春夏秋冬『食べ物・飲み物』の季語一覧 505選|俳句・短歌に使える美しい言葉

春夏秋冬『食べ物・飲み物』の季語一覧 505選|俳句・短歌に使える美しい言葉 言葉
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秋の食べ物の季語一覧

初秋(太陽暦8月・旧暦7月)

魚介類・動物性の食材
  1. 鰯(イワシ) — 脂がのり始める頃の鰯。煮ても焼いても美味しい庶民の味。
  2. 秋刀魚(サンマ) — 秋を代表する青魚。塩焼きが季節の風物詩。
  3. 太刀魚(タチウオ) — 銀色に光る長い魚。塩焼きや煮付けに向く。
  4. 蜂の子 — ハチの幼虫を調理した珍味。山里の貴重なたんぱく源。
野菜・豆・穀物・果物
  1. 小豆(アズキ) — 秋には新小豆も出回り、餡や赤飯に使われる。
  2. 枝豆 — 大豆になる前の若い豆。晩夏〜初秋の酒の友。
  3. オクラ — ねばりのある夏野菜。初秋まで食卓にのぼる。
  4. 貝割菜 — 貝割れ大根など、若い芽を食べる香味野菜。
  5. 南瓜(カボチャ) — 夏に採れたものを寝かせ、秋に甘味が増す。
  6. 西瓜(スイカ) — 暑さの名残を感じる初秋の果物。
  7. 大豆(ダイズ) — 煮豆や味噌、豆腐など多様に使われる基本食材。
  8. 玉蜀黍(トウモロコシ) — 焼きも茹でも香りがよく、夏〜初秋の味覚。
  9. 刀豆(ナタマメ) — 刀のように長いさや豆。
  10. 藤豆(フジマメ) — つる性の豆で、若い豆を食用にする。
  11. 間引菜(つまみ菜) — 野菜の成長途中で間引いた若菜。
  12. 桃(モモ) — 夏から初秋にかけて楽しむ甘い果物。
料理・行事食
  1. 蜂の子飯 — 蜂の子を炊き込んだご飯。山間部の郷土料理。
  2. 盆料理 — お盆に仏前に供える料理や精進料理の総称。
  3. 暑気払い — 暑さをしのぐための料理や酒を楽しむ行為・ご馳走。
飲み物
  1. 甘酒 — 米や麹から作る甘い飲み物。夏バテ防止にも飲まれる。
  2. 飴湯 — 飴を湯に溶かした素朴な甘い飲み物。
  3. 清水 — 冷たい湧き水。暑さを和らげる自然の飲み物。
  4. 振舞水 — 行事や祭でふるまわれる水や飲み物。

 

仲秋(太陽暦9月・旧暦8月)

魚介類
  1. 秋鯵 — 脂がのった秋の鯵。刺身や塩焼きで美味。
  2. 秋鰹 — 戻り鰹とも呼ばれ、脂がのった濃い味わい。
  3. 秋鯖 — 秋に旨味が増す鯖。味噌煮や塩焼きに。
  4. 秋の魚 — 秋に旬を迎える魚全般を指す季語。
  5. 鰍(カジカ)(杜父魚) — 川に住む魚。秋の鍋物などに用いられる。
  6. からすみ — ボラなどの卵巣を塩漬け・干した高級珍味。
  7. 鱸(スズキ) — 夏から秋にかけて美味しい白身魚。
  8. 鯊(ハゼ) — 秋の投げ釣りで人気の小魚。
  9. 鰡(ボラ) — 河口付近に住む魚。からすみの原料にもなる。
  10. 太刀魚(タチウオ) — 秋にもよく獲れ、塩焼きや煮付けで親しまれる。
野菜・穀物・豆・果物・木の実
  1. 青蜜柑 — 色づく前の青い蜜柑。さわやかな酸味がある。
  2. 秋茄子 — 秋に実る茄子。皮がやわらかく味も良い。
  3. 粟(アワ) — 雑穀の一つ。粟飯などに用いられる。
  4. 一位の実(イチイ)(あららぎ) — イチイの赤い実。観賞用としても知られる。
  5. 無花果(イチジク) — 花を見せずに実る果物。生食やジャムに。
  6. 黍(キビ) — 黍団子などに使われる雑穀。
  7. 胡桃(クルミ) — 秋に収穫される木の実。菓子や料理に使われる。
  8. 胡麻(ゴマ) — 香り高い油分を持つ種子。
  9. 里芋(サトイモ)(衣被) — 秋の煮物や芋煮に欠かせない。
  10. 紫蘇の実 — 塩漬けや佃煮にして秋のご飯の友に。
  11. 新小豆 — 収穫したての小豆。餡や赤飯に使う。
  12. 新胡麻 — 新たに収穫された胡麻。
  13. 新大豆 — 秋に収穫される大豆の新物。
  14. 新米 — 秋にとれたばかりの米。香り高く格別。
  15. 芋茎(ズイキ) — 里芋の茎を乾燥させた食材。煮物などに。
  16. 唐辛子(トウガラシ) — 赤く色づいた実を乾燥して調味料に。
  17. 零余子(ムカゴ) — 山芋のつるにできる小さな球。ご飯に炊き込む。
  18. 稗(ヒエ) — かつて主食にもなった雑穀。
  19. 葡萄(ブドウ) — 秋の代表的果物。生食やワインに。
  20. 山葡萄(ヤマブドウ) — 山野に自生する野生の葡萄。
料理・菓子・行事食
  1. 新豆腐 — 絞りたての新鮮な豆乳から作る豆腐。
  2. 月見団子 — 中秋の名月に供える白い団子。
  3. 零余子飯 — 零余子を炊き込んだ秋らしいご飯。
  4. 月見酒 — 月を愛でながらいただく酒。
  5. 芋煮会 — 河原などで芋煮を囲む東北地方の秋の行事。
  6. 夜食 — 夜に食べる軽い食事。秋の夜長と相性がよい。

