日本の女神107柱一覧||太陽・水・大地・縁結びなど名前・特徴などを紹介

日本の女神80柱一覧||太陽・水・大地・縁結びなど名前・特徴などを紹介 言葉
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天棚機姫神(あまのたなばたひめ)

天上の織女として知られる女神。
織物・裁縫を司り、「織姫」ともつながる星物語の起源にも重なる存在。

 

栲幡千千姫命(たくはたちぢひめ)

「栲幡(たくはた)」という織物に由来する名を持つ女神。
布の美しさ・織文様の精巧さを表し、繊細な工芸の象徴とされる。

 

石凝姥命(いしこりどめ)

鏡を作ったことで知られる金属工芸の女神。
アマテラスの天岩戸神話において重要な役割を担い、鋳造や鏡作りの守護神として伝わる。

 

綾門日女命(あやとひめ)

「綾」=文様・織りの美を象徴する女神。
繊細な図柄や工芸の美意識と深く関わる存在。

 

金屋子神(かなやこ)

鉄や金属加工を司る女神。
鍛冶・製鉄の守護神として職人に厚く信仰され、刀剣づくりを導く存在でもある。

 

8. 祓い・境界・鎮魂を司る女神

人は生きている限り、目に見える世界と見えない世界のはざまで揺れ動きます。
不安や迷いが重く感じるとき、境界を守り、流れを整え、心を清める力を象徴してきたのが「祓い」の女神たちです。

古代の人々は、
“穢れを祓い流す水の力”
“場所を守る見えない結界”
“死者への静かな慈しみ”
といった概念を、霊的な女神の働きとして捉えていました。

このカテゴリに並ぶ女神たちは、
浄化・調停・鎮魂・結界 という気配を帯び、
心や空間を軽く整える象徴として信じられてきた存在です。

 

菊理姫(くくりひめ)

黄泉比良坂でイザナギとイザナミの間を調停した女神。
「くくる(結ぶ)」力を持ち、縁の調整や和解・浄化の象徴として信仰される。

 

泣沢女神(なきさわめ)

亡き人を悼み涙を流す女神。
その涙は鎮魂と清めの力を持ち、静かに死者を慰める女神として語られる。

 

神屋楯比売(かむやたてひめ)

「楯(たて)」を名に持つ守護の女神。
災いや悪しきものを寄せつけず、家や土地を守る結界の力を象徴する存在。

 

速佐須良比売神(はやさすらひめ)

穢れや災いを“速やかに”祓い除ける力を持つ女神。
離れていく「さすらい」の性質を象徴し、厄除けや浄化の神として祀られる。

 

瀬織津姫命(せおりつひめ)

急流に宿る強い浄化力を司る水の女神。
祓戸四神の一柱で、あらゆる穢れを水に乗せて流す祓いの中心的存在。

 

9. 土地・地域・地名にまつわる女神たち

大地には、それぞれの土地ごとに古い記憶や独自の気配が宿っています。
山・川・里・島――土地の姿そのものが「神のすがた」とされ、
地域の文化や歴史と深く結びついた女神たちが生まれてきました。

地名に残る音の響きは、その土地を見守ってきた霊力の証でもあります。
旅をすれば、その地にふさわしい神がいるように、
暮らせば、その地域の守り手が共に歩むと信じられてきました。

このカテゴリでは、土地の由来・地域の自然・文化の根源
と結びつく女神たちを紹介します。

その名前を知ることで、
日本の各地に流れる“土地の霊性(スピリット)”がより鮮やかに感じられるでしょう。

 

奴奈川姫(ぬながわひめ)

越国の名姫として知られ、豊かな土地の恵みと良縁を象徴する女神。
大国主との伝承で語られる、地域の守護者。

 

日売神(ひめがみ)

全国の「姫神神社」に祀られる汎称的な女神。
地名と深く結びつき、土地そのものの霊力を象徴する存在。

 

吾田媛(あたひめ)

地域の地名・氏族と関わりの深い姫神。
婚姻神としての伝承も持ち、土地の繁栄を見守る守護神。

 

刺国若比売(さしくにわかひめ)

地名「刺国(さしのくに)」に由来する女神。
その土地の自然・文化を治め、守る霊的存在として伝わる。

 

丹生都姫(にうつひめ)

「丹生」という地名に宿る水の霊を象徴し、
土地と水源を守る女神として広く祀られてきた存在。

 

伊古奈比咩(いこなひめ)

伊豆の土地神。
島や海辺の自然を象徴し、地域の霊力と結びつく女神。

 

伊豆能売(いづのめ)

伊豆の自然・温泉・地形と関わる女神。
地名由来の姫神として地域の守りを象徴する。

 

伊豆那姫命(いづなひめ)

土佐の産土神(うぶすながみ)。
その地の生活と成長を見守る土地神として伝わる。

 

比佐津媛(ひさつひめ)

「比佐津」という地名に結びつく女神。
土地の安定と繁栄を象徴し、地域に根ざした信仰を集める。

 

登美夜毘売(とみやびめ/みかしきやひめ)

奈良・登美の地に深い縁を持つ女神。
地域の霊力や文化を象徴し、地名の成り立ちと関わる存在。

 

大野手比売(おおぬでひめ)

『古事記』で小豆島の別名として登場する女神。
銅鐸信仰とも結びつき、土地の豊かさと霊力を象徴する。

 

阿陀加夜努志多伎吉比売命(あだかやぬしたききひめ)

島根・出雲郷と関係する女神。
古い地名伝承を持ち、土地の成長と生活を守る神格。

 

肥長比売(ひながひめ)

肥沃な土地「肥長」に由来する女神。
農耕と繁栄を象徴し、地域の自然と人々の生活をつなぐ存在。

 

八坂刀売神(やさかとめ)

諏訪大社の祭神・建御名方神の妃神。
土地の浄化と生活の安定を守る、地域色の強い女神。

 

10. 外来・習合の女女神

日本の信仰は、古来の神々だけで成り立っているわけではありません。
海を渡って伝わった異国の神々や、仏教とともに紹介された女神が、
日本の風土と混ざり合い、独自の姿へと変化して受け継がれてきました。

「習合(しゅうごう)」とは、異なる信仰が溶け合い、新たな神格が生まれる現象のこと。
そこには、時代ごとの祈りや願いが重なり合い、
“文化が共鳴して、新しい神を創り出す”
というとてもスピリチュアルな背景があります。

このカテゴリでは、
外来の神が日本化した姿・神仏習合によって誕生した女神
たちを取り上げ、その魅力と象徴をまとめていきます。

 

弁才天(べんざいてん)

インドのサラスヴァティーが日本で変化した姿。
水・芸能・言語・財宝を司り、宗像三女神と習合して多彩な福徳を授ける女神として信仰されている。

 

吉祥天(きっしょうてん)

インドのラクシュミーに由来し、日本で幸福・美・繁栄の象徴となった女神。
良縁・富・美しさをもたらす存在として、古くから民間でも親しまれてきた。

 

摩利支天(まりしてん)

光や陽炎を象徴するインド由来の女神。
「見えず・傷つかず」という守護力を持ち、武士から強く信仰された守りの神格。

 

鬼子母神(きしもじん)

インドのハーリーティーを元とする女神で、日本では“子どもの守り神”として広く信仰される。
かつては子を奪う鬼女であったが、改心し、母性と保護の象徴となったと伝えられる。

 

 

日本の女神が伝えてくれること

日本の女神たちは、
太陽の光、水の流れ、大地の恵み、芸の心、縁を結ぶ力、そして心を浄めるはたらきなど、
それぞれが象徴する世界を通して、私たちが自然と共に歩んできた歴史と深く結びついています。

今回紹介した女神の中に、
あなたの心とそっと共鳴する存在がひとりでも見つかっていれば、とても嬉しく思います。

その名前の響きや象徴が、
これからの創作や名前選び、あるいは日々の過ごし方に、
静かな道しるべのように寄り添ってくれますように。

 

FAQ よくある質問

日本の女神にはどんな種類がありますか?

日本の女神は、天照大神・稚日女尊・市杵嶋姫・櫛名田姫・伊耶那美命など、自然や生活と深く結びつく多様な神格がいます。本記事では、太陽・水・大地・縁結び・芸能・浄化などの10カテゴリに分けて107柱を紹介しています。

縁結びや恋愛に関係する女神にはどんな名前がありますか?

縁結びでは、櫛名田姫・弟橘比売命・玉依姫・須勢理毘売命などが有名です。恋愛や良縁、家庭運に関わる神話を持つため、名前の意味と合わせて知ると理解が深まります。

浄化や厄除けに関わる女神は誰ですか?

瀬織津姫・速佐須良比売神・菊理姫・神屋楯比売などが浄化や祓いを司る女神です。水の流れや境界を象徴し、災いを払い清める存在として信仰されてきました。

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