仲冬
魚介類
- 鯨(くじら) — 冬に脂がのった身が重宝されてきた。
- 潤目鰯(うるめいわし) — 目が潤んで見えるのが名の由来とされる、冬のいわし。
- 鱈(たら) — 冬を代表する魚で、鍋にすると身の良さが引き立つ。
- 金目鯛(きんめだい) — 脂のりがよく、煮つけで好まれる。
- 氷魚(ひお) — 稚魚の総称で、冬の珍味として扱われる。
- 鮪(まぐろ) — 冬はとろの味が最も乗る季節とされる。
- 睦(むつ) — 冬の深海魚。焼き物に向くとされる。
- 海鼠腸(このわた) — なまこの腸を塩辛にした、高級珍味。
- ズワイガニ(ずわいがに) — 冬の王者とも呼ばれる蟹。
- 鱈場蟹(たらばがに) — 大型で身が詰まり、食べごたえがある蟹。
- 海鼠(なまこ) — 冬に身が締まり、いっそうおいしくなるといわれる。
果物・野菜・冬野菜
- 金柑(きんかん) — 甘酸っぱさがうれしい冬の果物。
- 朱欒(ざぼん) — 大ぶりの柑橘で、冬の贈り物にもされてきた。
- 青硬采(ちんげんさい) — 冬に甘みが増しやすい青菜。
- 冬至南瓜(とうじなんきん) — 冬至に食べ、無病息災を願うならわしの南瓜。
- 冬苺(ふゆいちご) — 冬に実る野生の苺。
- 冬菜(ふゆな) — 冬に採れる青菜を広く指す呼び名。
- 冬野菜(ふゆやさい) — 冬が旬となる野菜の総称。
- 冬林檎(ふゆりんご) — 冬に食べ頃を迎え、おいしさが増すとされる林檎。
- 蜜柑(みかん) — 冬の果物の代表。こたつのお供としてもおなじみ。
冬の料理・鍋・保存食・行事食
- おでん(おでん) — 冬の屋台の定番。だいこん・たまご・ねりものなどをじっくり煮ふくめる。
- 粕汁(かすじる) — さけかすを溶かして作る、体の芯から温まる汁物。
- 蕪汁(かぶじる) — かぶの甘みをいかした、口あたりのやさしい汁物。
- 鯨汁(くじらじる) — くじら肉を用いる冬の汁物で、土地の記憶とともに受け継がれてきた味。
- 薩摩汁(さつまじる) — 根菜と肉を合わせて煮る、かごしまの郷土の汁。
- 三平汁(さんぺいじる) — ほっかいどうで親しまれる、しおざけを使う冬の汁物。
- 塩鮭(しおざけ) — 塩でしめて保存性を高めた、冬の常備の食。
- じぶ煮(じぶに) — いしかわの郷土料理。かも肉などをとろみのある汁で煮含める。
- 聖菓(くりすますけーき) — くりすますに合わせて食べる、西洋由来の冬の甘味。
- 雑炊(ぞうすい) — 体を温めるご飯料理。鍋のあとに食べる締めとしても定番。
- 沢庵漬(たくあんづけ) — だいこんを干してから漬ける、冬の常備の漬物。
- ちり鍋(ちりなべ) — たらなどの白身魚を主に煮る、澄んだ味わいの鍋。
- 冬至粥(とうじがゆ) — 冬至に食べる小豆粥で、無事を願う気持ちが重なる。
- 年越蕎麦(みそかそば) — おおみそかに食べる行事食。別名に「みそかそば」がある。
- 納豆汁(なっとうじる) — 納豆を入れる、とうほく地方の冬の汁物。
- 鍋焼(なべやき) — 土鍋で煮込みながら食べる冬の麺類。
- 葱鮪(ねぎま) — まぐろとねぎを合わせる鍋物。寒い時期にうれしい組み合わせ。
- 濃餅汁(こいもちじる) — もちを入れた、こくのある汁物。
- 乾鮭(からざけ) — さけを風乾して仕上げた保存食で、日持ちがよい。
- 干菜(ほしな) — 野菜を干して保存する、冬のくらしの知恵。
- 干菜汁(ほしなじる) — 干した野菜を使う汁物で、乾物ならではの旨みが出る。
- 干菜湯(ほしなゆ) — 干菜を煮て作る温かな汁で、素朴な味わいが身にしみる。
- 闇汁(やみじる) — 残り物や手元の材料を合わせて作る汁物。
冬の酒・飲み物
- 熱燗(あつかん) — 寒い季節にうれしい、温めた日本酒。
- 姜酒(しょうがざけ) — しょうがを加え、体が温まるよう工夫した酒。
- 卵酒(たまござけ) — 酒に卵を溶いて作る、滋養を意識した飲み物。
- 寝酒(ねざけ) — 寒い夜、眠りにつく前に口にする酒のならわし。
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