春夏秋冬の『動物』の季語一覧 333選|俳句・短歌に使える美しい言葉

春夏秋冬の動物の季語一覧 333選|俳句・短歌に使える美しい言葉 言葉
スポンサーリンク
スポンサーリンク

春の雲雀、夏の蛍、秋の鹿、冬の白鳥──日本の歳時記には、季節の気配をそっと運んでくれる「動物の季語」が、今も豊かな息づかいを見せています。
本記事では、春・夏・秋・冬・新年に登場する動物の季語を、鳥や獣、虫、魚、食べ物などのジャンルに触れながらやさしく紹介します。

俳句や短歌の題材を探している方はもちろん、作文・読書感想文・季節の挨拶文に「もう一歩、情緒のある表現を添えたい」と感じるときにも役立てていただける内容です。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

動物の季語一覧

出典・参考:Wikipedia – 季語一覧

 

春の動物の季語一覧

初春(太陽暦2月・旧暦1月)

  1. アザラシ — 春先、流氷とともに姿を見せる海獣。北国の季語。
  2. 猫の恋 — 発情期の猫の鳴き声をさし、春の訪れを告げる風物。
  3. 鶯(ウグイス) — 「初音」が春の象徴。美しいさえずりが季節を告げる。
  4. 鶴帰る — 冬鳥の鶴が北へ戻る季節の兆し。
  5. 白鳥帰る — 越冬した白鳥が繁殖地へ向かう時期。

 

仲春(太陽暦3月・旧暦2月)

  1. 鷽(ウソ) — 早春に鳴き声がよく聞かれる小鳥。
  2. 雁帰る — 冬にいた雁が北帰行する情景。
  3. 雉(キジ) — 春に盛んに鳴き、姿を見せることから季語となる。
  4. 駒鳥(コマドリ) — 「ヒンカララ」という特徴的なさえずりの春鳥。
  5. 燕(ツバメ) — 春に南から帰る代表的な渡り鳥。
  6. 鳥帰る — 冬鳥たちが北へ帰っていく総称的な季語。
  7. 引鴨 — 越冬した鴨が北へ帰ること。
  8. 引鶴 — 冬のあいだいた鶴が連れ立って帰る様子。
  9. 雲雀(ヒバリ) — 春になると高く舞い上がりさえずる、春の代表的鳥。
  10. 蜷(ニナ) — 春に動き始める小さな巻貝の総称。

 

晩春(太陽暦4月・旧暦3月)

哺乳類
  1. 落し角 — 春に鹿が古い角を落とすこと。
  2. 仔馬 — 春に生まれる子馬。生命力の象徴。
  3. 子猫 — 春は出産期で、子猫が多く生まれる時期。
  4. 孕鹿 — 子を宿した雌鹿をさす季語。
鳥類(巣・営巣関係を含む)
  1. 鵲の巣 — 鵲(カササギ)が巣を作る季節。
  2. 烏の巣 — 烏が巣作りを始める時期。
  3. 雉の巣 — 春に雉が営巣する様子。
  4. 囀(さえずり) — 春の鳥たちが繁殖期に見せる力強い歌声。
  5. 鷺の巣 — 鷺が集団で巣を作る季節。
  6. 雀の子 — 巣立ち前のふくらんだ若い雀。
  7. 雀の巣 — 家々の軒先などに巣を作る春の風景。
  8. 巣立 — 雛が巣立つ瞬間を表す季語。
  9. 鷹の巣 — 高い木に大きな巣を作る鷹の営巣。
  10. 千鳥の巣 — 海辺の千鳥が巣作りを行う季節。
  11. 燕の巣 — 燕が軒先に巣を掛ける光景。
  12. 鶴の巣 — 鶴が営巣する、春の貴重な風景。
  13. 鳥の巣 — 春の鳥たちの営巣全般をさす。
  14. 鳥交る — 鳥たちの求愛・交尾行動が盛んになること。
  15. 鳩の巣 — 鳩が巣作りを始める時期。
  16. 孕雀 — 卵を宿した雀のこと。
  17. 雲雀の巣 — 雲雀が地上に巣を作る季節。
  18. 古巣 — 使われなくなった鳥の巣。季節の移ろいを感じさせる。
  19. 松毟鳥(マツムシリ) — 松林にすむ鳥で、春の風物として詠まれる。
  20. 麦鶉 — 麦畑に現れる鶉。晩春の景色。
  21. 百千鳥(モモチドリ) — 多くの鳥が一斉に鳴き交わす春の朝の情景。
昆虫・両生類
  1. 蛙(カワズ) — 春の田んぼで鳴き声が響く。
  2. 虻(アブ) — 春に活動を始める昆虫。
  3. 蚕(カイコ) — 春に育ち始める家蚕。
  4. 蝶(チョウ) — 春に舞い始める代表的昆虫。
  5. 蠅生る — 蠅が生き出す春の兆し。
  6. 蜂(ハチ) — 蜂が巣作りを始める季節。
  7. 蜂の巣 — 蜂が新しい巣をかけ始める時期。
  8. 花見虱(ハナミジラミ) — 花見の頃に見られる小さな虫。
  9. 春の蚊 — 早春に現れ始める蚊。
  10. 春の蠅 — 冬を越えて活動を始める蠅。
  11. 山繭(ヤママユ) — 春に孵化する大型の蛾の一種。
海の生き物
  1. イソギンチャク — 春の磯でよく見られる動物。
  2. 桜貝(サクラガイ) — 春の浜辺に打ち上がる淡い桜色の貝。
  3. 汐まねき(シオマネキ) — 片方の大きな鋏を振るカニ。春の干潟の象徴。
  4. 奇居虫(ヤドカリ) — 巣替えが活発になる春の磯の生き物。

