月にまつわる古語・雅語一覧 61種類|名月から有明まで、美しい月の言葉

月にまつわる古語・雅語一覧 61種類|名月から有明まで、美しい月の言葉 言葉
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8. 月日・季節感・ことばの余韻

  1. 光陰(くゎういん)
    歳月、月日。光は太陽、陰は月を指し、日々の流れを天体に重ねた言い方。
  2. 朔日(ついたち)
    月の第一日。月が改まる気配を“暦のはじまり”として呼ぶ語。
  3. 忌月(きづき)
    死者の命日のある月(祥月)。暦の中に、悼みの時間を置く言い方。
  4. 立たむ月(たたむつき)
    来月、この次の月。まだ来ない月を、言葉だけ先に置く呼び方。
  5. 果ての月(はてのつき)
    (用法により)陰暦十二月の別名、または法要のある月を指すことがある。年の端や、区切りの時期を含む名。
  6. 花月(くゎげつ)
    花と月。美しい風物を二つ並べ、自然美そのものを指すような響きがある。
  7. 雪月花(せつげつくゎ)
    雪・月・花。四季の美を代表させる言い回しで、景の格調を高める。
  8. 澄み渡る(すみわたる)
    (月や空が)曇りなく澄む。月光が隅々まで届くような清澄さを表す語。

月の言葉を知ると、夜の景色が変わる

月を表す古語や雅語は、難しい知識のための言葉ではありません。
夜を眺めるとき、文章を書くとき、名前を考えるとき。
そっと添えるだけで、情景の奥行きが静かに広がります。

満月だけでなく、出るのを待つ月、消えゆく月、見えない月。
そうした細やかな違いに名前を与えてきた日本語の感覚は、今も自然に寄り添っています。

 

FAQ よくある質問

月にまつわる古語・雅語にはどんなものがありますか?

日本語には、月そのものを指す言葉だけでなく、月の出る時刻、満ち欠け、季節や行事と結びついた古語・雅語が多くあります。
たとえば、満月を表す「望月」、明け方まで残る月を指す「朝月夜」、月光を表す「月影」、名月を意味する「明月」などがあります。これらは和歌や物語の中で、情景や心情とともに使われてきました。

名月と明月の違いは何ですか?

「名月」は、主に陰暦八月十五夜の月を指す言葉で、月見の対象として特別に美しい月を意味します。
一方「明月」は、澄みきって明るく輝く月を表す語で、名月と同義で使われることもありますが、月光の清らかさや明るさそのものに重きが置かれます。

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