9. 道徳・価値観・生き方に関するテーマ
「ウソは悪いことか?」「人を助けるべきか?」といった善悪や正しさについての問いは、正解のない問題に向き合う力を養います。他人と違う価値観を認めながら、自分の考えを深めるトレーニングとして有効なジャンルです。
97. ウソをつくことは絶対に悪いことか?
賛成の意見:
ウソは信頼を失わせ、人間関係を壊す原因になる。正直であることが一番大切。
反対の意見:
人を傷つけないための優しいウソもある。すべてのウソが悪とは限らない。
98. 失敗は悪いことか?
賛成の意見:
ミスを繰り返すと信用を失い、自信もなくなる。失敗しないよう注意すべき。
反対の意見:
失敗から学ぶことで人は成長できる。挑戦の結果としての失敗は大切な経験。
99. 他人と比べることは必要か?
賛成の意見:
自分のレベルを知ることで努力の目標ができる。競争は成長につながる。
反対の意見:
他人と比べると劣等感や無理なプレッシャーが生まれ、自信を失いやすい。
100. 謝ることは負けを認めることか?
賛成の意見:
自分の非を認めるという意味で、立場的に不利になることもある。
反対の意見:
謝ることは勇気ある行動。関係を修復するための大切なステップ。
101. 人のために生きるのは幸せか?
賛成の意見:
誰かの役に立つことで生きがいや喜びが生まれる。感謝されることで自己肯定感も高まる。
反対の意見:
自分を犠牲にして他人に尽くすのは本当の幸せとは言えない。まずは自分を大切にするべき。
102. お金より大切なものはあるか?
賛成の意見:
信頼、友情、健康など、お金では得られない大切なものが人生にはある。
反対の意見:
生活や夢を叶えるにもお金が必要。お金がなければ選択肢も狭まる。
103. 正直者は損をする世の中か?
賛成の意見:
ずる賢い人が得をすることも多く、正直な人が不利になる場面は実際にある。
反対の意見:
最終的には正直な人が信頼され、人間関係やチャンスに恵まれる。
104. 努力すれば夢は必ず叶うのか?
賛成の意見:
努力を続ければ必ず成長でき、夢に近づくことができる。あきらめないことが大切。
反対の意見:
どれだけ努力しても叶わないこともある。現実を受け入れる柔軟さも必要。
105. 人は誰でも変われるのか?
賛成の意見:
意志と努力があれば、考え方も行動も変えることができる。過去は関係ない。
反対の意見:
性格や習慣は簡単には変えられない。変わりたくても変われない人もいる。
106. 他人の幸せを自分の幸せと感じられるか?
賛成の意見:
人の幸せを喜べる心があれば、豊かな人間関係が築ける。共感は人の強さ。
反対の意見:
人の幸せと比べてしまい、自分がつらくなることもある。素直に喜べない場合もある。
107. 誰にでも平等にチャンスはあるのか?
賛成の意見:
時代とともに社会の平等化が進んでおり、本人の努力次第で道は開ける。
反対の意見:
家庭環境や生まれ育った地域によってスタートラインが違う。不公平な現実もある。
108. 「自由」と「わがまま」は違うものか?
賛成の意見:
自由には責任が伴い、他人の権利を尊重する必要がある。わがままとは根本的に違う。
反対の意見:
自由を主張しすぎると、結果的に周囲に迷惑をかける。境界はあいまいになりやすい。
10. 世界と日本の課題・国際問題に関するテーマ
戦争、貧困、人権、SDGsなど、国際的なニュースや社会課題をテーマに取り上げることで、視野を広げ、地球規模で物事を考える力を育てます。世界と日本の違いを学びながら、「今、自分にできることは何か?」を考える出発点になります。
109. 日本はもっと外国人を受け入れるべきか?
賛成の意見:
人口減少が進む中で、多様な人材を受け入れることは経済や文化の発展につながる。
反対の意見:
文化や言葉の違いからトラブルも起きやすい。受け入れ体制が十分でない。
110. 世界平和は本当に実現できるか?
賛成の意見:
過去より戦争の数は減っており、対話や協力が進んでいる。希望を持つことが第一歩。
反対の意見:
国や宗教、価値観の違いから争いは絶えない。完全な平和は理想論にすぎない。
111. 日本はもっと国際貢献すべきか?
