5. 自然・動物・環境をめぐるテーマ
地球温暖化、動物の保護、ごみ問題など、身の回りの自然や環境に目を向けたディベートは、「なぜ大切なのか」「どうしたら守れるか」という探究心を引き出します。学校教育でも取り上げられるSDGsとのつながりも強く、道徳的・科学的な視点からの思考力を深められるテーマ群です。
41. 絶滅しそうな動物を守るためにお金を使うべきか?
- 賛成の意見:
動物がいなくなると自然のバランスがくずれてしまう。命はどれも大切で、守る価値がある。 - 反対の意見:
お金を使うなら人の生活や困っている人を助けることにも使うべき。全部の動物は守れない。
42. 森林を守るために紙のむだづかいをやめるべきか?
- 賛成の意見:
紙を作るために木を切りすぎると、森の生き物が困る。できるだけむだなく使うべきだ。 - 反対の意見:
必要なときはしっかり使うことも大事。むだかどうかは人によってちがうから、気にしすぎなくてもよい。
43. 野生動物にエサをあげるのはよいことか?
- 賛成の意見:
エサがなくて困っている動物を助けるのは、やさしさだと思う。人間と動物が仲よくできる。 - 反対の意見:
野生動物は自分で食べ物をさがす力がある。それをこわしてしまうと、自然のしくみがくずれる。
44. 海や川にごみをすてた人は重い罰を受けるべきか?
- 賛成の意見:
自然をこわす行動にはしっかりと責任をとってもらうべき。ルールを守らせるためにも必要。 - 反対の意見:
まずは注意や教育でなおすことが大事。すぐに罰を与えるのではなく、話し合うべき。
45. 動物園はなくすべきか?
- 賛成の意見:
動物をせまい場所にとじこめるのはかわいそう。自然に近いところで生きるのが本来のすがた。 - 反対の意見:
動物について学べるし、守るための活動をしている動物園もある。子どもたちにも大切な場所。
46. 環境のためにマイバッグを使うべきか?
- 賛成の意見:
プラスチックごみをへらすことができるし、地球の未来を守る行動につながる。 - 反対の意見:
忘れると不便だし、レジ袋も何度か使える。マイバッグも洗ったり管理が必要で大変なこともある。
47. ペットボトル飲料は買わないほうがいいか?
- 賛成の意見:
ごみが増えるし、リサイクルにもエネルギーがかかる。水筒を使えばエコになる。 - 反対の意見:
外出先で便利に使えるし、安全な飲み物をすぐに買える。すべてをやめるのはむずかしい。
48. 地球温暖化をふせぐためにできることは学校でも取り組むべきか?
- 賛成の意見:
電気をこまめに消す、リサイクルをするなど、学校でもできることがある。小さなことでも大切。 - 反対の意見:
むずかしいことを子どもにまかせるのは負担が大きい。まずは大人や社会全体で取りくむべき。
49. 台風や大雨がふえたのは人間のせいか?
- 賛成の意見:
温室効果ガスを出しすぎて気候が変わったから、自然災害がふえているのだと思う。 - 反対の意見:
自然の変化には人間の力ではどうにもならない部分もある。すべて人のせいとは言いきれない。
50. 未来の地球のために今すぐ生活を変えるべきか?
- 賛成の意見:
地球は1つしかないから、今のうちから行動しないと手おくれになる。少しの努力が大事。 - 反対の意見:
あまりにガマンばかりすると生活が大変になる。バランスを考えながら進めたほうがよい。
6. 社会やルールに関するテーマ
「ルールは誰のためにあるの?」「お金をもらってゲーム実況するのはいい?」など、社会の仕組みや公正さに関するディベートは、小学生にとって難しすぎるようでいて、意外と実生活と密接につながっています。善悪の判断や社会性の育成に役立つテーマがそろっており、公民的資質を育む足がかりになります。
51. 学校のルールはきびしいほうがよいか?
- 賛成の意見:
ルールがきびしいと、みんながきちんと行動できるし、安全やマナーも守られる。 - 反対の意見:
きびしすぎると自由がなくなり、自分で考える力が育ちにくい。ストレスにもなる。
52. 子どもでもルールを変える意見を言うべきか?
- 賛成の意見:
実際にルールの中で生活している子どもだからこそ、気づけることがある。声を上げることは大切。 - 反対の意見:
ルールは大人がよく考えて作っている。子どもの意見で変えてしまうのはまだ早い。
53. 決まりを守らない人は注意すべきか?
- 賛成の意見:
ルールはみんなで守るもの。まちがったことにはちゃんと「ダメ」と伝えるべきだ。 - 反対の意見:
言い方をまちがえるとトラブルになる。まずは大人や先生に相談したほうがよい。
54. お金をかせぐのは悪いことではないか?
- 賛成の意見:
お金をかせぐことは自立して生きるために大切。正しい方法なら悪くない。 - 反対の意見:
お金もうけばかり考えると、人をだましたりズルをしたりする気持ちが出てくることもある。
55. 子どもが社会問題について話し合うのは必要か?
- 賛成の意見:
将来のために、今から社会に目を向けることは大切。考える力も育つ。 - 反対の意見:
むずかしい内容が多くて、よくわからないこともある。子どもにはまだ早い。
56. みんなで決めたことには必ず従うべきか?
- 賛成の意見:
多数決や話し合いで決めたなら、あとで文句を言わずに守るのがルール。 - 反対の意見:
まちがっていると思うなら、自分の意見をもち続けるのも大事。多数が正しいとは限らない。
57. 地域のボランティア活動には子どもも参加すべきか?
- 賛成の意見:
地域の人との交流がふえるし、社会に役立つ行動を知ることができる。思いやりも育つ。 - 反対の意見:
忙しかったり、無理にやらされたりすると楽しくない。まずはやりたい人がやればよい。
58. 労働(仕事)を体験する学習は小学生にも必要か?
- 賛成の意見:
働く大変さを知ることで、家族や社会への感謝の気持ちがわかるようになる。 - 反対の意見:
勉強や遊びも大事な時期。仕事のことは中学生や高校生になってからでよい。
59. 他人の迷惑になることは自由ではないか?
- 賛成の意見:
自由は他人を傷つけないことが前提。迷惑をかける時点で、それは自由ではない。 - 反対の意見:
何が迷惑かは人によってちがう。すぐに「迷惑だ」と決めつけるのはよくない。
60. 社会のルールは時代とともに変えるべきか?
- 賛成の意見:
昔のルールが今の生活に合わなくなっていることもある。時代に合わせた見直しが必要。 - 反対の意見:
変わりすぎると混乱が起きる。伝統やマナーも大事にすべきだから、すぐには変えない方がよい。
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