 

晩秋(太陽暦10月・旧暦9月)

魚介・動物性の食材
  1. イクラ(はららご) — 鮭などの卵をほぐしたもの。醤油漬けが人気。
  2. 落鮎 — 産卵のために川を下る鮎。秋の終わりの味覚。
  3. 落鰻 — 産卵のために移動する鰻。
  4. 鮗(コノシロ)(小鰭) — 成長段階によって名が変わる魚。寿司種としても有名。
  5. 鮭(サケ) — 産卵のために川を上る秋の代表的魚。
  6. 氷頭鱠(ヒズナマス) — 鮭の鼻先の軟骨部分を酢のものにした料理。
  7. 郁子(ムベ) — アケビに似たツル性植物の果実。果物として食される。
  8. 蝗(イナゴ) — 佃煮などにして食べられる昆虫食の一つ。
野菜・穀物・豆・果物・木の実・茸
  1. 秋グミ — 秋に実るグミの実。甘酸っぱく生食や加工に。
  2. 通草(アケビ) — 紫色の皮が割れて中の白い果肉を食べる秋の果物。
  3. 柿(カキ) — 「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われる秋の代表果物。
  4. カリン — 香りの強い果実で、シロップ漬けなどに用いられる。
  5. 銀杏(ギンナン) — イチョウの実。炒って食べる秋の味覚。
  6. 栗(クリ) — 栗ご飯や菓子に使われる、秋を代表する木の実。
  7. 石榴(ザクロ) — 赤い粒状の実を持つ果物。
  8. 薩摩芋(サツマイモ)(甘藷) — 焼き芋や天ぷらなど、甘味の強い根菜。
  9. 新蕎麦 — 新しく挽いた蕎麦粉で打つ風味豊かな蕎麦。
  10. 酢橘(スダチ) — 料理に香りと酸味を添える小さな柑橘。
  11. 蕎麦(ソバ) — 蕎麦粉を打った麺。晩秋に新蕎麦が出回る。
  12. 冬瓜(トウガン) — 秋に収穫し、冬まで保存できる瓜。
  13. 橡の実 — ドングリ。かつて粉にして食用にされた木の実。
  14. とんぶり — 「畑のキャビア」と呼ばれる、ホウキギの実。
  15. 梨(ナシ) — みずみずしい秋の果物。
  16. 棗(ナツメ)(棗の実) — 干して薬膳にも用いられる小さな果実。
  17. マルメロ — カリンに似た果実で、ジャムや砂糖漬けに。
  18. 八つ頭(ヤツガシラ) — 里芋の一種で、正月料理にも使われる大きな芋。
  19. 山芋(ヤマイモ)(自然薯) — すりおろしてとろろにする粘りのある芋。
  20. 柚子(ユズ) — 香り高い柑橘。料理や湯に用いられる。
  21. 落花生(ラッカセイ)(ピーナッツ) — 土中で実る豆。炒って食べるのが一般的。
  22. 林檎(リンゴ) — 秋から冬にかけて出回る代表的果物。
  23. 檸檬(レモン) — 酸味と香りが強い柑橘。料理や菓子に広く使われる。
  24. 茸(キノコ) — 秋に多く出るキノコ全般を指す。
  25. 椎茸(シイタケ) — 香りが強く、煮物や焼き物に使われる。
  26. 占地(シメジ) — 小さな房状のキノコ。鍋物などに向く。
  27. 松茸(マツタケ) — 香り高い高級キノコ。秋の味覚の王様。
料理・菓子・保存食
  1. 石狩鍋 — 鮭と野菜を味噌仕立てで煮込む北海道の郷土料理。
  2. 菊鱠 — 菊の花びらを散らした魚のなます。
  3. 茸汁 — 様々な茸を入れた汁物。
  4. 茸飯 — キノコを炊き込んだご飯。
  5. きりたんぽ — 杵つきご飯を棒に巻き、焼いて鍋に入れる秋田の郷土食。
  6. 栗飯 — 栗をたっぷり入れた秋の炊き込みご飯。
  7. 蕎麦掻(蕎麦湯) — 蕎麦粉を練って作る素朴な料理や、その煮汁。
  8. 吊し柿 — 柿をつるして干した保存食。甘みが凝縮する。
  9. とろろ汁 — すりおろした山芋を加えた汁物。
  10. べったら漬(浅漬大根) — 糀で漬けた甘い大根漬け。
  11. 松茸飯 — 松茸の香りを生かした炊き込みご飯。
  12. 柚子味噌 — 柚子の香りを加えた味噌。田楽や和え物に用いられる。
飲み物・酒
  1. 温め酒 — 身体を温めるための燗酒。
  2. 葛湯 — 葛粉を湯で溶いた、とろみのある温かい飲み物。
  3. 猿酒 — 山葡萄などから自然にできる素朴な酒とされる。
  4. 生姜湯 — 生姜を入れた温かい甘い飲み物。
  5. 新酒 — その年に仕込まれたばかりの酒。
  6. どぶろく(濁り酒) — 滓の残った白く濁った酒。
  7. 紅葉酒 — 紅葉を愛でながら飲む酒、または紅葉を浮かべた酒。
  8. 月見酒 — 月を眺めながら味わう酒。

 

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