月にまつわる古語・雅語一覧 61種類|名月から有明まで、美しい月の言葉

月にまつわる古語・雅語一覧 61種類|名月から有明まで、美しい月の言葉 言葉
スポンサーリンク
スポンサーリンク

5. 月相(かたちで捉える月)

  1. 新月(しんげつ)
    月のはじまりの月。細い月の姿を指すこともあり、“立ち上がる初めの気配”がある。
  2. 上弦(じゃうげん)
    新月から満月へ向かう半月。夜の早い時間に見やすい、若い光の月。
  3. 下弦(かげん)
    満月から欠けていく半月。夜更けから明け方にかけて見えることが多い。
  4. 片割れ月(かたわれづき)
    半分(またはそれ以上)欠けた月の総称。半月の呼び名として古くから用いられる。
  5. 弓張り月(ゆみはりづき)
    上弦・下弦のような、弓に弦を張った形に見える月。張りつめた曲線の印象が残る。
  6. 望月(もちづき)
    満月。くもりのない光が“満ちる”ことを、そのまま名にした呼び方。

6. 名月・月見の行事の語

  1. 十五夜(じふごや)
    旧暦八月十五夜の月。中秋の名月として、とくに月見にふさわしい夜とされる。
  2. 名月(めいげつ)
    旧暦八月十五夜の月の呼び名。澄んだ月を讃える語として広く用いられる。
  3. 芋名月(いもめいげつ)
    十五夜の月。里芋などを供える風習に寄り、暮らしの実りを月に結びつけた呼び名。
  4. 豆名月(まめめいげつ)
    旧暦九月十三夜の月。枝豆や栗を供える風習とも結びつき、“後の月”として愛でられる。
  5. 十三夜(じふさんや)
    旧暦九月十三日の夜、またその月。十五夜に次ぐ名月として語られることが多い。
  6. 名残の月(なごりのつき)
    夜明け方に残る月(残月・有明の月)を指し、また九月十三夜の月を指す場合もある。余韻を名に留めた言い方。
  7. 月見(つきみ)
    月を眺めて味わうこと。とくに十五夜・十三夜の観月に結びつく。
  8. 良夜(りゃうや)
    月の美しい夜。とくに名月の夜を指すことがあり、“よい夜”の響きがそのまま残る。
  9. 芋明月(いもめいげつ)
    「芋名月(いもめいげつ)」の別表記として見かける形。十五夜の月を、里芋を供える風習と結びつけて呼ぶ。。

7. 月の世界・伝承の気配を帯びる語

  1. 月の都(つきのみやこ)
    月の世界の都、またはそこにある宮殿。かぐや姫伝承の場としても知られる。
  2. 月の桂(つきのかつら)
    月に生えるとされる桂の木。月を“ただの天体”ではなく、物語の世界へ寄せる言い方。
  3. 雲路(くもぢ)
    雲の中の道。月や鳥が通ると想像される“見えない通い路”を示す語。
  4. 月の顔(つきのかほ)
    月の表(おもて)。月の光や面影を“顔”として捉え、見つめる視線を含む言い回し。
  5. 闇の夜(やみのよ)
    月のない闇夜。光の欠落そのものを、夜の質として名づける語。
  6. 桂(かつら)
    中国の伝説で、月の世界に生えているとされる木。月を神話的・異界的に捉える象徴として語られる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました