋愛・結婚・男と女にまつわる諺を紹介しました。今も昔も色恋沙汰はあまり変わらないようで、美しくポジティブなものばかりではないようですね。寂しい気持ちやどろどろした気持ち、複雑な女心などを表したことわざもたくさんあるようです。 これからの恋や結婚の参考になったでしょうか?
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