日本の女神の美しい名前一覧 58柱|ご利益・意味・神話の物語

日本の女神の美しい名前一覧 58柱|ご利益・意味・神話の物語 言葉
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8. 祓い・浄化・鎮魂の女神(5柱)

心身の穢れや災厄を祓い、悲しみや未練をやわらげてくれる女神たち。 大祓詞や『古事記』の禊ぎの場面などに登場し、川の流れや祭祀、調停の力を通じて 「もう一度やり直すためのリセット」をもたらす存在として信仰されてきました。

  1. 瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)

    大祓詞に登場する祓戸四神の第一の女神で、川の瀬に坐し、人々の罪や穢れを急流に乗せて 大海原へ流し去る役目を担うとされます。
    古くから水そのものに宿る浄化と再生の力を体現する女神とされ、 「心身の浄化」「厄除け」「運気のリセット」といったご利益が語られます。
    滝や川などの水辺に祀られることが多く、溜めこんだ疲れやネガティブな感情を いったん水にゆだねて手放したいときに、ご縁を感じて参拝される女神です。

  2. 速佐須良比売(はやさすらひめ)

    祓戸四神の一柱で、瀬織津姫たちが集めた穢れを「さすらい去らせる」、すなわち 遠くへ追いやり二度と戻らないようにする役割を持つと解釈される女神です。
    神名の「さすら」は、漂い去る・流れ去るというイメージとも結びつけられ、 災厄や悪縁、心のわだかまりを遠ざける働きがあると考えられてきました。 現代では「厄災退散」「執着やトラウマを手放したいとき」に力を授けてくれる 祓いの女神として紹介されることが多く、見えない重荷を下ろしたい場面で 祈りを向けられる存在です。

  3. 菊理姫命(くくりひめのみこと)

    白山信仰の主祭神・白山比咩大神と同一視される女神で、『日本書紀』の一書では 黄泉比良坂でイザナギとイザナミの間に現れ、何事かを語って二柱のあいだを 「くくる(結び直す)」役割を果たしたと伝えられます。
    神名に含まれる「くくり」は、結ぶ・まとめるという意味に通じるとされ、 古くから「和合・仲裁・調停」の神、さらには「水の神」としても信仰されてきました。
    人間関係のもつれを整えたいとき、夫婦や家族の絆を結び直したいとき、 自分の内側の矛盾や迷いを整理したいときに、縁を優しく整えてくれる女神として、 「縁結び」「良縁・復縁」「人間関係の浄化・調和」といったご利益が語られています。

  4. 伊豆能売(いづのめ)

    『古事記』の禊ぎの場面で、イザナギの穢れから生まれた禍津日神二柱に続き、 その禍(まが)を「直す」ために生まれた三柱(神直毘神・大直毘神・伊豆能売)の 一柱とされる女神です。
    神名は「厳しく清浄な女」を意味すると解釈されることがあり、 穢れをすすぎ清める女神、あるいは禊や祭祀を執り行う巫女的存在と考えられてきました。
    災厄を転じて福とする「言直し・和し」の力とも結びつけられ、 物事の立て直し、失敗からのリカバリー、環境や心のリセットを願うときに 力を借りたい浄化と再生の女神といえます。

  5. 持子神(もちこ)/子持神(こもちのかみ)

    上野国(現在の群馬県)子持山の信仰とともに伝わる女神で、『神道集』の 「上野国児持山之事」では、子持御前(児持御前)が諸神の力を得て活躍したのち、 児持山大明神として顕現したと語られます。
    子持山山腹に鎮座する子持神社は、古くから子授け・安産・子育ての守護神として 厚い信仰を集めており、社伝や縁起類には、地域の山岳信仰と結びついた 女神的存在「子持明神」の姿がうかがえます。
    今日では「子授け・安産・子どもの健やかな成長」を祈る山の女神として知られますが、 火山・山岳の霊威を背景にもつことから、地域を守護し、災難を祓い鎮める働きを 持つ存在としても受けとめられてきました。山の神としての厳しさと、 母神としての優しさをあわせ持つ守護的な女神といえるでしょう。

 

 

自分に合う女神を見つけよう

本記事では、日本の女神たちの名前とご利益を、「太陽・水・大地・季節・恋愛・豊穣・芸能・浄化」といったテーマごとに整理しました。どの女神も、昔の人びとが自然や暮らし、感情の揺れをじっと見つめ、その背後に感じた力をていねいに言葉にした存在です。 恋愛や縁結びを願うとき、仕事や金運を整えたいとき、心を浄化してもう一度やり直したいとき──「日本の女神 名前一覧」を手がかりに、自分の悩みや願いに近い女神をひと柱選んで、そっと名前を呼んでみてください。「日本の神様 女神 ご利益」を知ることは、外側の誰かに頼るというより、あなた自身の内側にある強さや優しさを思い出すことにもつながります。 気になる女神がいたら、その神を祀る神社を調べて参拝してみるのも良いでしょう。美しい神話の名称や物語は、パワースポット巡りや御朱印集め、日々の小さな祈りの時間を、静かで豊かなものにしてくれます。この一覧が、あなたと女神たちとのご縁を結ぶ、やわらかな入口となりますように。

 

FAQ よくある質問

日本の女神にはどんな種類がありますか?

日本の女神には、太陽や光をつかさどる「天照大神」や稚日女尊、水や海を守る宗像三女神(多紀理毘売命・多岐都比売命・市杵嶋姫命)、大地や山・火山を司る白山比咩神や浅間大神、春や花・季節の移ろいを象徴する木花之佐久夜毘売や佐保姫、恋愛・縁結びや家族運を見守る櫛名田姫や須勢理毘売命、浄化や祓いを行う瀬織津姫命や菊理姫命など、役割ごとに多彩な神様がいます。自分の願いごとに近い分野の女神を知ると、神社選びや祈りの方向性が分かりやすくなります。

恋愛運や縁結びにご利益がある日本の女神にはどんな女神がいますか?

恋愛運や縁結びを願うときに信仰される日本の女神としては、スサノオに守られた「櫛名田姫」、試練を共に乗り越える伴侶を象徴する「須勢理毘売命」、神武天皇の母で良縁と家族運を守る「玉依姫命」、自己犠牲の深い愛で知られる「弟橘比売命」、多くの求婚者の中から自分で相手を選んだ「八上比売命」などが挙げられます。出会いだけでなく、「大切にされる関係」「長く続く絆」を願う人にも向いた女神たちです。

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