10. びっくりしたこと・こわかったことを書いてみよう
驚いたこと、こわかったけどがんばったことなど、感情が大きく動いた体験は、読者の心に残る作文になります。このカテゴリでは、できごとの流れや気持ちの変化を中心に、自分だけのストーリーを作る力を養います。
- でんしゃにのりおくれそうになった日
あせって走ったことや、まにあったときのほっとした気持ちを書きます。 - どうぶつにおいかけられたこと
こわかったけど、あとで笑えた体験としてかきましょう。 - よるにトイレにいったときのはなし
くらい中をあるいたときのどきどきした気持ちをかきます。 - おばけがでた?と思ったできごと
かげや音にびっくりしたことを、くすっと笑えるように書いてみましょう。 - ころんでけがをした日
いたかったこと、やさしくしてくれた人のことを書きます。 - たいふうのひのできごと
雨や風の音、おうちの中のようすなどを思い出してかきます。 - おおきなこえでしかられた日
なにをしてしまったのか、どう思ったのかを正直に書きましょう。 - まいごになったときのこと
まわりの人のやさしさや、見つけたときの安心感を書きます。 - おおきなむしがとんできた
びっくりしたときの体のうごきや心のようすをかきます。 - はじめてのおとまりでねむれなかった
よるのしずけさや、まくらのちがいに気づいたことを書きましょう。
小学1年生が楽しく書ける作文の工夫と構成例
1. 「書く前に話す」からスタートしよう
作文が苦手な子どもでも、「話すこと」から始めると気持ちがほぐれます。まずは「今日は何が楽しかった?」など、簡単な質問で会話を始めてみましょう。子どもが言葉にしたことを、大人が一緒にメモするだけでも、作文の土台になります。
2. 三部構成「はじめ・なか・おわり」を意識する
小学1年生には、以下のわかりやすい三部構成がおすすめです:
- はじめ(いつ・どこで・だれと)
例:「きのう、こうえんにいきました。」 - なか(なにをしたか、どう感じたか)
例:「すべりだいをしたら、たのしくてわらっちゃいました。」 - おわり(どう思ったか、またしたいこと)
例:「また、あしたもいきたいです。」
この構成を覚えると、「何を書けばいいかわからない…」という不安が減ります。
3. 五感を使って表現をふくらませる
「見たこと・聞いたこと・におい・さわった感覚」など、五感を使うと作文に深みが出ます。
例:「しゃぼんだまがキラキラひかって、そらにきえていきました。」
→ ただの遊びの記録が、情景のある文章になります。
4. 絵やイラストを先に描いてもOK
文字にする前に、絵を描いてから作文に取りかかるのも効果的です。絵を見ながら「これは何してるところ?」「どんな気持ちだった?」と問いかけると、自然に言葉が出てくるようになります。
5. 書き終えたら「読み合い」「拍手」を
完成した作文は、家族で読み合ったり、拍手をして褒め合う体験が大切です。書くことに自信がつき、「また書きたい!」という気持ちが育ちます。
まとめ:作文は「心をことばにする」第一歩
子どもが楽しく作文を書くには、「正しく書く」よりも「感じたことを素直に表現する」ことが大切です。日常の小さな感動や驚きを、大人がうまく引き出してあげることで、自然な作文力が育っていきます。
子どもの書く力を伸ばすためにできること
作文は決して「上手に書くこと」から始まるものではありません。まずは「書きたい!」という気持ちを引き出し、それを自然な言葉に変えるサポートが大切です。今回ご紹介した100のテーマは、子どもたちが日常の中で出会う感動や発見、疑問を表現するためのヒントとして活用できます。
保護者や先生が「テーマを選ぶ時間」も、子どもとのコミュニケーションのひとつ。ぜひ一緒にテーマを読みながら、思い出を振り返り、「書くって楽しいね」と感じられる時間を共有してください。
家庭学習サポートや通信教育を検討している方にも、作文力向上は非常に有益な投資です。子どもの言葉の力は、一生の財産になります。
FAQ よくある質問
Q1. 小学1年生におすすめの作文テーマとは?
小学1年生には、自分の体験や好きなことを素直に表現できるテーマがおすすめです。たとえば「はじめてのおつかい」「だいすきなぬいぐるみ」など、身近で書きやすいテーマが作文の第一歩になります。
Q2. 作文が苦手な子どもでも書きやすいテーマは?
「今日あった楽しいこと」や「おいしかった食べもの」など、感情をそのまま言葉にしやすいテーマが適しています。具体的な体験に基づいたテーマは、文章が自然に出やすくなります。
Q3. 小学1年生に作文の書き方を教えるには?
「はじめ・なか・おわり」の三部構成をやさしく説明し、まずは「何を書きたいか」を一緒に考えることが大切です。口頭で話す練習から始めると、文章にしやすくなります。
Q4. 作文を書く前に準備することとは?
まずはテーマを決め、思い出や気持ちを紙にメモすることがおすすめです。その後、順番にできごとを並べてから、文にしていくとスムーズに書けます。
Q5. 家庭でできる作文力アップの方法とは?
日記をつける、絵日記を書く、読んだ本の感想を話すなど、日常の中で「書く」機会を増やすことが作文力の向上につながります。保護者の声かけも大切です。
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