7. 自由・権利・責任を考えるテーマ
「自由とは何か」「子どもにどこまで責任があるのか」といったテーマは、思考力を高めるだけでなく、社会の一員としての意識を育てるうえで大切です。小学生にも伝わる言葉と設定で、自分の言動や選択について深く考えるきっかけを提供します。権利と義務のバランスを意識する態度が自然と養われます。
61. 子どもにも「自由に決める権利」はあるべきか?
- 賛成の意見:
自分のことを自分で決めることで責任感が育つし、自立の第一歩になる。 - 反対の意見:
まだ判断力が足りないこともあるから、大人が守ってあげることが必要な場面もある。
62. ルールよりも自由を大切にすべきか?
- 賛成の意見:
自由があるからこそ自分らしく生きられる。ルールにしばられすぎると窮屈に感じる。 - 反対の意見:
自由ばかりを大事にすると、わがままになったり他人に迷惑をかけることもある。ルールも大切。
63. 子どもが何にお金を使うかは自由に決めてよいか?
- 賛成の意見:
自分で使い道を考えることで、お金の大切さや計画性が身につく。失敗から学べることもある。 - 反対の意見:
無駄づかいをしてしまったり、よくないものに使うこともあるから、大人の助けが必要。
64. 自分のことは自分で最後までやるべきか?
- 賛成の意見:
最後までやりきることで、自信がつくし、周りの人にも信頼されるようになる。 - 反対の意見:
困ったときは助けを求めることも大事。1人でがんばりすぎると心がつかれてしまう。
65. 責任を持つことは自由の対価(たいか)であるか?
- 賛成の意見:
自由にはそのぶんの責任がある。やりたいことをするなら、その結果も自分で引き受けるべき。 - 反対の意見:
子どもにとってはまだ責任が重すぎることもある。大人と一緒に考えていけばいい。
66. 人のために自由をゆずることは大切か?
- 賛成の意見:
ゆずり合うことでみんなが気持ちよく過ごせる。思いやりの心が大切。 - 反対の意見:
いつも自分ががまんしてばかりだとストレスになる。自分の気持ちも大切にすべき。
67. 自分の考えは最後までまげるべきでないか?
- 賛成の意見:
強い信念を持つことは大切。他の人の意見に流されず、自分らしさを守れる。 - 反対の意見:
人の話を聞いて考えが変わることもある。柔らかい心も大切。
68. 子どもにも「やっていいこと・いけないこと」を決める力があるか?
- 賛成の意見:
学校や家庭で学んできたことをもとに、自分で判断する力は子どもにもある。 - 反対の意見:
まだ知らないことも多いから、大人の助けやアドバイスが必要なことが多い。
69. 他人の自由をうばっても、自分が幸せになれるならそれでいいか?
- 賛成の意見:
※(例外的に)考えられるとすれば、「戦いの場」や「スポーツの世界」など、競争が前提の世界ならそういう考え方もある。 - 反対の意見:
他人を苦しめて得た幸せは本当の幸せではない。人の自由を大切にすることが自分の幸せにもつながる。
70. 大人と子どもの「自由」は平等であるべきか?
- 賛成の意見:
年齢に関係なく、一人の人間として考えや選択を尊重されるべき。子どもの意見も大切。 - 反対の意見:
大人には責任や経験がある分、自由も広い。子どもには守られるべき立場もある。
8. 食べ物や健康に関するテーマ
「好ききらいは悪いこと?」「朝ごはんを食べないのはダメ?」など、毎日の生活に直結した食や健康のテーマは、ディベートへの参加ハードルが低く、どの学年でも取り組みやすいジャンルです。食育や生活習慣の見直しにもつながり、実用的かつ教育的な議論が可能になります。
71. 朝ごはんは毎日食べるべきか?
- 賛成の意見:
頭がすっきりして、集中力が上がる。体にもよく、健康的な1日のスタートになる。 - 反対の意見:
朝は食べられない体質の人もいる。無理に食べるより、自分に合った生活リズムを大切にすべき。
72. おやつは1日1回に決めるべきか?
- 賛成の意見:
食べすぎると虫歯や肥満のもとになる。時間や量を決めることで健康を守れる。 - 反対の意見:
運動した後や、お手伝いのごほうびなどで複数回でもよい。ルールよりも状況に応じた判断が大事。
73. 好き嫌いはなくすべきか?
- 賛成の意見:
いろいろな栄養をバランスよくとれるようになる。苦手なものにチャレンジすることも大事。 - 反対の意見:
無理して食べると体調が悪くなることもある。苦手なものは少しくらいあってもよい。
74. 食事中はテレビを見ないほうがよいか?
- 賛成の意見:
よくかまずに食べたり、家族との会話が減ったりする。食べる時間に集中すべき。 - 反対の意見:
テレビを見ながら食べることでリラックスできる。家族で一緒に楽しむ時間にもなる。
75. ファストフードは月に1回までにするべきか?
- 賛成の意見:
脂っこいものや塩分が多く、健康によくない。食べすぎをふせぐためにルールが必要。 - 反対の意見:
たまに食べるなら問題ない。楽しみの1つとして、がまんしすぎなくてもよい。
76. 食べ物を残すのはわるいことか?
- 賛成の意見:
食べ物は命からできている。むだにしない気持ちをもつことが大切。 - 反対の意見:
体調が悪いときや、どうしても苦手なときは無理して食べないほうがよい。
77. 給食で全員が同じものを食べるのはよいことか?
- 賛成の意見:
平等でみんなが同じ経験ができるし、好き嫌いも減っていく。 - 反対の意見:
アレルギーや食の好みに配慮してもいい。選べるメニューがあってもよいのではないか。
78. 食べることは健康とどれくらい関係しているか?
- 賛成の意見:
バランスのよい食事が体づくりや病気の予防につながる。毎日の食事が大事。 - 反対の意見:
食事だけでなく、運動や睡眠も関係している。食べ物だけに注目しすぎない方がよい。
79. 子どもでも食べ物を選ぶ権利があるか?
- 賛成の意見:
自分の体のことは自分がよくわかっている。食べたいもの・食べたくないものを伝えるのは大事。 - 反対の意見:
健康や成長を考えると、大人のアドバイスにしたがうほうがよいこともある。
80. お弁当と給食、どちらがよいか?
- 賛成の意見(お弁当派):
自分の好きなものを入れられて、アレルギーにも対応できる。家庭の味を感じられる。 - 反対の意見(給食派):
栄養バランスがよく、みんな同じものを食べることで交流もできる。用意も楽になる。
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