賛成の意見:
経済力のある国として、発展途上国への支援などで世界に貢献すべき責任がある。
反対の意見:
まずは自国の問題を解決するべき。他国への支援ばかりでは本末転倒。
112. 日本も積極的に難民を受け入れるべきか?
賛成の意見:
命の危険から逃れてきた人々を助けるのは国際的な人道的責任。多様性の理解も進む。
反対の意見:
社会保障や治安などの課題もある。慎重な判断と準備が必要。
113. 発展途上国への支援は意味があるのか?
賛成の意見:
教育や医療などの支援によって、未来を担う子どもたちの命や可能性が救われる。
反対の意見:
支援が現地の政府の腐敗や依存につながることもある。効果的な支援が難しい。
114. 戦争は絶対に正当化できないか?
賛成の意見:
どんな理由でも命を奪う行為は許されない。対話と平和的解決が第一。
反対の意見:
自衛のためや正義のために武力を使うことがやむを得ない場合もある。
115. SDGsは本当に効果があるのか?
賛成の意見:
世界中で共通の目標を持つことで、協力が生まれ、少しずつでも変化が起きている。
反対の意見:
目標が多すぎて実行が追いついていない。形だけになっている部分も多い。
116. 世界の食料問題は日本にも関係があるか?
賛成の意見:
日本は多くの食料を輸入しており、世界の生産と消費に深く関わっている。
反対の意見:
日本の食料事情は他国と違う。まずは自国のフードロスなどを解決すべき。
117. 環境問題は国境を越えて協力すべきか?
賛成の意見:
地球規模の問題であるため、国を超えて力を合わせることが不可欠。
反対の意見:
国ごとに事情が違い、すべての国が同じように取り組むのは難しい。
118. 日本の技術は世界を救えるか?
賛成の意見:
再生エネルギーや省エネ技術など、日本の技術は高く評価されており、未来の課題解決に役立つ。
反対の意見:
技術だけでは限界があり、世界の問題には政治や文化など多面的なアプローチが必要。
119. 国境はなくすべきか?
賛成の意見:
人やモノの移動が自由になり、経済や文化交流が活発になる。争いも減る可能性がある。
反対の意見:
国の安全や文化を守るためには境界が必要。無秩序になる危険がある。
120. 中学生でも国際問題について学ぶべきか?
賛成の意見:
将来の社会を担う存在として、今のうちから世界の現実を知ることは大切。
反対の意見:
内容が難しすぎて理解しづらい。まずは身近な問題から学ぶべき。
ディベートを通して「考える力」と「伝える力」を育てよう
ディベートは、単に勝ち負けを競うものではなく、「なぜそう思うのか」を深掘りし、他者と意見を交わす中で自分の考えを豊かにしていく力を育てます。
この記事で紹介した中学生向けディベートテーマ120選は、日々の授業や家庭でのコミュニケーション、さらには子育て支援・学習支援の現場でも幅広く活用いただけます。
自分の意見を持つことの大切さ、相手の意見を聞く姿勢の大切さ――
そうした姿勢は、今後の進学や社会での人間関係にも大きな意味を持つはずです。
まずは興味のあるテーマから一つ、ディベートを始めてみませんか?
FAQ よくある質問
ディベートとは何ですか?中学生でもできますか?
ディベートとは、あるテーマについて賛成・反対の立場で意見を述べ合う話し合い活動です。中学生でも取り組みやすく、考える力や伝える力を養う教育的な効果があります。
中学生向けのディベートテーマはどう選べばよいですか?
中学生に適したディベートテーマは、日常生活や学校、SNS、将来のことなど、身近で興味を持ちやすいものが選ばれやすいです。賛否の立場が明確に分かれる内容が最適です。
ディベートを授業で活用するにはどうすればよいですか?
まずはテーマを提示し、生徒に賛成・反対の意見を考えさせます。その後、ペアやグループで意見を交わし、まとめの発表を行う形式がおすすめです。例文があると取り組みやすくなります。
ディベートと話し合い活動の違いとは何ですか?
ディベートは賛成・反対の立場に分かれて論理的に意見を述べる形式です。一方、話し合い活動はより自由な意見交換を重視し、正解を見つけることが目的となる場合もあります。
中学生がディベートで得られる力とは何ですか?
ディベートを通して、論理的思考力、コミュニケーション力、相手を理解する力、自分の考えを伝える表現力が育ちます。これらは進学や将来の社会生活にも役立ちます。
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