 

春の動物 – 食べ物の季語一覧

初春(太陽暦2月・旧暦1月)

魚介類
  1. 鰔(サヨリ) — 透明感のある身が美しい早春の魚。
  2. 白魚(シラウオ) — 春を告げる小魚。踊り食いが有名。
  3. 公魚(ワカサギ) — 湖で釣れる淡水魚。冬〜早春が旬。

 

仲春(太陽暦3月・旧暦2月)

魚介類
  1. 子持鯊 — 卵を抱えたハゼの旬の味。
  2. 鰆(サワラ) — 「春を告げる魚」として有名。
  3. 鰊(ニシン)・身欠鰊 — 北国の代表的な春魚。
  4. 春鰯 — 脂の乗った春のイワシ。
  5. 春鮒 — 産卵期の鮒。春の風味。
  6. 目刺(メザシ) — 小魚を干した保存食。
  7. 眼張(メバル) — 春に旬を迎える磯魚。
  8. 諸子(モロコ) — 琵琶湖で春に美味しい小魚。
  9. 雪代岩魚 — 雪解け水で育つ春のイワナ。
  10. 雪代山女 — 春先の雪代で育つヤマメ。
  11. 若鮎 — 春に川を上る若い鮎。
  12. 浅蜊(アサリ) — 春が最も美味しい貝類。
  13. 飯蛸(イイダコ) — 小型のタコで、春に旬。
  14. 栄螺(サザエ) — 春の海でとれる貝類。
  15. 花烏賊(ハナイカ) — 春に水揚げされる小型イカ。
  16. 蛤(ハマグリ) — 桃の節句の象徴的な貝。
  17. 蛍烏賊(ホタルイカ) — 春の夜、光る姿が有名。

 

晩春(太陽暦4月・旧暦3月)

魚介類
  1. 玉筋魚(イカナゴ) — 春の名物「くぎ煮」の原料。
  2. 桜鰄(サクラウグイ / 柳鮠) — 春に産卵で川へ上る魚。
  3. 桜鯛(マダイ) — 春に色が映える縁起の良い魚。
  4. 菜種河豚(ナタネフグ) — 春に旬を迎えるフグの一種。
  5. 鱒(マス) — 春が盛りの淡水魚。
  6. 赤貝(アカガイ) — 春の旨味が強い貝。
  7. 鮑(アワビ) — 春に柔らかく仕上がる高級食材。
  8. 貽貝(イガイ) — 春の沿岸でとれる貝類。
  9. 海胆(ウニ) — 産卵前の春に甘味が増す。
  10. 烏貝(カラスガイ) — 春の川で見られる貝類。
  11. 細螺(キサゴ) — 春の海で採れる小さな巻貝。
  12. 蜆(シジミ) — 春の新物は味が濃い。
  13. 田螺(タニシ) — 春の田んぼで採れる貝。
  14. 常節(トコブシ) — アワビに似た春の高級貝。
  15. 馬刀(マテ) — 春の浜で採れる二枚貝。

 

次のページ:夏の動物の季語一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました