「三井財閥」「三菱財閥」「住友財閥」「安田財閥」など、日本の財閥と各財閥に関連した主な企業を一覧にまとめました。
また、3大財閥・4大財閥・10大財閥・15大財閥についてもまとめていますので合わせてご覧ください。
財閥とは
第2次世界大戦終結までの日本における同族支配によるコンツェルン型の巨大な独占企業集団のことをいいます。
三井財閥、三菱財閥、住友財閥、安田財閥など、主として明治時代に形成された旧財閥と、日産コンツェルン、理研コンツェルン、中島コンツェルンなど、満州事変以降の重化学工業の発展とともに繁栄した新興財閥とがあリます。
家族制度的組織による同族支配のもとに、持株会社や銀行などを中心として主要な経済部門のすべてにわたり多角的経営を行なった。
また、国家権力と密接に結びつき、戦前・戦中の日本経済に多大な影響を及ぼしたが、戦後 連合国総司令部(GHQ)により、日本経済の非軍事化と民主化の重要な一環として解体された。
しかし、1997年の独占禁止法の改正により純粋持株会社の設立が許可されたため、財閥で有った企業同士は企業グループとして再度集結を行うようになりました。
日本の財閥の一覧
様々な企業が吸収・合併・分離・解体を繰り返している為、別々の財閥でも、流れを汲む企業が同じことが多くあります。
三大財閥
三井財閥(みつい)
江戸時代に、質屋・酒屋を生業とする越後屋と、呉服・両替を生業とする三井が発端で、三井越後屋(三越)を源流とする。GHQによる財閥解体後は、現在の三井グループに受け継がれる。
IHI、イビデン、宇徳、王子製紙、三井化学、三井共同建設コンサルタント、三井金属鉱業、三井住友海上、三井住友建設、中央三井アセット信託銀行、三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友ファイナンス、三井精機工業、三井製糖、三井石油、三井造船、三井デザインテック、三井物産、三井不動産、三井ホーム、三越伊勢丹、カネカ、極東石油、サッポロビール、サントリー、JA三井リース、商船三井、昭和飛行機、住友三井オートサービス、太平洋セメント、ダイセル化学工業、東亞合成、TBS、東芝、東洋エンジニアリング、東レ、西日本電線、トヨタ自動車、日本製鋼所、日本製紙、日本製粉、ファースト・ファシリティーズ、フジクラ、富士フイルム、三国コカ・コーラボトリング、三井海洋開発 etc.
三菱財閥(みつびし)
岩崎弥太郎が明治時代に、政商として得た利益を元に築かれた。GHQによる財閥解体後は、現在の三菱グループに受け継がれる。
三菱化学、三菱地所、三菱自動車工業、三菱重工業、旭硝子、キリンビール、東京海上日動、ニコン、日本郵船、明治安田生命、三菱鉱石輸送、三菱商事、三菱製鋼、三菱電機、三菱東京UFJ銀行、三菱ふそう、三菱マテリアル、三菱レイヨン、三菱電線工業、アイ・ティ・フロンティア、アストモスエネルギー、キャタピラージャパン、大日本塗料、東洋製作所、三菱食品 etc.
住友財閥(すみとも)
平氏を祖先に持つ住友家が室町時代以降に、富士屋の屋号で薬販業を行い、また泉屋の屋号で銅吹を行ったことを礎に、江戸時代には、銅山経営・銅精錬業・貿易商・両替商などを行って築き上げた。GHQによる財閥解体後は、現在の住友グループに受け継がれる。
住友大阪セメント、住友金属鉱山、住友金属工業、住友軽金属工業、住友精密工業、住金物産、住友化学、三井住友銀行、SMBCフレンド証券、住友製薬、住友ベークライト、住友重機械工業、住友建機、住友電気工業、住友電設、住友ゴム、日新電機、明電舎、日本板硝子、住友林業、住友不動産、住友商事、三井住友建設、三井住友海上、日本総合研究所、住友信託銀行、住友生命 etc.
四大財閥(三大財閥を含む)
安田財閥(やすだ)
安田善次郎が明治時代に、幕府の御用両替を軸に巨利を得て築かれた。GHQによる財閥解体後は、現在の芙蓉グループに受け継がれる。
沖電気工業、損害保険ジャパン、帝国繊維、東京海上日動、みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、芙蓉総合リース、太平洋セメント、東邦テナックス、明治安田生命、安田不動産、みずほフィナンシャルグループ、東亜建設工業、ニチレイ、日産自動車、日本水産、日油、日立製作所、サッポロビール、東武鉄道、日清製粉、日清紡績、日本精工、オカモト、クレハ、丸紅、京浜急行電鉄、ニッタン、ヤマハ etc.
十大財閥(四大財閥を含む)
鮎川財閥(あゆかわ)
大正時代、鮎川義介が経営不振となった久原財閥を引き継いだによって誕生。別名を日産コンツェルンという。GHQによる財閥解体後は、現在の春光グループ(日産・日立グループ)に受け継がれる。
日産自動車、日産フィナンシャルサービス、カルソニックカンセイ、日産クリエイティブサービス、鬼怒川ゴム工業、日産プリンス、新明和工業、日立モバイル、日立ソフトウェアエンジニアリング、日立ビジネスソリューション、日産化学工業、日産物流、NKSJホールディングス、損害保険ジャパン、JXホールディングス、タツタ電線、東邦チタニウム、日鉱不動産、日本タンカー、日本水産、日水製薬、太洋日産自動車、日産レンタカー、日立製作所、日精、日立メディコ、日立プラントテクノロジー、日立物流、日立ビルシステム、日立建設設計、日立保険サービス、日立工機、日立産機システム、日油、ニチレイ、日立造船、日立金属、日立電線、日立化成工業、日立エレクトロニクス、UDトラックス(旧日産ディーゼル)、日立建機、日立キャピタル、日産車体 etc.
浅野財閥(あさの)
浅野総一郎が明治時代に、コークス販売で成功、渋沢財閥の支援を得ながら設立された。GHQによる財閥解体後は、安田財閥系の芙蓉グループに合流した。
太平洋セメント(旧浅野セメント)、住友金属工業、丸紅、日本カーリット、JFEエンジニアリング、東亜建設工業、日の出興業、北海道工業、順安鉱業、台湾地所建物 etc.
古河財閥(ふるかわ)
明治時代に古河市兵衛が、銅山における鉱山開発事業の成功を経て、事業を多角化・近代化させ築いた。GHQによる財閥解体後は、現在の古河グループに受け継がれる。
古河機械金属、古河林業、ミハル通信、正電社、旭電化工業、横浜ゴム、富士電機ホールディングス、富士物流、富士通、ファナック、新光電気工業、古河産機システムズ、古河ケミカルズ、東亜ペイント、古河電気工業、古河電池、古河産業、古河物流、日本軽金属、朝日生命保険、みずほコーポレート銀行、みずほ銀行、みずほ証券、損害保険ジャパン etc.
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